My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

レコード人気の新聞記事。

2018-10-26 13:11:00 | レコード

昨日の地方新聞に『レコード人気 若者に拡大』と言う記事が掲載されていましたので紹介します。

内容は、アナログレコードを聴く若者が増えていると言うものですが、その人気の要因が「ぬくもりのある音色」「しゃれなジャケット」、そして手頃な価格帯のプレーヤーが増えて来た」ためというものです。

***新聞記事自体の掲載は、著作権法に抵触する恐れがあるので、貼り付けが出来ません***  

この記事を読んで私が感じた事を少し書きます。

「おしゃれなジャケット」は、なるほどと思います。私も同感です。

確かにCDなどのデジタル音源は、収納場所の制約も少なく扱い易いのですが、ジャケットに関しては、アナログレコードの30cm角の厚紙に比べると、存在感や見ごたえが無く、製作側の色々と趣向を凝らしたデザインであろうに残念です。

「ぬくもりのある音色」ですが、元の音源がアナログの場合は、確かにその様に思いますが、元音源がデジタル録音の場合はどうでしょうか? デジタル音源をレコード盤に刻み、それを針でトレースして聴く。音質的にはどの様な意味が有るのでしょうか?私には疑問です。それであれば、デジタル音源をハイレゾで聴いたほうが音質的には良いと思います。

「アナログ盤で新譜を出すアーティストも増え、若いファンにも人気」とありますが、これは単なる現代のトレンド(古くても新しい流れ)、スタイルが新鮮と捉えるべきなのでしょう。

再生機器のレコードプレーヤーのほうも、手軽に楽しめる1万円以下のローエンド品も販売されている様ですが、最近の低価格品を見ると、EQ内蔵、USBに保存が出来るものが有ります。確かに便利ですが、これもアナログをデジタルに変換し保存して聴く??? デジタル音源→レコードの溝に刻む→レコードプレーヤーでトレース→デジタルで保存→再生。老輩には理解が難しいです。

本来、アナログ・レコードをレコードプレーヤーで良い音で再生するには、デジタル再生よりは余程難しく、それなりに投資や知識が必要です。

ソースはアナログ録音した当時物(オリジナル盤に近いほど良い)が良く、レコードプレーヤーはそれなりの物が必要で、また音に影響するパーツ、要因も沢山あるので勉強が必要です。ターンテーブル、トーンアーム、カートリッジ。針圧調整など。

デジタル録音した新譜をレコード・プレーヤーで再生して、デジタル保存して聴くなど、本末転倒と思います。

しかし、これは、あくまで音質的に限った事で、これが現代のトレンドで格好良いと言われれば、それも良いでしょう。

 

今年も国内老舗オーディオブランドから相次いでレコード・プレーヤーの新製品が発表になっていますが、いずれもレコード全盛期の物から比べると、価格的にずいぶんと高くなっていますね。テクニクス「SL-1000R」、ヤマハ「GT-5000」、ラックスマン「PD-171」等々。

 

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ロックレコード名盤・オリジナル版 ~ DEEP PURPLE編~

2018-09-12 13:03:20 | レコード

ディープ・パープルのオリジナル盤がある程度揃いましたので紹介します。

このグループも今年でデビュー50周年になるそうです。もうそんなに経つのですね。学生の時に狂った様によく聴きました。


第一期ディープ・パープル 1968年~69年

確かに、デビューアルバムの『SHADES OF DEEP PURPLE』のクレジットを見ると、1968年となっています。

このデビューアルバムは、ジャケットが2種類ありますが、おそらく上のジャケットがオリジナルでしょう。

スタートは、アメリカの"TEREGRAMMATION"と言う小さなレコード会社と契約し発売。この会社は後に倒産。ちなみに、オリジナル盤は、もともとの盤質が良くないです。

第一期ディープ・パープルのメンバーは、ジョン・ロード、リッチー・ブラックモア、イアン・ペイス、ニック・シンパー、ロッド・エバンスです。

音楽性は、プログレッシブ・ロックな感じで、ロックにクラシック、バロックを取り入れた感じです。なのにボーカルはビートルズ風? キーボードのジョン・ロードが主体の様に思います。

このアルバムに第一期の代表曲「HUSH」が収められています。

その他には、ビートルズの「HELP」、クリームの「I'M SO GLAD」、ジミ・ヘンで有名な「HEY JOE」を収録。

 

