マッキントッシュMC275で出力管KT88と6550を聞き比べた。
KT88---Genelex製 GoldLion re-issue品 Russia製造
6550---Tung-sol Russia製造
聴いた感想:
6550は、低音から中音にかけて迫力があり、音の立ち上がりが良くスピードがあり、パンチがあって、押し出す感じである。スネアが、パンパンと弾ける様な音で前へ、バスドラがボンボン(ドーン、ドーンでは無い)、地を這いながら押し出す感じで前へ出てくる。ぼやけない。文字で表現するのが難しいが、ベースとかドラムにコンプレッサーを効かせた感じの音。私も以前、スタジオでベースの練習をしていた頃、セミプロの人のベースの音と自分のベースの違いに驚嘆した事がある。聴いていて気持ちがよくストレスを感じない。スカッとする。そして、高音もきらびやかである。J-POPや海外ロックを聴いていても、重厚で迫力がある。
KT88は、全体的にフラットで、広帯域で、そつなくゆったり伸びやかに聴かせる感じである。どちらかと言うと、オーケストラとかクラシック向きかも知れない。管の容積が6550より大きいのが効いているのかも知れない。しかし、6550の様な味はない。飽きるかも知れない。
車で例えると、6550は高出力、瞬発力のあるスポーツカー、ポルシェ、とかフェラーリの様な感じ。馬力があって、ちょっとじゃじゃ馬風かな。味があって、ソース(運転手)選べば、最高の結果が期待できる。KT88は高排気量の12気筒あたりのエンジンを搭載した車、ジャガー?ベンツ?ロールス?の様な感じ。スピードに乗ると、ゆったりと走り心地良い。
ビールに例えると、ドライとモルツって感じかな。
どちらが良いとかではなく、好みになると思います。オーディオとはそんなもの。聴いているが良いと思うものが一番良い。
私は、現在、6550が気に入っているので、それで聞いています。でも、飽きたら、KT88に変えるかも知れない。
↑ 上段:KT88 下段:6550
↑ 左:KT88 右:6550