前回、GEC製EF86(Mesh Type)に、リング(天使のリングの様な)を付けてみたが、それでも、マイクロフォニックが治まらないので、今回は、クールダンパーを着けてみた。
このクールダンパー(Cool Damper)は、あのEAT製で造りも良く、がっちりと固定できそうで、これなら鳴きも抑えられそうです。見た目も良い。価格は、2,500円/個くらいだった。
EAT社はヨーロッパの会社である。高級な真空管も自社で手作りしてる様だ。う~ん、なかなか信頼がおけそう。
参考URL:http://www.euroaudioteam.com/en/eat-cool-damper-000012.html
販売店から箱付きで頂いた。外観はこんな感じ。たかがダンパーなのに高級感が漂う。
マニュアルとメーカーの人のサインも入っている。信頼がおけそう。
このダンパーは、真空管のサイズ径によって、内側のゴム(テフロン?)の挿入位置を変えて調整が出来る様になっている。φ19.5mm~φ22mmまで対応可能。
今回はEF86だったので、最小サイズ1.95mmに調整した。挿入時、ちょっと硬かったが、しっかりと抑えたかったので、これで良し。挿入後は、この様になった。
挿入前 ↓
挿入後 ↓
挿入したら、美しいメッシュが見えなくなったが、その代わり綺麗な放熱フィンが、かっこ良い。
でも、挿入時、結構きつくスライドしたので、真空管表面の大事な印字が消えている可能性が大。心配で外すのが怖い。
前回のリングが下の如く天使の輪だったので、見た目は、今回のほうが全然かっこ良い。
実際にプリアンプに組み込んでみる。
う~ん、なかなか良い景観。近くのカーボン抵抗との接触はぎりぎりセーフ。
肝心の制振効果と音は、前回のリングと比較すると、
・マイクロフォニックはまだ少し残るが、2倍以上の効果がある。
・出てくる音も、高音に落ち着きがでた。
・長時間聴いていても大丈夫そう。
・音のダイナミックさはそのまま。タイトになった様には感じない。低音もしっかりしている。
というところです。
当然、放熱効果もありますが、その効能のほどはまだわかりません。
それにしても、このGEC EF86は、音がダイナミックですね。帯域、音の広がり(前後左右)がすごいです。
何をしても、その素性は残ります。Mullardはもう少し大人しいのでしょうか?
でも、私の部屋は反響がライブなので、E80Fの方が聴きやすいかも知れないです。