第二期ディープ・パープル 1969年~73年

 一番人気のあった時期ですね。黄金期です。私も夢中になって聴きました。とにかくスピード感がありカッコ良いです。

メンバーは説明不要と思いますが、リッチー・ブラックモア、ジョン・ロード、イアン・ギラン、イアン・ペイス、ロジャー・グローバーです。

私が持っているオリジナル盤は下の2枚です。UK盤。

「in Rock」は、EMIマーク無しのHarvestオリジナル盤です。

日本盤とは、音圧、音の厚みが違うのは勿論ですが、「SPEED KING」の演奏が日本盤とは違います。

オリジナル盤では、イントロの所で、遊び?メンバーのジャムが有り、それから聴き馴れた「SPEED KING」が始まります。

「MACHINE HEAD」以降は、PURPLEレーベルがオリジナル盤となります。ラベルが紫背景にPの白文字。

素晴らしい音の厚みです。これを聴いてしまうと、もう日本盤は聴けません。今まで何を聴いてきたんだろう?って感じです。

 

第三期ディープ・パープル 1973年~75年

イアン・ギランとロジャー・グローバーが抜け、代わりに、デイヴィッド・カヴァデール、グレン・ヒューズが入ります。

私の持っているオリジナル盤は、「BURN」と「STORMBRINGER」、それにライブ盤の「Made In Europe」です。UK盤。

デイヴィッド・カヴァデールの舐める様なコブシの効いたボーカルが良いですね。イアン・ギランとは違う魅力があります。

この期になって、ポップな感じが入ってきました。

「Mistreated」は、デイヴィッド・カヴァデールの名歌唱作と思います。

こちらはライブ盤。センターラベルにメンバーの顔の印刷の有る物が初版です。

スタジオ盤に比べて、ベース、ドラムスの音が太いです。

グレン・ヒューズのベースもなかなか聴きごたえがあります。評価が変わるでしょう。


やはりオリジナル盤は良いです!!!。

見つけた時に少しずつ買い集めて、ここまで揃いました。一旦、ディープ・パープルは、これ位で良いかな。

 

尚、CDでディープ・パープルを聴く場合は、デビュー50周年を記念して、デビュー作『ハッシュ』から『ナウ・ホワット?!』までの全スタジオ・アルバムから少なくとも1曲以上を選曲、時代順に曲が編成され、全40曲を収録した3枚組が発売されてますので、お得と思います。今聴いても新鮮です。

日本では今月9月26日発売の様ですが、海外では昨年の11月に既に発売されています。 

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最近見つけた音の良いレコード盤を紹介。

2018-08-28 10:55:54 | レコード

最近、意外にも音の良いレコードを見つけたので、少しだけ紹介しておきます。

※あくまでも個人的な観点での意見ですので、ご承知おきをください。

 

<洋もの/洋楽>

1.スリラー/マイケル・ジャクソン(オランダ盤) LP

 史上最も売れたアルバムです。2012年に65,000万枚のギネス世界記録に認定されています。

 CDのリマスター盤は持っていますが、レコードは持っていない事に気が付き、改めてレコードを入手。

 オランダ盤を入手。後述しますが、オランダ盤は音圧が高く、音が良いです。ダイナミックです。


2.トゥルー・カラーズ/シンディ・ローパー(オランダ盤) EP

 こちらのオランダ盤も音圧高く、音質が非常に良いです。音がクリアーで迫力があります。

 目の前で歌っている様でリアルです。 

 

 

 今迄、オリジナルのUS盤やUK盤ばかり追いかけていて、オランダ盤など気にも留めていませんでしたが、どこかのサイトにも書いてあった様に、意外にもレベルが高く、音質も良いようです。

 オランダ盤には皆さんあまり感心がない様なので、狙い目かも知れません?値段もUK盤に比べれば、そこそこです。

 

<和もの/邦楽>

1. 赤い鳥逃げた/中森 明菜  12インチシングル(45回転) 

 私の好きな中森明菜さんの曲です。大ヒットした「ミ・アモーレ」の異名同曲異歌詞曲?で、松岡直也によるラテン・ロング・バージョンにアレンジされています。間奏のパーカッションがとても気持ち良いです。


2.サイレント・ラブ/中森 明菜 12インチシングル(45回転)

 この頃、12インチ・45rpmは音が良いと言う事で流行っていたのでしょう。

 

3.ミントジャムス/カシオペア LP

 DSDマスタリングしたCDも音が良いと感じていましたが、このレコードはさらに音が良いです。

 カシオペア絶頂期の音源です。野呂一生、神保彰、櫻井哲夫、向谷実。

 この頃が一番好きです。学生時代に良く聴きました。

 ライブレコーディングで、ミックスダウンしたスタジオは、アルファ・スタジオです。

 

4.SOLID STATE SUVIVOR/YMO LP

 同じくアルファ・レコード。音が良いです。

 この中の「Rydeen」を聴くと、インベーダーゲームの音が四方八方から飛んできます。

 位相をずらしたりで上手く工夫したんでしょうね。お見事です!

