TV音楽番組や録画音楽、DVD、Blu-rayを楽しむための音響再生システムを検討していた。
最初は、シネマ・システム、サウンド・ボード等のTVの前に置く横長のフラットなサウンドバーを考えていたが、実際に店頭で聴いてみると、オーディオで耳の肥えた私や奥さんには、音質的に全く駄目だった。
お店の人に話しを聞いても、これは映画等を見るときに使うもので簡易的なものですと。音楽を聴くには向いていません、とキッパリといわれた。
実際に、店頭のオーディオ・コーナーに置いてあるシステムで聴いてみると、「やっぱりコレだよね」って私も奥さんも納得。
そこで、考え直す事にして出直し。
結局、考えたことが、私の部屋で使っているオーディオシステムは、今や殆どヘッドフォンで音楽を聴き、スピーカーを鳴らすことが無いので、このスピーカー(FOCAL)をTV用として使うことに。勿体無い様な気もするが申し分ないだろう。
でもアンプはどうしよう?
考えてみれば、手元に有るのは真空管アンプだけだ。
真空管アンプをTV用としてずっと火を入れておくのは、球の寿命からランニングコストが掛かりすぎるし、電気代も馬鹿にならない。冬場は暖房器具代わりになって良いのだけど(笑)。それに第一、TV台に収まらない。
そこで手軽なプリメインアンプを買い求めるために調査を開始!。
条件は、
①3万円台で後々オーディオ用としても使えること
②電気代が掛からないこと
③DAC内蔵でOptical入力があること
これはTVやDVD、Blu-rayの出力がOpticalとHDMIしか無いためである。(最近の標準?)
である。
①は結構欲張ったかも知れないが、最近のアンプは値段が安くて良い物がある。
ただしメーカー選定には自分なりの拘りがあった。
以前からMatantz製のアンプが欲しいと思っていたのだ。
DENONも良いのだけど過去に買った事があるので、違うメーカーのものが欲しかった。それに、PMA-390RESPも手頃で評判も上々だけど、残念な事にDigital入力が無い。Digital入力は4万円オーバーとなってしまう。
YAMAHAの機種も気になったがデジタルアンプは先入観も手伝ってどうも好きになれない。
TEAC、Olansonicなどのブックサイズのアンプも良いのだが、トランスが小さくて音がもたつくのではと思い、好きになれない。
②は問題ない。最近のアンプは殆どが低消費電力になっているし、入力が無いときは時間経過でスタンバイモードになる親切機能付き。
③この価格帯ではUSBやDSDは無理なので、欲張らずにOptical、Coaxial入力のみ。最近はOptical入力だけの機種も多い。光伝送が一般的になったのか?
そして、最終的に私が選んだプリメイン・アンプは、「Matantz PM-6005」である。
ほとんど条件を満たしている。
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MARANTZ |
このアンプは、フルディスクリート構成の電流帰還型HDAMを採用、極力OPampを使っていない。ここも好感が持てる。
一般的にディスクリートのほうが、芯が太く、素直な音が得られる。
DAC ICは上位機種と同じシーラス・ロジック社の「CS4398」を使用し、24bit/192KHzに対応。
トロイダルトランス採用。オートスタンバイ機能搭載。値段も今や3万円台とコスパも良い。
TVに設置してみると、こんな感じ。
クラプトン先生を映しています。
設置してみると、アンプの奥行きがTVスタンド台ぎりぎりでした。
Marantzはデザインも良いですね。Tankの様ですね。
出てくる音は、最初は硬い音だったが、慣らしが進むにつれて柔らかくなり、TV用の音響としては充分である。勿体無いくらいである。
このシステムで、ブルーレイ・プレーヤーからCDを再生して音楽を楽しんだりもしている。
これは、本当にハイ・コストパフォーマンスなアンプで、お買い得と思う。
ちなみに、積水ハウスのコマーシャルでアナログディスクを再生しているシーンが出るが、このアンプと良く似ている。このアンプかな?
馴らしが進んで、だいぶ柔らかい味のある音になってきましたよ。
入門機も同じキャラになったのかも知れないですね。