これまでの色々な改造を通して、自分自身の知識もある程度はレベル・アップして来ていると思っていますが、いくら元エレクトロニクス・エンジニアと言っても、こと真空管アンプに関しては、設計の基本的なところから応用に至るまで、まだまだ勉強不足です。
ということで、基本からもっと勉強しようと思い、年末に図書館から「真空管アンプの関連本」を借りてきました。
1. 情熱の真空管アンプ 木村 哲 氏著 2004年発行。
真空管アンプ・マニアにはよく知られた書籍で、今更って感じもしますが、全段差動アンプの製作を例題に、真空管とは何か?から、増幅回路の基本動作、設計から製作、調整、測定に至るまで、詳しく書いてあります。
2. 真空管アンプの素 木村 哲 氏著 2011年発行。
こちらも、木村さん(ぺるけさん)著です。
こちらのほうが新しいだけあって、文字が大きく、行間も広く、読み易くなっています。
内容的にも初心者に分かり易いです。
設計方法、計算方法、部品選定など、丁寧に書かれています。
また、人気の有る真空管の特性実測、実験データも載せてあります。
製作例では6DJ8ミニワッター・アンプとなっています。
この本はいつでも見れる様に購入して手元に置いておくべきと思いました。
真空管アンプの設計に大変勉強になります。ポイントが抑えられています。お薦めです。
Amazonの「なか見!検索」で目次を見る事が出来ます。
3. 魅惑の真空管アンプ / 浅野 勇 氏監修 (上巻) (下巻) (完結編)
上巻は1972年、下巻は1975年発行の「魅惑の真空管アンプ(故・浅野 勇氏著」の原版がそのまま復刻されたものです。1990年初版発行。
完結編では同氏が1975年から1979年にかけて「無線と実験」誌上に発表された製作記事を復刻編纂されたものです。
この中に、今回私が参考にしたかったアンプの製作記事がありました。
年末年始休暇を挟んだため、貸出し期間は通常より長めでしたが、それでも読み切れません。
「魅惑の真空管アンプ」の中には、往年の著名な先生方の対談も有り、当時の真空管事情などがわかり、興味深いです。また借りる様にしようと思います。
実は、返却時に他の興味深い本を借りてきて、今読み進めているところです。また紹介したいと思います。