 アルバム全体で凝った音造りがされています。今聴いても新鮮です。

 このアルバムが発売されたのが1979年、マイケルのスリラーが1982年ですから、3年も前にこんな事をやっていたのですね。YMOはやはり凄いです、偉大なバンドです。

 当時、芝浦にあったアルファ・レコードのビル内に、クレーンで大きな機材を吊り上げて運び込む光景を目にした事がありますが、ここでYMOのレコーディングが行われていたのでしょう。

 この曲は学生時代にディスコで良く聴きました。青春を思い出します、「テクノポップ」懐かしいです。(恥)

 

☆おまけ

ホテル・カリフォルニア/イーグルス (USオリジナル 7E-1084)

4枚目にしてやっと質の良い物を手に入れる事が出来ました。

購入履歴:

 日本盤--音質がダメ。

 US 6E盤--1曲目サビの部分で少し歪が発生。

 US 7E盤--7E盤が最も音が良いという情報を得て購入。しかし、1曲目の一番良い所で盤面上にダボ凸が有り、波打ち音が発生。

今回再度入手した7E盤は、溝にかなり汚れが溜まっている様で、アルカリイオン電解水で掃除、再生を10回以上は繰り返し、更にはライントレース針(JICO製SAS)で、溝の奥までトレースしました。

そこまで処置して、やっと針先にも埃が着かなくなり、本来の音が出てくる様になりました。

暫くはこれで聴きます。


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掃除に優れモノ! これ1本あれば大丈夫。

2018-08-06 11:41:03 | レコード

昨日の続きで、優れモノの紹介です。

今日は、アルカリ電解水「電解アルカリ洗浄水 超電水クリーンシュ!シュ!」です。

通常アルカリイオン生成器から作られるイオン水はpH9程度、このクリーンシュ!シュ!はpH約12.5で高濃度イオン水らしいです。(私は測定した事がありませんが)。 特許も取得しているそうです。

一般的に売られているアルカリイオン水とは、物が違います。 

ホームセンターや100均で売っているアルカリイオン水を浸み込ませたペーパーよりも強力で、しかも経済的です。

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このイオン水を初めて使った時は、ビックリしました。目から鱗でした。

こんな水みたいな物で本当に汚れがおちるのか?と思いましたが、驚くくらい汚れが良く落ちます。

しかも、界面活性材やアルコールなどの他の成分を一切含んでいないために安全です。

油汚れ、たんぱく質、皮脂汚れにも効果があります。

私は、何十年も拭いたことがない黄ばんだ壁紙に吹きかけて使ってみましたが、白さが戻ってきました。

これには驚き!です。楽しくなって色々なものを拭いてみましたが、見事に綺麗になりました。

害がないので、キッチン周りにも使えます。電子レンジの内部や食器棚のガラス拭きにも使えます。

妻は、白っぽい皮革のバッグに使って綺麗にしていましたが、説明書では皮はダメと書いてあるので、あくまでも自己責任で。

500mlなんて、あっと言う間に無くなります。詰め替え用がお得です。 

電解アルカリ洗浄水 超電水クリーンシュ!シュ!詰換え用1000ml×2本
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エアコンの外観にも使いましたが、見事に綺麗になりました。

内部にも使えないかと思いましたが、専用の物がある様です。今度、試してみようかな? 

