My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

ロックレコード名盤・オリジナル版 ~ LED ZEPPELIN Ⅳ編~

2017-09-18 12:54:48 | レコード

レッド・ツェッペリンⅡ(LED ZEPPELIN Ⅱ)に続き、レッド・ツェッペリンⅣUK盤も入手出来ましたので、比較をして見たいと思います。

レッド・ツェッペリンⅣと言えば、あの有名な「天国への階段」「ブラック・ドッグ」「ロックン・ロール」が収められた大人気の金字塔的なアルバムです。

現在、私の手元に有るのは、以下の3種類です。

 ①日本盤 帯び付き P-10125A ワーナーブラザーズ・パイオニア製

 ②US盤 SD7208 ROCKEFELLER製 W無し ST-A-712285/86 SP 

     マトA面C PORKY AT/GP PR手書き、B面D PECKO DUCK AT/GP PR-SP手書き有り 

 ③UK盤 deluxe 2401012 Polydor製 Kinny Music Ltd. Superhype Music In

                マトA//313 PECKO DUCK手書き  B//412 PORKY手書き有り

       B1:MISTY MOUNTAIN HOP


<ジャケット> 3枚を並べたところ。

表。

色合いが微妙に異なります。UKよりもUS盤が濃い、さらに日本盤は少し青っぽい。

裏。

左上の霞んだ太陽?(シミ?)がUK盤では殆ど見えませんが、UK→日本盤になるにつれ、くっきりと見えてきます。

ゲートフォールドを開いて内側。

あとで拡大して説明しますが、ここに大きな違いがあります。

内袋。

これもそれぞれ違いいます。UK盤はグレー。US盤は白、日本盤はグレーですがUK盤とは色合いが違います。

日本盤にはライナーノーツが付いています。

では、問題のジャケット内側の違い。ランプの光の色がそれぞれ違います。これは有名な話ですね。

①日本盤 完全に白黒になっています。

②US盤 オレンジ色に光っています。ちょっと不自然ですね。

③UK盤 オレンジ色ですが、微妙にくすんでいます。良い感じです。これが英国の成す業か。微妙な色彩です。

 以前、UKの第2版(K500008)を持っていた事もありましたが、それはモノクロ(白黒)になっていました。

 

<レコード盤センターラベル>

①日本盤

②US盤 大きなフォー・シンボルが印刷されています。

③UK盤 レッド・マルーン・ラベルです。少し艶があります。

B面1曲目の「MISTY MOUNTAIN HOP」は、誤記の「MISTY MOUNTAIN TOP」ではなく修正されています。

マトB3は誤記でB4になって修正されたのでしょうか?

 

<音質>

このⅣもやはり、UK盤が一番良いですね。

音の鮮度が違います。英国らしい厚みのある音がします。まさにブリティッシュ・ロックという感じです。

ジョン・ボーナムのドラムがお腹に響きます。

UK盤はダイナミックな音つくりですが、ちょっと腰高。日本盤ではさらに腰高で平たい音です。万人好みの音?

どうしてもUK盤と日本盤では、別の音楽に聴こえてしまいます。

特に、「ブラック・ドック」「ロックン・ロール」のジミー・ペイジのギター・リフの音が違います。

オリジナルを聴くと、ジミー・ペイジがギターを幾つも重ねて分厚い音(サウンド)に仕上げているのが良く分かります。

ジョン・ボーナムのドラムも、所々でドスン・ドスンと落ちそうな、壊れそうな音がします。

因みに、以前所有していたUK第2版(K500008)は、音が籠っていました。

 

<価格>

気になる価格ですが、③が諭吉1枚+α、②がその半額、①は一般的な中古価格と言ったところでしょうか。

やはり、UK盤になると、どうしても1諭吉越えですね。 

 

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ロックレコード名盤・オリジナル版 ~ LED ZEPPELIN編~

2017-08-19 12:58:10 | レコード

「LED ZEPPELINⅡ」のレコードが何種類か揃いましたので、比較をしてみたいと思います。

今回比較したLPは、以下の4種類です。

 ①日本盤 帯び付き P-8042 ワーナーブラザーズ・パイオニア製

 ②US盤 SD8236 後期WB製 ST-A691671/2 マトA面W/B面W B面のみAT/GP手書き有り

 ③US盤 SD8236 初期Broadway製 W無し ST-A691671/2 マトA面Q/B面M LW、W、AT手書き有り

     注)LW:Longwear Stamper Co.の意味。外注生産場所?

