昨日のNHK「ニュースウォッチ9」でアナログレコードが取り上げられていました。
タワレコで7万枚のレコードが売られているとの事。東京近郊に住んでいたら行って見たかったです。私は関東に住んでた頃、新宿やお茶の水のディスクユニオンによく通っていました。東京近郊に住まれている方が羨ましい。
さて、今回はスタガ比から決めた各段のカップリング・コンデンサの容量に対して、どんなコンデンサを使うかです。
ここのコンデンサは音色をかなり左右するので重要です。球選びよりも影響大かも知れません。
②カップリング・コンデンサ です。
Marantz#7ではスプラグ製バンブルビーが使用されており、これが音の決め手になっている様です。
しかし湿度の高い日本では、絶縁不良(DCリーク)が発生し、ほほ全滅状態。生き残ってる物が有っても高価なうえ、いつ不良になるか分からない。この後継として同構造のブラック・ビューティが有りますが、こちらも高価。
私が試したコンデンサは以下。
特に、初段のカップリング・コンデンサが音質に影響大と感じたので集中して検討。
<初段~2段>
写真上から、
①Mallory 150's 0.01uF/630V 無誘導
Fenderのツィードアンプに使われている様です。いつ買ったのだろう?部品箱に有りました。
②Sprague BlackBeauty(160P) 0.0068uF/600V
有名なブラック・ビューティです。
リークチェックし問題無い事確認済。実測容量値は0.0085uF
③TRW 0.01uF/600V
現ASC(アメリカン・シズキ)。マランツは、本来このコンデンサが使いたかったと言う噂も。
④EL-MENCO 0.01uF/500V
ヴィンテージ・モールド・マイカです。リード端子に蝋の様な物が付着していました。USA製。
です。
気になるそれぞれの音質は? 各20時間位のエージング後、私の聴感で書きます。
①最初に試したのこれです。
悪くは有りません。中域に特徴があります。ギター等には良さそう。
クリヤーで有りながらタイトで張りのある音です。音抜け、分解能も悪くは有りません。
②~④は、どれも音数(分解能)、音抜け、帯域もフラットで良いです。選択を迷います。
敢えて言えば、②は他と比べて低域と高域が膨らんだ感じ。少し甘く雰囲気は良い。③は素直な音です。音に芯が有って背筋が伸びた感じ。④は帯域フラット。他に比べて音に少し厚みが有り濃い感じ、艶が有って魅力的な音がします。
う~ん、迷いました。④も捨て難いが、取り敢えずMarantzもお勧めの③にしました。暫くこれで聴いて、飽きたら④にしようかな。
<2段~出力段>
ここは、Black Beauty 0.1uF/400Vにしました。
リークチェック、容量測定。実測容量値は0.12~0.13uF。
<出力段>
ここは今までと同じ、Sprague VitaminQ 0.47uF/300Vのままとしました。
全てBlack Beautyとすると、しつこい感じになるので、色々と取り混ぜてみました。
実装後の今の状態は、こんな感じです。
色々とテストしたので、疲れました。。。