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そして、この超電解水クリーンシュ!シュ!ですが、実はレコードのクリーニングにも使えます

アルカリイオン水なので、レコードの溝に悪い影響はありません。

使用方法は、マイクロファイバークロスでレコードの溝に沿ってアルカリイオン水を塗り、東レ「トレシー」で拭き上げます。 

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その後、再生しますが、汚れが酷いレコード盤はチリチリ音が出ます。

そして片面再生後にレコード針先を見ると団子状に塵が付き、レコード盤上には白い塵が沢山散らばっています。これは溝が掃除出来た証拠です。

綺麗な盤ではその現象は余り有りませんが、見た目綺麗そうな盤面でも、実は溝に埃が溜まっている場合も有ります。

さらに、レコード清掃の場合には、フジフィルムの「ドライウエル」を少しだけ混ぜても良いかも知れません。

割り合いはアルカリイオン水100:ドライウエル1くらいでしょう。

 

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中古レコード:クリーニングによるオリジナル音質の復元可能性について。

2018-06-08 13:45:57 | レコード

半世紀~30年くらい前のレコードは、シュリンク未開封品を除いては、その保管状態、使用状態によって、殆どの場合、盤面に汚れ、キズ、カビなどが有り、そのままでは、これらが原因で音質が劣化しており、ノイズも発生します。

今まで、数々の中古レコード(数百枚)をクリーニングしてきて、どの様な素性のレコードがクリーニングによって元の音質を取り戻せるのか、ある程度わかって来たような気がしますので、書いておきます。なお、あくまでも私個人の見解である事を断っておきます。

ひとえに汚れ、キズ、カビと言っても、その種類は様々です。

レコードを扱う方ならよくご存じで、今更って思われますが、整理のために代表的なものを書いておきます。

<汚れ>

①人間の手で触った時の皮脂汚れ(油汚れ)

②クリーニング材(スプレー等)、保護剤使用による汚れ、光にかざすと盤面が色(虹色)ついて見えます。

③埃や粉塵による汚れ

④カビ発生などの汚れ

  →これらは、音の籠り、濁り、歪、ノイズの原因となります。

<キズ>

①ヘアラインキズ--1本の単独キズ

②薄いすれキズ--盤の出し入れの時についたもの?

③溝に沿ったキズ--再生時にレコード針で引っ掻いたもの

④打痕--何かをぶつけた、落とした時についたもの

 →パチパチ・ノイズや周期的なノイズの原因となります。酷い場合は針飛び。

<その他>

①プレス・ミス--部分的に小さな凸凹がある。ダボ?

②反り

③カッティング・ミス---元々ノイズが多い(稀です)

 →これらはクリーニングでは修復できません。

 

さて、ここから本題ですが、

クリーニングによって元の音質を取り戻せるもの、取り戻した後での外観について

但し、<キズ>、<その他>は、クリーニングでは修復出来ないので除外し、<汚れ>について書きます。

中古レコードを入手したら、まず盤面の状態を盤面に光を当ててじっくりと観察します。

細かい埃や粉塵があったり、盤面が白っぽくなっていたり、盤面が虹色に輝いていたりしませんか?

私の場合、

状態が酷い場合は、水洗いしてから拭き上げ→乾燥→超アルカリ電解水+ドライウエル数滴を混合で拭き洗浄。

状態が良い場合は、超アルカリ電解水+ドライウエル数滴を混合で拭き洗浄。

拭きクロスは、レコード用クロス或いは東レ"トレシー"を使います。

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そして一度再生してみます。まだノイズが多いかも知れません。

再生後に針先を見ます。団子状に埃が付いている事があります。これは溝に溜まっていた汚れや埃を剥ぎ取った事になります。

盤面にも埃のカスが散らばっている事もあります。

この埃を、針はレコード針クリーナーで、盤面はレコードクリーナーで拭き取ります。

オーディオテクニカ スタイラスクリーナー AT-607(テクニカ)
 
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audio-technica レコードクリーナー AT-6012(テクニカ)
 
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その後、盤面を光に当てて、もう一度よく観察します。最初に比べて、盤面に黒光沢、艶がありますか?

相変わらず、白っぽい様なら、もう一度、針を落として再生してみます。

まだ埃が取れるようなら、良くなる(復元)の可能性があります。

変化なければ、もう一度、超アルカリ電解水+ドライウエル数滴を混合で拭き洗浄を行い再生してみます。

これでも埃が取れなくて、盤面が白っぽい様なら可能性無しです。諦めます。そのまま聴くしかないです。

私は、お気に入りのレコード盤の場合、最低2回は挑戦します。

また、油、皮脂汚れのために盤面が色付いて見える場合は、イソプロピル・アルコールを混ぜた液を使う場合もあります。超アルカリ電解水+イソプロピル・アルコール+ドライウエル数滴

さらに、レコード針は、ラインコンタクト針を使うと、溝の奥深いところまで入りますので、埃が良く取れますが、この針は高価なので、少し勿体ない気がします。

兎に角、大切な事は、洗浄によって、盤面が新品の様な黒い艶、光沢、輝きを取り戻せるか?と言うことです。

 