 ④UK盤 588198 初期Polydor製 Plumラベル マトA面2/B面2 UK盤はマト2が最初期。1は存在しない?。


<ジャケット> 4枚を並べたところ。

左上:①日本製、右上:②US製、左下:③US盤初期、右下:④UK盤。

①日本盤は、表面ザラザラ(テクスチャー)で重量感有り。

②は、コーティング・ジャケット

③は、表面ザラザラ(テクスチャー)で重量感有り。

④は、軽くコーティング有り、ペラペラジャケット。但し、色が濃いです。


ゲートフォールド・ジャケットになっているので、開いたその内側の比較もしてみます。

①、②

③、④

この開いた内側の曲目紹介に違いがあります。

①と②:②US盤には最下段にAtlantic Recordingの表記があります。

③と④:④のUK盤は大きな違いがあります。各曲目の作者の名前がありません。曲目だけになっています。

背表紙は、こんな感じ。上から①日本、②US、③US初期、④UK

US盤は「STEREO」の背景が緑色。タイトルは「LED ZEPPELIN」のみ。

日本盤は、「LED ZEPPELIN Ⅱ」、UK盤は「LED ZEPPELIN 2」になっています。

 

<レコード盤のラベル>

①日本盤:

②US盤後期

③US盤初期

④UK盤:

問題の3曲目は、きちんと「THE LEMON SONG」となっていますよ。メンバー全員の名前があります。

これで、最初期版である事がわかります。

SIDE2の2曲目は「LIVING LOVING MAID」になっています。まあ、ミスプリの「LIVING LOVING WRECK」盤を見つける事はほぼ無理でしょう。

RUNOUT部分は、A面、B面とも狭いです。

 

<音質>

結論を先に言うと、④のUK盤が一番ですね。

英国の威信をかけた誇りある音って感じです。音が重厚です。太い音です。これぞ、ブリティッシュ・ロックって感じです。

今までのツェペリンとは違う感じで聴けます。ジョン・ポール・ジョーンズのベースがぶ厚くうねります。

ベースの音のひとつひとつ、音運びが聴き取れます。J.P.ジョーンズって、こんなにベースが巧く、カッコ良かったんだと再認識。特に「LEMON SONG」でのベース。

「MOBY DICK」では、ジョン・ボーナムがドラムを手で叩いてる音、皮の弾ける音も良く感じ取れます。

ジミー・ペイジのレスポール・ギターがさく裂、ロバート・プラントのボーカルが力強く迫ってきます。

次に、妥協するならUS盤です。

気をつけないといけないのは、マト、盤により音に違いがあります。

私の持っている②US後期では、B面(AT/GP)手書き有りは、クリアーで厚みもあり良いですが、A面は籠ります。

一方で、③US初期では、A面は良いのですが、B面(マトM)は少し籠ります。

①日本盤は、④~②を聴いてしまうと、音が薄っぺらくて物足りない感じですね。音はクリアーなのですが。。。

ただ、この「LED ZEPPELIN Ⅱ」で、最高音質と言われているのは「RL 」手書き(Robert Ludwigカッティングの証)があるものですが、なかなか出回りませんし、出ても非常に高価です。

 

<価格>

気になる価格帯ですが、④が諭吉1+α、③がその半額、②、①は一般的な中古価格と言ったところでしょうか。

 

昨日から、ずっと④を聴いて満足しています。この頃のレッド・ツェッペリンが一番良いですね。 

 

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ダイアナ・クラールのアナログ・レコード ~最高!!!~

2016-08-13 10:52:04 | レコード

以前から欲しかったダイアナ・クラール(Diana Krall)のアナログ・レコード(12inch)を遂に手に入れました。

私が買ったアルバムは、ダイアナ・クラールの中でも一番お気に入りの「When I look in your eyes」です。

このアルバム自体は、1999年発表の作品。

アメリカでプラチナ(100万枚以上)、カナダでダブル・プラチナ、ポルトガルでプラチナ、そしてフランスでゴールドを記録、52週ビルボード・ジャズ・アルバム・チャートの1位に君臨し、その年のグラミー賞アルバム・オブ・ザ・イヤーにジャズ・アーティストとしては20年ぶりにノミネートという快挙を達成した作品です。

