真空管12AU7(ECC82)の未使用回路のヒーターの給電を切断し、使用している回路のみに給電する様に改造しました。
何故その様にしたかと言いますと、使っていない回路に長時間ヒーターだけ印加するとカソード不活性になって劣化する事が有るためです。
現在の私のプリアンプでは、Lch、Rch各1本使用していますが、Lchは1ピン~4ピン、Rchは5ピン~8ピンに接続して、夫々2回路のうち1回路のみ動作しています。
そこで、ヒーターも片chのみ点灯させる様にしました。
ヒーターは直列接続の時は、4ピン~5ピン間に12.6Vを給電しますが、片chのみの時は中点の9ピンを使い、4ピン~9ピン、或いは5ピン~9ピン間に6.3Vを供給します。
私のアンプの場合、Lchは1ピン~4ピン使用なので4ピン~9ピンに6.3V、Rchは5ピン~8ピン使用なので5ピン~9ピン間に6.3Vを印加します。
この様に接続しておくと、寿命が来たときに左右チャンネルを入れ替えることによって、また使用初期状態で使用する事が出来ると言う訳です。
ビンテージ品など高価な真空管はこの様にして使いたいですね。
この様な方法を「コールド・スワップ」と言うそうです。
補足:
私の場合は、元々あった回路を改造していたら、1/2回路が余った為に、この様な接続にしましたが、最初から設計、製作するのであれば、球1本で済ませますね。