いやぁ~、レコードの再生って、ほんと手間暇が掛かります。でもその分、愛着が沸きます。

CDの場合は、一度聴いて、その後は全く聴いていないタイトルが沢山あります。

 

トーレンスTD321 + SME 3009も好調で、導入以来、アナログ・レコード再生が益々楽しくなっています。聴きなれたレコードも、また聴き直しています。

音数が多く、「こんな音も含まれていたのか?」と思う事もしばしば。音に厚みがあります。SME3009のトレース能力の高さが伺えます。


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久々にジャズ・ボーカルのレコードを買いました。

2018-06-02 12:16:39 | レコード

つい先日、久々に女性ジャズ・ボーカルのレコードを購入しました。

JULIE LONDON(ジュリー・ロンドン)「whatever Julie wants」1961年の作品です。

モノラル盤がオリジナルの様ですが、私はモノラルのカートリッジを持っていないので、ステレオ盤になりますが、こちらも同年1961年の発売のオリジナルです。

ジャケットが良いですね。元祖美女ボーカリスト、美女ジャケ、ゴージャスな衣装や装飾品を纏ったジュリー・ロンドンが最高です!。

ほとんどジャケだけでもインテリアになります。レコード・フレーム(額)に入れて壁に飾っておきます。

「Liberty」のオリジナル盤です。盤質は、流石に年代なりですが、厚くて重いです。

A面には、大好きな「My Heart Belongs To Daddy (Cole Porter)」「Do It Again」が収められています。

B面には、「Love For Sale」が収められています。

 

ダイアナ・クラールもリスペクトするジュリーの色気たっぷりのスモーキーでハスキーなボイスが楽しめます。

オリジナルだけあって、聴いていてドキッとする場面もあります。

ただ残念なことは、A面に関しては、ステレオの位相が若干ズレているためか、定位が悪く、宙で歌っているような感じになっています。B面は問題ありません。

この原因は良く分かりませんが、モノラル録音を疑似的にステレオにしたためでしょうか? 

グレンミラー物語のステレオ盤(RCA)でもこの様な事がありました。


ジュリー・ロンドンをCDで聴くには、こちらがお勧めです。 

BEST OF
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それでも不足する場合は、こちら。 

Ultimate Collection
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私は両方を持っています。

 

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必ずしもオリジナル盤が音が良いわけでもなさそう。。。?

2018-05-31 12:41:30 | レコード

洋楽において、日本盤レコードが音質的に必ずしもオリジナル盤(UK、US)に劣るわけではなさそう。

 

そう気づいたのは、同じタイトルを何枚か持っていたら、日本盤は処分しようと思い、1980年代ロック(洋楽ポップス)のLPレコードをもう一度聴き直している時の事だった。

あれっ?日本盤のほうが、オリジナル盤よりも音抜けが良く、メリハリがあり、レンジも広い。何回聴き比べてもそうだ。

私は、取り憑かれたようなオリジナル盤信者だったので、その先入観、偏見を改める事になった。

確かにオリジナル盤は、ジャケットも含めてビンテージとして所有価値はあるが、音質面ではオリジナル盤全てが良いわけでも無さそうだ。日本盤のほうが音質が良い物も存在しそうだ。

その理由はよくわかりませんが、私なりに推察すると、以下が考えられます。

①レコード期後年になって、マスターテープは本国と同じものを使用?。勿論コピーとなるが劣化は少ない。

②-1或いは、同じラッカー盤を使用。この場合、カッティング・エンジニアは同じ。但し、日本盤に刻印は入らない。

②-2或いは、カッティングは日本で行った? 日本のほうがエンジニアの腕が上?

③日本にも優れたカッティング・マシンを導入した?

④スタンパーの設備、技術が本国よりも優秀?

⑤私が比較したレコードの盤質、状態の良し悪し? 日本盤は、扱いが丁寧なので概して盤の状態が良い。

 

今回比較したレコードは、1981年CBS/ソニー製ですが、環境、エンジニアの腕が良いのか、とにかく日本盤の方が音質が良かったです。

これで、オリジナル盤信仰が崩れ、何が良いか?わからなくなって来ましたが、兎にも角にも処分する前に、もう一度、針を落としてみてからにする方が良さそうです。その音に対するオリジナリティ、作者意図も大事にする必要もあると思いますが。

そういえば、レコードの音質に関しては、この頃からレコードの高音質化技術が盛り上がって来ました。

ハーフ・スピード・カッティング、デジタル・マスタリング、海外ではMobile Fidelityなど。

なんと、近年のアナログ・レコードの盛り上がりで、2019年には「HD Vinyl」なるものが出てくるそうです。 目が離せませんね。。。

 

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アナログ・レコード 45回転と33回転の音。

2018-04-15 13:08:42 | レコード

最近またシングル盤レコードを買い漁っています。

購入しているのは、1970年後半~80年代の歌謡曲。

山口百恵、太田裕美、中森明菜、小泉今日子など。。。

山口百恵、中森明菜は、すでにベストアルバムを持っているので、ダブりもありますが、何故またEP盤を買うのか?