優秀録音アルバムとして有名です。

それもその筈、レコーディングとミックスが「アル・シュミット」、プロデューサーが「トミー・リピューマ」の鉄板コンビです。

そして、バックのオーケストラ・アレンジが「ジョニー・マンデル」です。もうこれだけで言うことないでしょう。アルバムの内容も悪い筈がありません。

 

当然、Made in EU盤のCDは持ってまして、好んで聴いていました。オーディオ・チェック用としても度々使っています。

今回、手に入れたアルバムの写真がこちらです。

やっぱりLPはジャケットに存在感がありますね。

シュリンク・パッケージのシールを少し破いてしまいました。仕方がないかな。

中にも写真が入ってます。

そして、こちらが実際のLPレコードになります。

 

聴いた感想として、

CDで聴いても音が良かったのですが、アナログ・レコードで聴くとさらに良いですね。

ダイアナ・クラールが目の前で甘く歌ってくれます。息遣いまで聞こえて生々しいです。ピアノの音もとても生々しいです。

バックのオケは、奥行を持って左右に広がり、ほんとに自分がホールの席で聴いている様です。情報量も多いです。

絶対にお勧めです。

最高です!!! 

私はアマゾンで購入しましたが、重量盤の2枚組の割には、値段もそんなに高くないです。Verve製ですので安心です。

実際の盤面も問題ありませんでした。

ただし、良く売り切れている様ですので、注文を入れて待つしかないですね。

 

WHEN I LOOK IN YOUR EY [12 inch Analog]

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VERVE
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ロックレコード名盤・オリジナル版 ~(その4) Queen~

2016-07-03 21:29:52 | レコード

久々のロックレコード名盤・オリジナル版の投稿になります。

今回は第4弾として、クイーン(Queen)について、書いてみようと思います。

フレディ・マーキュリー生誕70年、オンキョー創業70周年になるらしく、e-onkyoで6/22から「Queen」の5タイトルがハイレゾ配信されています。

e-onkyoの説明によると、今回の配信は、マスタリングの帝王と言われるボブ・ラドウィック氏が1/4インチのアナログマスターからリマスターしたらしいです。

ボブ・ラドウィック氏は今までもオリジナル版レコードで取り上げましたが、レコードであればランアウト部にある「RL」の刻印が、この人がカッティングした証拠ですね。ロック~ジャズまで音質が良い事で有名です。私も何枚か持ってますが、音が良いです。

今回のQueenのハイレゾ配信も期待が持てます。機会があれば、購入してみようと思います。

 

それでは私が所有しているクイーンのアルバムLPについて。

私は初期の3枚のアルバムを所有しています。全てイギリスEMI製です。

 

Queen EMC 3006 Made in Gt.Britain 1973年 

刻印はYAX 4623/4624-3Uとあります。

クイーンの記念すべきデビュー作です。

発売当時、初めて聴いたとき1曲目から度肝を抜かれましたね。ブライアン・メイのギターの音。この音は何だ?フレディー・マーキュリーのハイトーンのボーカル。

レコードには「Queen」の文字が金色のジャケットもあるようですが、高値がついていて手が出ません。

Queenのレコードが発売された当時、3作目くらいまでは、レコードを買って聴きまくっていましたが、そのレコードはどこかに行ってしまいました。

それからはCDで聴いていましたが、特に、この1stアルバムは、以前聴いていた音とはあまりにも違い過ぎて、薄っぺらい籠った音で残念に思ってました。

これまで何度かリマスター版のCDも発売され購入して聴きましたが、それらも納得できませんでした。

今回、レコードを買い直し、しかも本国の英国オリジナル版を買って、やっと納得できました。「これだよ、この分厚いスピード感のある音。」

 

QueenⅡ EMA 767 Made in Gt.Britain 1974年

刻印は、YAX 4735-10/4736-7 Side Black :BLAIR'S CUT

カッティング・エンジニアは名カッターのクリス・ブレアーです。但し、片面のみ?

