今回、秋葉原でゲットしたアイテムのひとつ。
メタルクリーナー MC13。 ラジオデパートの海神無線でぶら下っているのを見つけた。和光テクニカル製。
この手のもの、音質改善とか謳って、中には、少量で数万円もするものがあるが、これは、さほど高くない。
成分は、アルミナとアルコール系界面活性剤。 アルミナで研磨、アルコール洗浄し、界面活性させるもの。
ボトルは、こんな感じ。まさに、酸化皮膜除去剤。
真空管の足(ピン)は、金メッキ端子以外は、必ず酸化するので、精神衛生上良くない。
しかもVintage品になると、この酸化皮膜がなかなか取れない。
今まで、色々試したが、どうしても、この酸化皮膜が気になってしょうがない。
さっそく、このメタルクリーナーを実際に使ってみた。以下が私の使い方。
①真空管のピンに、このメタルクリーナを付属の刷毛で塗布。
②綿棒でピンをゴシゴシとこする。(研磨) 綿棒が結構真っ黒になる。酸化皮膜が取れているのがわかる。
③アルコールでピンを洗浄。説明書には、水洗浄と書いてあるが、水分が残るのは、次の酸化を起こしたり、絶縁性の面で嫌である。
④CARDASのContact conditionerを塗布。
⑤15分後、拭き取り。この時、また、細かい汚れが落ちて、綿棒が少し黒くなる。
⑥ついでに、真空管ソケットのピン穴を、歯磨きの歯間ブラシを使って、アルコール洗浄。
以上である。
ピンの酸化皮膜が見事に取れている。綿棒にかなり汚れがついている。
今回使用したアイテムと一緒に完成図。
こんなに汚れていたので、精神衛生上だけでなく、実際に音に何らかの影響が出ていた事が推測できる。
洗浄後の球を載せて、試聴してみたが、今までよりも、音がクリヤーになって、艶が出て、楽器や声が生なましくなった。
やはり接点は、音の通り道なので、重要である。常に綺麗にしておき、充分な接点を保ちたい。
音の世界は、半田を換えただけでも、音質が変わるので、微妙である。
端子が金メッキのものなら、あまり気にすることなく、アルコール洗浄くらいでよいが、それ以外のものは、メンテが必要である。
ビンテージ管は、高価なので、その性能を充分に引き出して使いたいものですね。
このキッカケはといえば、引越し前に、プリの管のうち、1本を触ると、「ガサゴソ」と音を発していたのです。
洗浄後は、「ガサゴソ」もなくなり、全体のノイズレベルも下がったような気がします。