それには訳があります。

その時々のジャケットの楽しみ、値ごろ感、そして重要なのが音質です。

ポップスは、とにかく音が抜けが良く音圧高く音が弾けなければ、聴いていて楽しくないです。

 

回転数45rpmと33rpm(rpm=revolution per minute)の違い。EPとLPの違い。

私が聴いた感じでは、45rpmの方がダイナミック・レンジが広く、音圧レベルも高い。

これは、歪ませずに刻み込めるレンジが広く取れるから?。

単位時間当たりで考えると盤の溝に沢山の情報を詰め込む事が出来るから?。

要するに、同じの溝の長さに、より多くの情報を刻む事が出来るから?。

この事は、ハイレゾの考え方と同じ。と単純に思った。

しかし待てよ。物事の理屈はそんなに単純ではなかった。

線速度で考えれば、30cmLPの最外周では回転数が33回転でも、計算上では17cmEPの最外周よりも速くなる。

となると、溝幅の違いは?

これは、明らかに17cmEPに1曲だけの方が溝幅を広く取れる。

よって、ダイナミックレンジも広く出来る。特に、低域では溝の左右振れが大きくなるので有利だろう。

例えば、洋楽のオリジナル盤の音圧が高いと言われている盤には、日本盤などに比べて、音溝が内周ぎりぎりまで掘られているものがあります。これは溝幅を広くしているためでしょう。

これは、テープレコーダーでも同じ事が言えます。

オープンリール・テープは、カセットテープに比べ、テープ幅が広いし、走行速度も速い。

だから、マスターテープの制作は、幅の広いテープを使い、走行速度(線速度)の速くして録音しているでしょう。

レコードの場合のEPとLPの違いは単純に音溝の幅の広さだけ?

 

45回転EPと33回転LPとどちらが音が良いか?

Web上では様々な意見があり一概には言えない様ですが、

私が聴いた和ポップスに限れば、45rpmのEP盤を聴いてから、33rpmのLPを聴くと、どうも大人しく、迫力が無く、物足りなく感じます。

これは、今回聴いた中森明菜や山口百恵のシングル数枚(10枚以上)とそのベスト盤LPを比較試聴した感想です。

もっとも、ベスト盤同士でもその種類によって音質が微妙に違うので、マスタリングの違いやカッティングの違いの要因があるかも知れませんが、、、。 う~ん、奥が深いですね。。。

纏まりのなく、取り留めもない話になりましたが、皆さんはどう思われますでしょうか?

 

参考までに、現在日本で唯一アナログレコードを製作されている東洋化成の記事もありましたので、読んでみてください。

http://www.toyokasei.co.jp/record/qa_detail.html

 

インタビュー記事

https://soundrope.com/blog/cuttingengineer-interview1/

 

PS.今度、マイクロスコープを使って、EP盤とLP盤の溝幅を覗いてみようと思います。差が分かるかな~?

 

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アナログレコードのオリジナル盤を探し求めて。(ERIC CLAPTON DECCA盤)

2018-04-03 10:06:22 | レコード

アナログ・レコード(黒い円盤)の音って良いですよね。

CDやダウンロードなどのデジタル化したソースよりも、音の鮮度、深みが違いますよね。

そして、私が最も違いを感じるのは、音楽の躍動感ですね。

デジタル化したものは、確かにノイズも無く、音も綺麗に聴こえます。

が、どうしても機械的な音で無機質に聴こえてしまい。人間臭さが無くなっている様に思います。例えるなら無農薬野菜?。無農薬野菜は健康には良いですが。演奏に多少ノイズなども含まれたほうが、生なましくて良いでしょう。

 

最近の元々デジタル処理された音楽は、その状態で聴くほうがが良いと思いますが、元々オリジナル音源がアナログテープのマルチトラックで録音されたものは、アナログで聴く方が断然良いと思います。