クリス・ブレアは、ビートルズ、ジョージ・ハリソンとかも手掛けています。

ジャケットは、ビデオ・クリップとかでも目にするメンバー全員の写真です。

このアルバムは、Side A/Bではなく、Side White/Blackとなっている。

Side Black。こちらの面がBlair氏のカッティングになっています。

内袋。

 

Sheer Heart Attack EMA 3061 Made in Gt.Britain 1974年 

刻印は、YAX 4881/4882-4U Side Oneのみ :TML-M

1974年に2枚のアルバムをリリースしています。このあたりから人気が鰻上り?。

ジャケットはペラペラ、内袋に底抜けを補修したテープが貼ってあります。

 

クイーンのアルバムの中で私が好きなのは、この3作目までです。あとは、あまりにも人気が出て商業的になり、惰性でリリースされた感があります。後期では「ボヘミアン・ラプソディー」くらいですね。

これらのレコードで、クイーン本来のサウンドが聴ける様になりました。


あとは、ボブ・ランディックが手掛けたリマスターがどうか?ですね。

ボブ・ラディックのリマスターは、ローリング・ストーンズのCDを聴いたことがありますが、確かに音が良かったです。


~追記~

先ほど、e-Onkyoから「ボヘミアン・ラプソディー」を購入、ダウンロードしました。

そして、ダウンロードしてから、e-Onkyoの説明をよく読むと、2011年にリマスターされたものが元の音源との事。

と言う事は、、、思い出しました、2011年に発売された「Greatest Hits」の音源と言う事では。

私は、このEU盤のCDを持っていました。 

グレイテスト・ヒッツ
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ユニバーサルインターナショナル

そして、早速聴き比べてみました。

結果は、私の耳では、違いがあまり感じられませんでした。今回の96KHz/24bitが少し繊細な感じ?

一般的には、リマスタリングの時に、一旦ハイレゾ音源を作るそうですが、この96KHz/24bitの音源が、ボブ・ランディング氏がリマスタリングした時に作られた音源なのかは、私にはわかりません。

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ロックレコード名盤・オリジナル版 ~音質比較~(その3)

2016-03-13 23:16:42 | レコード

今回は、大御所ローリング・ストーンズのレコードについて書きます。

実は、ローリング・ストーンズのレコードは、ロニー・ウッドの流れから最近集め始めたばかりです。

CDレンタルで10枚くらい聴き、気に入ったアルバムを集めてみました。

 

ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)

スティッキー・フィンガーズ(Sticky Fingers) CBS4501950 (Holland オランダ)  1971年

このアルバムは、彼らが設立したローリング・ストーンズ・レコードからリリースした初のアルバムです。

収録曲の大半は、ミック・ジャガーの自宅に持ち込まれたモービル・スタジオで録音されたそうです。凄い!

有名どころでは、「ブラウン・シュガー」が収録されています。

ジャケットには本物のジッパーがついています。私の持っている物もジッパーがついています。

但し、ジャケットは観音開きにはなりません。

 音はモービル・スタジオにしては良好です。

このアルバムは、CDを聴いても音質がアナログぽくって良好でした。

それもその筈、94年のリマスターは、あの「BOB LUDWIG」氏が手掛けているのです。

これがあれば、オリジナル・レコードを血眼になって探す必要もないかも?

最近のベスト盤「GRRR!」とは音質がちょっと違います。


MADE IN THE SHADE  COC39107 (US) 1975年

 

ストーンズの1975年までのベスト盤的なものです。

Web上では音が良いと見かけたので買ってみました。これも「STERLING」の刻印有りです。

 

音質的なところは、曲によってまちまちですね。

「Angie」なんかは良かったです。


BLACK AND BLUE  COC79104(US)  CUN79104(Australia)  1976年

CDで何枚か聴いたストーンズ・アルバムの中で私が一番気に入ったアルバム。

それで、US盤とAU盤の2枚になってしまいました。

 最初にAU盤を入手しましたが、後に購入したUS盤と比較してみると、

音質的には、AU盤は繊細ですが、ストーンズ・サウンド的にはUS盤のほうがエッジが聴いていて荒っぽくて良い感じです。

US盤には「STERLING」の刻印があります。

私的には、UK盤は往々にして繊細で少し暗いイメージを持っています。

 

LOVE YOU LIVE 450208(UK) 1987年(Reissue版) 2枚組

オリジナルは、1977年の「COC 89101」の様です。

私が持っているのは、再発盤です。

音は、少しノッペラボウでつまらない音です。グルーブ感に欠けます。

このアルバムはストーンズのライブでは評判が良くて演奏内容も良さそうなので、オリジナルが欲しいところです。

  

