先週末に、ヘッドホンアンプの出力抵抗をニッコームのRP-24Cに交換したのだが、交換した直後は、「なんだ、この音?」という感じで、全体にモコモコの篭った音で、低域ボコボコと鳴ってるだけ、高域わずかに出てる、中域まったく出てない、クリアーさの欠片もない、聴くに堪えれない音だった。
元のRN55D。
プッシュプルバッファの電流制御抵抗とFBの抵抗(10Ω)をニッコームのプレート抵抗RP-24Cに交換。
抵抗にもエージングが必要な事は、今までの経験よりわかっていたが、5時間くらい経っても変化なし。
直ぐに、取り外して元のDale RN55Dに戻したい気分だった。
でも待てよ、この抵抗はもっとエージングが必要かも、更なるエージングで変わるかも知れないと、かすかな期待を持ち、暫く様子を見る事に。
Dale RN55Dの場合でも、初めは必ず篭った音だが、2時間もエージングすれば、クリアーな力強い音になる。ただ、前回のVishay VSRは使用直後から良い音だった。
RP-24Cに交換してから1週間、約20時間くらい経過したところで、やっと聴ける音になってきた。中域のボーカルもやっと出るようになり、低音のモコモコも減った。それでも、まだ本来では無い様な気がするが、音はねちっこくて、今までにない、味のある音と思う。
しかし、抵抗のエージング時間って、何で決まってくるのだろうと疑問を持った。決定的な要素は何でしょう?
抵抗体が馴染んでくるのだろうか?抵抗値は変わらない筈だが。
それとも、外装に塗ってある樹脂被覆との馴染みなのか?それならば、被覆を取ってしまえば?とか疑問が湧く。
VSRはプラスチック樹脂のケースなので、あまり影響がないのか?
塗装してあるものは、密着しているので不利か?スケルトンが音が良いのは、その関係?
今度、時間があれば、外装塗料を剥がして実験してみたい。
いずれにしても、今回のニッコームのRP-24Cのエージング時間は長すぎる。オイルコン並みだな。
Web上で見ても、この抵抗はエージング時間が長いという書き込みがある。使う人は要注意です。少なくとも20時間のエージングは必要ですので、焦らず見守る必要があります。