元々アナログのソースをデジタル化すると、たとえハイレゾ、DSDにしようとも、結局不連続な音で何か大事な物が削ぎ落された様で楽しみながら聴き入る事が出来ません。

私もアナログ音源をAD変換しデジタル化したことがありますが、そのままでは今のCDの様なメリハリのある音、高音質な音にはなりません。何かしら、コンプレスとか、イコライジングの処理が必要でした。

恐らく、最近のリマスター音源もその様な処理をもっと緻密に行っているのでしょう。

 

そもそも、音楽ソースのデジタル化は、扱いやすさ、だれでも簡単に同じ高音質で聴ける(ソースの劣化がない)と言うことからスタートしたものですから、どちらかと言うとモバイル用途で、マニア向けのハイファイ・オーディオ用途ではなかったのでは、と今更ながら思います。

CDDAの規格にしても、16bit/44.1kHzで決めてあるわけですから、DA変換した後にいくら性能の良いアンプを持ってこようとも、片ch当たり量子化レベル8bit(256レベル)/サンプリング周波数22.05kHzでそれ以上の音にはなり得ません。有るとすれば、高次サンプリングした後のフィルタリングのノイズ残り?

一方で楽器の音や自然界の音には、2次、3次、・・・高調波、を含め、それ以上の音が存在するわけで、CDDAの規格ではその成分は完全に削ぎ落されてしまっています。22.05kHzの音であっても正弦波の場合であって、歪んだ波形の場合は正確にはサンプリングができません。

以前の記事で、ハイパーソニックエフェクトの事を書きましたが、医学的にも、人間の耳には聞こえないけど、肌で感じる事で、基幹脳神経を刺激して、心地ち良く感じるという研究結果もあります。

この事も関係して、ハイレゾ化の技術が進んでいますが、全てはいかに連続性のある音に近づけていくか、高周波成分まで再生するかと言うことだと思います。

CDDA規格では、22.05kHz以上は完全にカットされ、それ以上の周波数は再現しませんが、アナログであれば、再生装置がヘボくてもそれ以上の周波数も穏やかに減衰していくだけで、完全に切れたりはしません。

私はアナログ絶対主義者でもありませんので、ハイレゾ技術が進むなかでデジタルにアンチテーゼを申すつもりもありません。実際に私はデジタルソースも楽しんでいます。

デジタルにはデジタルの良さ、アナログにはアナログの良さがあるので、それぞれ使い分けをして楽しめば良いと思います。オーディオは個人の嗜好、楽しみが基本ですから。

アナログは古き良き時代の音源を現代にいかに再生するか、デジタルはこれからの益々の技術の進歩が楽しみです。

 

話をアナログ・レコードに戻して、

アナログレコードは、コピーする毎に、元のデータ(ソース)は劣化していきます。

テープにしても、プレス型にしても、そうです。ここがデジタル音源と違うところです。

したがって、オリジナル、初版に近いほど、音の鮮度が高いです。

初版を調べるには、「Discogs」が便利です。

https://www.discogs.com/John-Mayall-With-Eric-Clapton-Blues-Breakers/master/30199

他には、内周無音部に刻まれている「マト番号」です。スタンパの版数を知る事ができます。

また、洋楽の場合、録音場所、マスターテープがどこで作られたかでも違います。UKでマスター録音されたなら、UK盤の方が鮮度が高いです。

ところが、マスターテープをUSに送りUSでラッカー版が作られるケースも稀にあるので注意が必要です。と言ってもその当時の事を辿ることは難しいですが。

しかも、オリジナルのテープからラッカー盤にカッティングする時のカッティング・エンジニアによっても音が違うので、これも話を面倒にしています。有名なエンジニアの場合には内周の無音部に刻印があります。

同じ題名のアルバムでも、カッティング・エンジニアが違うバージョンが存在する場合もあります。

 

前置きが長くなりましたが、

今回は、高音質で有名な「DECCA(デッカ)」レーベルの、これもロック・ファンの間では有名な「Blues Breakers John Mayall with Eric Clapton」が2種類揃ったので紹介します。

まずは、ボックス・デッカです。DECCAの文字が囲まれているもの。

内袋

ジャケット(表)

ジャケット(裏)

さすがに、DECCAだけあって、これでも充分良い音がします。

 

次に、本命の通称「OPEN DECCA オープン・デッカ」、DECCAの文字が囲まれていない(オープン)のものです。

こちらが、ステレオ盤の初版になります。

モノラル盤もありますが、高価で手が出ません。赤ラベル。

 