SOME GIRLS  450197 1(UK)  CUN39108(UK) 1978年 

これも有名なアルバムです。「MISS YOU」が収録されています。

450197は、1987年のReissue盤です。無修正のベタ・ジャケットです。

CUN39108はUKオリジナルと思われます。「STERLING」の刻印があります。

 この2枚は、音質的には大きな差は感じられませんでした。マスタが管理されている?。

 

しかし、ストーンズのアルバムはUS盤のCOC*****がオリジナルの様な気がします。

音質的にも、私はUS盤がダイナミックで好きです。

また、日本盤でも「BLUE and BLACK」以降は輸入メタルマザーを使った物もあります。

 

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ロックレコード名盤・オリジナル版 ~音質比較~(その2)

2016-03-06 12:09:54 | レコード

オリジナル盤の定義がいまだによくわかりませんが、

  カッティング→ラッカー盤→メタルマスタ→メタルマザー→スタンパー→プレス 大量生産。

の工程のメタルマスタを持っている国と言うことでしょうか?

私の耳での比較では、UK盤とUS盤で音の雰囲気が違うものが多いです。

と言うことは、マスターテープからラッカー盤に刻むときの調整方法とかがカッティング・エンジニアによって微妙に違うって事でしょうか? もう少し調査が必要です。

マトリックス番号、マトは、ラッカーマスターの版数を言うようですが、「1」が必ずしも初版でない場合もあるようです。

一般的にマト番号がが若いほうが音が良いと言われていますが、一概にそうとも言えないようです。

 

今回は、ヘヴィ・ロック・バンド「エアロスミス」腕利きミュージシャン揃い「TOTO」のレコードについて書きます。


Aerosmith(エアロスミス)

Toys in the Attic(闇夜のヘヴィ・ロック) PC33479 COLUMBIA (US) 1975年

ランアウト部分には、「PAL-33479」(A面)「PBL-33479」(B面)「TML-S」と「L.S.J.D」の刻印があります。

「TML-S」とか「TML-M」はカッティングマシンの記号らしいです。「L.S.J.D」の意味はよくわかりません。

私は、このUS盤しかもっていませんが、音の印象は、鮮度が高く、エアロスミスらしく、重くてダイナミックで迫力があり、Goodです。

 

ROCKS(ロックス) PC34165 COLUMBIA (US) 1976年

ジャケットはエンボス加工されています。

ランアウト部には、「AL-34165」「BL-34165」 「STERLING」の刻印があります。

「STERLING」は前にも書きましたが、米国の独立系カッティング・スタジオです。

このレコードは、日本盤とこのUS盤を持っていますが、圧倒的にこのUS盤が良いです。音の迫力や鮮度が違います。

 

