KT88 PPアンプの入力シールドをオリジナルのコネクタ接続から半田での直付に変更しました。
接点は出来るだけ少ない方が、音質的にも良いし、接続安定性も良いためです。
ついでに、シールド・ケーブルもモガミのNEGLEX 2520に変更。
それで、本題はここから。
入力ケーブル交換の時に、視線をふと電源周りに移すと、ナント!焦げた抵抗があるではないですか!
しかも、収縮チューブごと火災に遭った様に焼け焦げています。
この抵抗は、+B電源のチョークを出たところに直列に入れている物です。
以前、カップリングコンデンサの絶縁不良で出力管が真っ赤になった時に、過電流が流れて遭い焼け焦げたと思われます。
もし、あの時、そばに居なくて、真っ赤になったまま放置していたら、火災に繋がったかもと思うと、背筋が凍りました。
AC電源にヒューズは入れているのですが、ヒューズの定格内で、じわじわと電流が流れる時には役に立ちません。
皆さんも注意をしましょう。
焼け焦げた抵抗がこちら。
DALE 巻線抵抗RS-2B 3W100Ωですが、抵抗値を測ると130Ω位になっていました。
隣の反対チャンネルの+B電源(左右分離電源)に入れている同抵抗も類焼しています。こちらは100Ωで正常でした。
それまで聴いていた時も、なんとなく左右の音量バランスがおかしいなと思う事はありました。
このことが原因で左右の+B電源の電圧差が生じていたのでしょう。
さっそく補修用の部品を手配。
今度は、DALE RS-5 5W品にしました。抵抗値は少し大きい125Ω。
元々この抵抗の後に繋がっている+B電源の電解コンデンサが耐圧に対し実電圧がギリギリなためです。
交換後の抵抗がこちら。
抵抗が空中配線になっているので、安全のためガラスクロス・チューブを被せたいところです。
交換後は、左右の音量バランスも改善しました。
また、入力ケーブルを半田直付けにする事により、グランドもしっかりと繋がり、ハム・ノイズも減った様な気がします。