内装

ジャケット(表) 色が濃いです。

ジャケット(裏)

 聴感上は、やはりこちらの方が鮮度が高いです。

クラプトンが目の前で演奏している様です。

エリック・クラプトンのこの頃が一番元気で良いですね。愛聴盤です。

 

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ロックレコード名盤・オリジナル版 ~ LED ZEPPELIN Ⅰ(first)編~

2017-12-17 12:51:50 | レコード

レッド・ツェッペリンの記念すべきデビュー作「LED ZEPPELIN」UKオリジナル盤をやっと入手する事が出来ましたのでレビューします。

購入先は、先日大阪に行ったついでに某〇○〇〇ユニオンに寄ったところ、丁度UK廃盤セールを実施しており、そこでゲットしました。価格はこちらも諭吉越え。でも念願だったファーストのオリジナル盤に出会えたので、他のレコードは諦めこの一枚だけを購入!。

すでにUS盤も所有しているので比較してみます。


<ジャケット>

左がUS盤(初版と思わるもの)、右がUK盤。

ジャケットのサイズが若干違います。US盤の方が大きい。

US盤はコーティング無し(テクスチャー)、UK盤はコーティング有り(テカテカ)。

写真ではわかりにくいですが、UK盤には右下にきちんと

「Under licence from Atlantic Recording Corp. USA.」

「Manufactuerd by Polydor Records Ltd.,London.」

「Printed and made by MacNeill Press Ltd.,London,S.E.1.」

と書いてあります。

US盤も何種類か有るらしく、私が持っているもう一枚はコーティング有り。↓

裏面の曲目とメンバー紹介。「Robert Plant」だけが白文字になっているのは、何故でしょうかね?

3枚を並べてみました。一番上がUK盤。

灰色のラインがUK盤では下辺に、US盤では上辺にあります。これは単に製造上のバラつき?

UK盤は流石にAtlanticロゴの上にSD8216が無いですね。ごもっとも。

しかも、UK盤には「STEREO」のマークも無いですね。

背の部分、UK盤には両端に厚みの絞りがあります。これも特徴のひとつです。

背にも「STEREO」の記載がありません。

UK盤はジャケットサイズが少し小さいです。


<内袋>

US盤はAtlantic Recordの宣伝印刷あり。UK盤は普通の白袋。

 

<レコード盤ラベル、レーベル>

いきなりUK盤。

いやぁ~、いつ見ても綺麗ですね。レッド/マルーン(プラム)色。このレコードを持っていると優越感に浸れます。自己満足。。。

レーベルの周りの無音部(RUN OFF部)をよく見ると判りますが、両面とも溝がラベルの近い所まで掘ってあります。無音部が少ないです。ひとつひとつの溝が余裕を持ってしっかりと掘り込まれているのでしょう。これが音質にも影響しています。

次にUS盤です。まずは米2ndプレスと思われるもの。アトランティックのレッド・グリーンのラベルです。

しかし、後に出てくるアトランティック・レーベルとは、よく見ると色が少し白っぽいです。「Whity Label」とも言うらしいです。

しかもフラットラベルです。これが米2ndプレスの特徴でしょうか。ATCOレベルを米1stプレスとするとこれが2ndプレス?。

英盤に比べると、ランオフ部が広いです。

こちら↓もUS盤ですが、先ほどよりも色が濃いです。これが一般的なレッド・グリーン・ラベル。

ラベルに凹凸もあります。SD8216なので再発では無いです。再発盤は、SD19126でWarnerのロゴが入っています。

 

<音質>

音質はやはりUK盤オリジナルが一番です。

ブリティッシュ・ロックらしく厚い音を聴くことが出来ます。ひとつひとつの音がしっかりしていて聴きやすいです。音の鮮度が高いです。

これは、Ⅰ~Ⅳまで共通して言えると思います。

米2nd盤は、アメリカンっぽい、ハード・ロック系の音です。ちょっと派手な音です。好みによっては、こちらの音も良いかも。

以降のUS盤は、音が少し籠ります。

ちなみに日本盤(アトランティック盤)も持っていますが、音が薄っぺらいです。UK、US盤を聴いた後では聴く気になれません。

また、CDのリマスター盤(2014年盤)も持っていますが、繊細でクリアーになったのは良いのですが、UK盤の厚みがあって雰囲気のある音とは違いますね。やっぱり、レコードのオリジナル盤には敵いません。

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