エアロスミスの手持ちのレコードは、これら2枚と「Greatest Hits」(日本盤)を持っていますが、日本盤なので論外です。

エアロスミスは、少なくともUS盤を聴くべきでしょう。 UK盤は聴いたことが無いのでわかりません。


TOTO

TOTOは,、現在日本公演中ですね。

私も、一昨日(3/4) 横浜公演(パシフィコ横浜)に行ってきました。

中華街で食事をして、それから山下公園を歩いて、パシフィコ横浜の国立大ホールまで。

1Fの後ろのほうの席でした。観客は若者と年配の2極化。昔からのファンと最近のファンと言うことでしょう。

オリジナル・メンバーは、スティーブ・ルカサー(Luke)とデヴィッド・ペイチだけになってしまいましたが、二人とも元気でした。

新しい曲が3割、過去からのヒット曲が7割といった感じでした。

ルカサーが珍しく、1曲だけアコギを弾いてました。40年前の曲だそうで、私は初めて聴く曲でした。

アンコールの最後は、やはり「アフリカ」を観客と一緒に大合唱でした。


では、レコード紹介です。

TOTO JC35317 COLUMBIA (UK) 1978年

「PAL-35317」「TML-M」 「PBL-35317」「TML-S」の刻印があります。

「TML-M」は前出の通りです。

このアルバムは、今までCDでしか聴いたことがなかったのですが、音が籠ったような感じで悪かったです。

「BSCD2」では何とか良くなったのですが、それでもやはり不満が残っていました。

このレコードでは、それを払拭してくれました。音がクリアーで鮮度が良いです。ひとつひとつの楽器の音がはっきりと聴こえます。


Hydra FC36229 COLUMBIA (US) 1979年

「PAL-36229」「PBL-36229」の刻印があります。但し、「TML-*」の刻印はありません。

これも、CDを何枚か購入しましたが、音が悪かったです。

上のアルバムと一緒で「BSCD2」で音質は改善されました。

それでも、レコードを聴くと、やはりレコードが良いでね。

私はUS盤しか持っていませんが、UK盤はさらに良いかもしれませんね。


Turn Back FC36813 COLUMBIA/CBS (US) 1981年

これも、CDは持っていましたが、音が籠って良くなかったです。

レコードで聴くと、やはり良いですね。

「AL-36813」「BL-36813」「STERLING」の刻印があります。


TOTOⅣ CBS450088 CBS (UK) 1982年

説明するまでもなく、大ヒットしたTOTOの代表的なアルバムです。

このアルバムのレコーディング・エンジニアはアル・シュミットが登場。音の良いエンジニアとして有名です。エンジニアなのにグラミー賞も受賞しています。

このアルバムも今までCDで聴いていました。このアルバムはCDでも音が良いです。

レコードで聴いても音が良いです。しかし、このアルバムでは、CDでも充分に音が良かったので、レコードでも驚くほど音が良いといった感じも受けませんでした。

UK盤なのに、ランアウト部には珍しく手書きの刻印があります。何故?


PAST TO PRESENT 1977-1990  465998 CBS (HOLLAND) 1990年

ベスト盤です。音質は普通で、悪くはないです。

 

TOTOについては、種々違うタイトルでの比較になりますが、UK盤が繊細で固くなく、バンドの雰囲気に合ってそうな感じがします。


ちなみに、TOTOのベスト盤のCDを買うなら、こちらがお勧めです。 ↓

リマスタリングとBSCD2(Blu-ray Spec 2 CD)のお蔭で音が格段に良くなっています。


オールタイム・ベスト ~イン・ザ・ブリンク・オブ・アイ
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SMJ  お勧めです。



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ロックレコード名盤・オリジナル版 ~音質比較~(その1)

2016-02-28 12:18:21 | レコード

レコードを色々と買い集めているうちに、オリジナル盤のほうが音が良いということがわかり、自分の好きなレコードは出来るだけオリジナルのUK盤やUS盤を集める様にしています。 

オリジナル盤と言っても、厳密に言うと、レコードは、

  カッティング→ラッカー盤→メタルマスタ→メタルマザー→スタンパー→プレス 大量生産。

と言う製造工程になるので、マザーの版数まで遡ると切りがないので、オリジナル盤の定義そのものも難しいです。

本当の意味でのオリジナル盤探しは気が遠くなりますし、価格も相当高価なものになります。

一般的には、プレス番号(マトリックス番号、マト)が若いほうが音が良いと言われていますが、そこまでは何とか探せるでしょう。

それよりもむしろ私が感じたのは、プレス場所(工場)、販売国、カッティングエンジニアでかなり音の雰囲気が違って聴こえます。

ここでは私が収集したロック・レコードの音質について、検証とまではいきませんが、自身の主観として参考程度に記述しておきます。


クリーム

Fresh Cream SD33-206 ATCO (US) 1967年BROADWAY製造 

    

ランオフにLW刻印あり。

音は各楽器、ボーカルにリアル感があって良い。

Wheel of Fire RSO(US)

    

普通。やはりこの頃からUK盤が良いのか?Polydor版が良いのか?


ブラインド・フェイス

BLIND FAITH 583 059 Polydor (UK) 1969年

    

    

艶無しのペラペラジャケット。ヌード絵ジャケット。

バンドメンバージャケットのATCO版、ヌードジャケットのUS版も購入したが、このUK版が一番良い。

ATCO版は音が少し籠ります。

 

デレク&ドミノス

レイラ(Layla) 2625 005 Polydor (UK) 1970年

    

CDで聴くと元々音が良くないアルバムですが、オリジナルのレコードで聴くと全く違います。

音がクリヤーでクラプトンのギターが生きています。今でも新鮮な感じがします。

US版、オランダ盤など、何種類か購入し比較しましたが、このUK版が一番です。

 

エリック・クラプトン

何枚も持っていますが、代表的なアルバムだけ揚てみました。

 

ERIC CLAPTON RS-1-3008 RSO (US) 1970年

   

US版しか持ってないが、やはり他のアルバムのUK版よりも劣る。

HISTORY OF ERIC CLAPTON SD-2-803 ATCO (US) 1972年N.Y.BROADWAY

    

