このお盆休みに大阪まで行って某中古レコードショップで購入したLED ZEPPELIN Ⅰのオリジナル盤です。
このレコードは、US盤初期Broardway、ラベルW無し、AT/LWP手書き、マトは両面ともA手書きで、高価でもあり貴重なLP。
レコードをプレーヤーに載せ、わくわくしながら針を落とし再生してみる。
するとA面一曲目の「Good times Bad times」だけが曲の途中で針飛びを起こす。他の曲は問題なし。
そこで、この修正に果敢に挑みましたが、あえなく失敗に終わり、台無しにしてしまいました。
この失敗から学んだ事を書き留め、今後に生かしたいと思います。
修正は、以下の手順で実施、試しました。失敗談です。(くれぐれも真似をしない様に)
①以前に他のLPで実施し成功した「爪楊枝作戦」。
爪楊枝の先で、針飛びを起こす箇所をコリコリとなぞる。
音溝に固いゴミが詰まっている場合は、これで解消する事が多い。
しかし、今回は駄目でした。
②次に、Webの書き込みを参考にしながら「まち針作戦」。
同様に、音溝に沿って、今度はマチ針でコリコリ。
この作業をやっていて、気づいた事が。
まち針の先では太くて、音溝に入らないどころか、音溝を広げる。
そして、指先が狂うと、ラインどりが隣の溝にズレることがある。これでは、走行レーンが隣に移る事になる。
ルーペで覗いてみると、酷い事になっている、おまけに引っ掻いたケバも出ている。ヤバいです。
再生してみると、修正どころか、音飛びがひどくなっています。
③最終手段として、アートナイフの登場です。荒業です。
アートナイフは、一般的なカッターナイフと違って、刃先が極薄です。
これを使い、先ほどのまち針と同じように、しかし今度は慎重に力も軽く、なぞる様にラインを取っていきます。ライン取りはまち針よりもスムーズに行きます。
その結果、まち針でゴリゴリやった箇所はさすがに治りませんでしたが、まだ手つかずの箇所は修正出来ました。
今回の失敗から学んだ事。
①針飛びする様なレコードは買わないこと。
しかし、盤面だけ見ても聴いてみないと判らないですね。
②爪楊枝で治らない時は、アートナイフを使う。
オルファ(OLFA) アートナイフ 10B | |
薄い刃先 | |
オルファ |
この時の注意:
・針飛びする箇所を見極め、ピンポイントで修正、執刃する。
・刃は、レコード針の進行方向と同じとする。
・無理に何回もコリコリしない。1,2回に留める。軽く慎重に!
・ルーペ、拡大鏡は20倍の物を使い。溝の修正具合をよく確認しながら作業を行う。
今回、高い授業料を払う事になりましたが、勉強になりました。
このレコードはA面2曲目から聴くようにします。