真空管差動ラインアンプの電源用電解コンデンサを交換して、音質の違いを確認してみました。
試したもの写真下の方から。
①日ケミ(KMG) 47uF/400V
②BMI製(30D) 33uF/450V --- 元々実装されていた物
③F&T製(TypeA IEC) 47uF/500V
④ROE製(M5 IEC) 47uF/350V
です。
それぞれで微妙に音色が変化します。
私の聴感上での感想を書きます。
①--平凡な音。分解能はさほど良くありません。高域の伸びも今一つ。聴いていて楽しくない音です。
フィルムコンをパラにしないと高域が出ません。
②--①とは反対に音の分解能、抜けは良いのですが、音が軽く痩せて感じます。
③--音が若干籠り気味、団子状になります。特に高域。音の分解能があまり良くありません。
これもフィルムコンをパラった方が良い結果でした。
④--やっぱりコレです!他の回路でも使っています。綺麗な音です。低域から高域まで良く出ます。空気感、抜けも良いです。
電源用コンデンサでもこれだけ音色の違いがあってビックリです。
回路がシンプルなだけに各部品の特色が出易いのでしょう。
これで差動ラインアンプも私の満足度で80点くらいのところまで来ました。
後は、もう少し中域の厚みが欲しいところです。
ピアノやバイオリンの音、ギターの音を聴くと音の太さ(厚み)が若干足りない感じがします。
ボーカルは幾分若返って聴こえます。
鳴らし込みが進むと改善するかも知れません。もう少し様子を見ます。
何れにしても、プレートに入っている抵抗は交換するつもり。これで少し音が太くなる筈。
出力のカップリングコンデンサ 『West Cap 0.47uF/600V』も鳴らし込みが進んで、本領発揮というところでしょうか。音抜けも良くなってきました。