2枚組。ランオフ部に「PR」の刻印あり。

PRと言うことは、「Presswell Record」で生産されたということ。 音はまあまあ良い。

RAINBOW CONCERT 2394 116 RSO (UK) 1973年

    

これしか持ってないが良音。CDよりも全然良い音。

461 OCEAN BOLUEVARD 2479 118 RSO (UK) 1974年

    

これしか持ってないが良音。

THERE’S ONE IN EVERY CROWD RSO SO 4806 (US) 1975年

    

US版しか持ってないが、やはり他のアルバムのUK版よりも劣る。

E.C. WAS HERE 2394 160 RSO (UK) 1975年

    

やはりUK版は音が良い。

no reason to cry 2479 179 RSO (UK) 1976年

    

B面のランオフ部に「MELYS」の刻印あり。何?

音はGood。

SLOWHAND 2479 201 RSO (UK) 1977年

    

2枚持っている内の1枚はランオフ部にMASTERDISKの刻印あり、且つマト1。

何枚か購入しましたが、今の所、これが音がクリヤーで一番。

もっと良音のものもあると思うが、有っても高価。これでも充分良い音。

JUST ONE NIGHT 2479 240 RSO (UK) 1980年

    

以前から日本盤も持っていて、これでも充分良い音と思っていましたが、UK盤はやはり音の鮮度が違い、良いです。

 

こうやって比較すると、大雑把に言うと、少し乱暴かもしれませんが、エリック・クラプトン関連のレコードの鮮度に関しては、UK版に軍配があがります。個人的な主観です。

但し、初期の頃、Cream時代は、物によってはATCOで良いものがありますし、「レイラ」などの1968年、69年、70年頃はPolydor版が良いと感じました。



レッド・ツェッペリン

Ⅳ SD7208 ATLANTIC (US) 1971年ROCKFELLER

   

UK盤も持っていた事がありますが、US盤のほうが迫力があります。ジョン・ボーナムのドラムのダイナミックさが違います。

SIDE ONEには「POCKY」、SIDE TWOには「PECKO DUCK」の刻印があります。

「PECKO DUCK」はGeorge Peckham氏によるマスタリングを意味します。

HOUSES OF THE HOLY K50014 (UK) 1973年

   

UK盤しか持ってないです。 「STERLING」と「RL」の刻印があります。

「STERLING」は米国の独立系カッティングスタジオの事、ここのレコードは音が良いとされています。

「RL」は、かの有名なBob Ludwigがカッティングしたという証です。

確かに、音も良いです。

PHYSICAL GRAFITI SS 2-200 ATLANTIC(US) 1975年 ROCKFELLER

   

US盤。ランオフに「PR」の刻印があります。

「PR」は前にも出てきましたが「Presswell Record」で生産されたということ。

THE SONG REMAINS THE SAME  P5544N ATLANTIC(US) 1976年

   

日本盤なのに何故かランオフ部に手書きでST-7636 83とPRの刻印。

「PR」は前作と同じ。しかしレーベルにはMade by JAPANが。? 米でプレスされて世界同時発売?

エンボスジャケットで日本語解説無し。

まあ、ツェッペリンのオリジナル・レコードについては、Web上に沢山の記事あり、専門家がそちらにかなり詳しく書かれていますいますので、そちらをご参考に。

ツェッペリンに関して、私が今まで比較できたのは、Ⅳだけですが、私はUS盤が好みでした。

  

今回は、ここまで。 他のアーティストのアルバムについては、また今度にします。

ローリング・ストーンズ、ディープ・パープル、ジェフ・ベック、ピンク・フロイド、エアロスミス、TOTO、、、、。

 

 

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私のレコード洗浄方法 ~再投稿~

2015-09-20 13:02:47 | レコード

最近はアナログ・レコードを聴く機会が多くなっています。

DUの新宿ロック・レコード館もオープンしましたね。ロック好きの私もオープン2日目に行きましたが、人が多くて身動きが取れない状態でした。

店舗は相変わらずの狭さで2フロアーです。確かに品揃えは良く、オリジナル品も多かったですが、やはりオリジナル品は高価でなかなか手が出せません。 


ところで、皆さんはレコードの洗浄はどの様にされているのでしょうか? レコードは、この洗浄と置き場所が困りますよね。それがまた価値があるところですが(笑)

