6C33C-Bシングルアンプで実施したグランドラインの引き廻し変更を、RCA 245シングルアンプにも展開しました。
結果から言いますと『効果大』です。と言うか、これが本来の引き廻し方でしょう。
見直したところは以下の3箇所です。
①出力管245のカソード抵抗とコンデンサのグランド側を左右各々に設けたデカップリング・コンデンサのグランドへ左右単独に接続。←ここは聴感上でセパレーションが大きく改善されました。
②SP端子のグランド側が端子部分で左右纏めてグランド接続されていたので、ここを左右独立させてNFBのグランド(初段カソード抵抗GND)に接続。
③全体のグランドラインの流れを大元の平滑コンデンサGND→出力段の大信号(大電流)回路→ドライブ段の中信号(電流)回路→初段の小信号(電流)回路→シャーシ・アースの順としました。出口→入口の流れです。左右独立させてます。
各段のデカップリング・コンデンサGNDも夫々の回路のグランドに接続し、各段でクローズ・ループを形成する様にしています。
回路図で書くとこんな感じでしょうかね。
①②③のグランドラインの左右分離に関しては、要するに1つのシャーシ内で可能な限り左右Ch独立したモノラル構成のアンプ2台使いに近い状態にすると言う考え方です。
アンバランス入力の信号では、理論的にはグランドが左右共通になっているので、電源ラインのプラス側は分けても、グランドを左右で分ける必要は無いと唱える諸氏もおられますが、私は混成の面から考えて信号の帰路も同じ線路を通る尺は出来るだけ短い方が良いと考えます。足し算ですからね。実際にステレオ録音を聴いてみる分かりますが、音の広がりや奥行・立体感などかなり違いが感じられます。音も鮮明になります。
配線は増えますが、妥協は許さず細かいところまで拘ると、それに見合った改善効果が得られます。
もっと良い方法や注意点があるかも知れません。音を確かめながら試すのも良いでしょう。
そして今回、配線材にも拘りました。
この配線材は100時間くらいの鳴らし込みが必要と言う事ですので、その後に紹介します。
写真に写り込んでいますが、いにしえのヴィンテージ・ケーブルです。良いですよ~。
今日は久しぶりにテレサ・テンを聴きました。歌、上手いですね~。
テレサ・テン40/40(デラックス版)
このデラックス盤にNHKホールでのラストコンサートのDVDが付属している事は意外と知られていないかも知れません。貴重です。映像は当時ですのでそれなりですが、バックバンドも良く、素晴らしい歌と演奏です。
CDのほうも40曲たっぷり収録されています。今まで聴いたことの無い曲もありました。
台湾の彼女のお墓には2回行きましたし、彼女の生涯を思うとうるっときます。