マッキントッシュMC275の出力管をSED Winged-C 6550Cに交換したのでレポートします。
先日、Tung sol(Reissue) 6550を落として壊してしまってから、Gold Lion(Reissue) KT88で暫く聴いていたが、やっぱり6550の音が聴きたくて、SEDの6550Cを手配していた。
手配先は、米国の業者(CTech)ではなく、英国の業者である。理由は、物は多分同じものだろうと思い、英国の方が、ユーロ安のメリット、単価自体、送料が割安だったためだ。
確かに、到着まで2週間位掛かったが、梱包も丁寧で問題なく、無事に届いた。エアキャップに包まれ正規のBoxに入っていた。
本体を取り出し、ロゴの印刷を見ると、アレ? 予想していたものと、印字が違う。
印字が黒なのだ。SEDって、シルバーで「C」に羽根が生えたロゴじゃなかったか?私が持ってる他のSEDと違う!。注文の時に写真で見たロゴは確かにシルバーだった。 でもまあ、Svetlane Made in Russiaと書いてあるし、違うものもあるだろうと楽観的に考えることにする。見た目はちょっと悪いが仕方ない。
でも念のため、もうひとつのSvetlana製(「S」ロゴ)と間違ってないか、さらに、良く観察する。。
この球、中を良く見ると、プレートが2枚構造になっている。
両者の違いは、「S」ロゴのものはプレートの穴が丸なのだが、今回、私が入手したものは角穴である。
多分SED製「C」ロゴ品に間違いないだろう。
しかし、この「S」ロゴと「C」ロゴの経緯は、何回調べても、複雑で良くわからない。兎に角、今は「C」ロゴの方が値段が高い。
だから良いと言う訳でも無いが。
http://www.boiaudioworks.com/article_svetlana.php?language=ja
今回、4本マッチドペアでNOS品を入手。一本づつ黄色いパッチが貼ってあるが、マッチングを採った意味かな。
そして、端子をアルコール消毒した後、いざマッキンに装着。
今までの達磨と違い、見た目もなかなかスッキリしていてよい。
肝心の音であるが、鳴らし始めて、1週間が経過した(約50時間)ので、やっとインプレッションレビューが出来る様になった。
付け替えて最初は、いつもの事だが、何だか篭った様な、歪っぽい音がして、失敗したかと思った。真空管をまともに評価するまでには時間がかかるので苦労する。失敗と思っても50時間位は様子を見る必要がある。
今では、以前私が使っていたTungsol6550、GoldLionKT88の上を行っている。
まず音の厚みが全く違う。低音、バスドラ、ベースが「ドスン!ドスン!」って鳴る。中域から高域も良く出ている。
これで、私が聴くようなロックとかジャズを鳴らすと、迫力があってとても良い。シンバルの音も今までとはちょっと違う。
一度、KT88に戻して聴いて見たが、やはりこれを聴いてからでは、物足りなく感じる。 もう、暫くはKT88には戻れない。
2枚プレートが何か重要な意味があるのか?私には良くわからない。
ちなみに、今回良く聴いたのは、レプタイル/エリック・クラプトン(HDCD版)。HDCD版だけあって音が良い。
もうひとつ、分った事がある。
この6550Cを直接ドライブする球12AZ7は、12AZ7ではなく12AT7の方がより良い結果が得られる。
多分、12AZ7ではドライブ仕切れないのだろう。
今は、12AT7 Brimar BlackPlateを使っている。
これ以外にも、RCA製とRFT製の12AT7 BlackPlateを手配中である。
現品到着次第、試して見ようと思う。