人によって色々と試されて居る様ですが、私の洗浄方法を再度、紹介したいと思います。私の中ではこの方法が費用、時間、手間でベストと思っています。


まず、一杯に溜めた水(水道水で可)の中にレコードを浸し、マイクロファイバー・クロスで盤面の両面を軽く拭きます。

ここでは、盤面についた大きなゴミ、ホコリを取り除きます。

 次に、水の中から取り出して、平らなところに置き、乾いたファイバークロスでレコードの溝に沿って水を拭き取ります。

 ここで使うファイバークロスに、私は小さい埃まで取れる、信頼のおける東レ製のTVクリーニングクロス「トレシー」を使っています。 

東レインターナショナル TVトレシー クリーニングクロス Lサイズ ZK3550-TVTI
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東レインターナショナル

 以前は、同じ東レ「トレシー」のメガネクリーナータイプを使っていましたが、作業性が悪いので、厚手のこの物に換えています。

次に、ここからが重要です。

仕上げに、ゼロダスト「LPレイザー」で処理をします。

付属のクロスに「LPレイザー」1~2滴垂らし、レコードの溝に沿って、反時計回りに20回くらい拭きます。 

塗布後は不思議なくらい静電気を寄せ付けません。この「LPレイザー」は洗浄効果と静電気除去効果があります。

そして、塗布後にレコードを再生してみると、再生後は、レコード針の先に大きな埃が付いてきます。溝にこんなに埃が溜まっていたのかとビックリします。

1回トレース後、2回目からは音が良くなります。

こんなに良いものがあるのに、何故皆さん使わないのだろう?と思います。お奨めです。

これ1本で200枚~300枚は使えます。私は昨年購入してからのリピートになります。

 

ゼロダスト LPレイザー
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音の良いオリジナルレコード

2015-07-19 12:23:00 | レコード

アナログレコードでも、特に音の良いものがある。

私が今まで収集したなかで、特に音質が良いと思うレコードは、最近手に入れたもので、

Steely Danの「Gaucho(ガウチョ)」 MCA-6102

USオリジナルで、マト番号は2/2。

もともと、このアルバムは音の良いことで、有名であるが、

それは、マスタリング・エンジニアがRobert Ludwig = Bob Ludwigであるからだと思う。

この人のマスタリングしたアルバムは、概して音質が良いです。

私が入手したレコードにも、しっかりとこの人がマスタリングした証の刻印が「RL」として残してある。

見にくいと思いますが、MASTERDISKの右隣にRLの刻印があります。

レコードの場合は、内周の無音部(Run out)部分に、この様にマスタリングエンジニアとかマト番号とか色々な情報が刻印してあって、ある意味親切です。

まあ、エンジニアが一枚いちまいカッティングして、スタンパーで焼き、最後に品質管理していたのでしょう。

昔の仕事は手が込んでいて丁寧ですね。関心します。

だから、一枚が当時で3,000円くらいになっても仕方無く、それなりの価値があったんですね。

今やCDなんて簡単に作れてしまいます。個人でも作れますからね。ましてやネットで配信なんて便利な時代になりましたが、その分、音楽の価値、一枚の重み、有難味、一枚を手に入れたときの喜びの様なものが減った様な気がします。

 

因みに、内袋つき、ラベルは虹ラベルです。

実に音がしっかりしていて、聴いていると一瞬耳を疑います。

どこからこの様な音が出てくるのだろうと、回転するレコードの溝をマジマジと見てしまいます。

私は、このアルバム「ガウチョ」は、レコード、CD、プラチナSHM CDとも持っていましたが、それらと比較しても、今回のレコードが一番音質が良いと感じました。

ところで、プラチナSHMって、一瞬にして市場から無くなりましたが、何だったんでしょうね。メーカーの策略としか思えません。

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レコード盤針飛びの修復

2015-07-12 12:03:15 | レコード

手持ちのレコードで針飛びするものがあったので修復しました。

方法は簡単です。

針飛びする箇所を見つけて、その部分を爪楊枝でゴシゴシとするだけです。

これくらいでは、音溝は壊れないと思います。

たとえ壊れても部分的だけなので、針飛びにより演奏が途切れ、せっかく音楽に浸っているのが台無しになるよりはよほどマシです。

再生してみると、針飛びは見事に解消していました。


※「レコード」のカテゴリーを追加しました。

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