ルボックス(REVOX) B226のDEM用のコンデンサ14個を再度交換しました。
前回は、ERO製の緑の奴(積層)フイルムコン MKT1817 0.1uF/63V ±10%を使用しました。
気になっていた容量精度ですが、取り外して測定してみると、やはり95nF~110nFでバラついてました。110nFは+10%の上限ですね。
今回使用した物は、東信(TK)製のポリプロピレン・コンデンサUPZで、0.1uF/100V ±5%品です。実測定値は102nF~104nFの間でしたので取り敢えず良しとしましょう。お店の情報によると音質はスチロール・コンに近いとか。
現物がこちら。
換装後がこちらです。大きさがギリギリでした。赤色が眩しいです。
その他、ついでにアナログ出力~グランド間の超高域ノイズカット用のコンデンサもWIMAの緑(通常の赤よりもお気に入り)に交換しました。左側の大き目の2個(1000pF)
交換後の音質は、直後はやはり高域が出なく、低域も籠ってハッキリ(ピシっと)しません。低音楽器の音運びが良く分かりません。ただ、歪感は少ない様な気がしますが、面白くありません。且つスッキリしない音なのでストレスが溜まります。
しかし、ここで判断するのは早いです。暫く鳴らし込んでみます。
過去の経験から、ポリプロ系は音が解けるのに時間が掛かった様な記憶があります。
あれから延べ何時間でしょうか?50時間位? やっと音が解けてまともな評価が出来る様になりました。
音の粒が揃ってpp~ffの繋がりも良さそうです。
細かい音も逃さず、埋もれる事もなく綺麗に再生し、また音が自然に綺麗に立ち上がるためか、音が生きています。
評価には何種類かのCDを使いますが、最もよく使うのがこちら↓です。
「THE LOOK OF LOVE/Diana Krall」
3曲目の「I Remember You」の前奏の「チーン!」(中央)、「チッ、チチーン!」(中央)、「チーン!」(右)、続いて間奏での「チーン!」、その後ボーカルが入る直前(ほぼ同時)の「チーン!」(ここ聴き逃し易い)。
また、バスドラ、シンバル、ベースの沈み込み、ピアノの音、ボーカルの声の張り、口の大きさも評価しどころです。
ザ・ルック・オブ・ラヴ | |
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ユニバーサル ミュージック |
そしてもうひとつ音質的に再生が難しいCDを紹介。
「弾き語りパッション/井上 陽水」です。
アコースティック・ギターとボーカルだけのアルバムです。
内容は良いのですが、再生システムが良くないと、アコースティック・ギターが煩く耳につき疲れます。
歌詞カードには親切にギターコードが書いてあるのでギター弾きには助かります。
弾き語りパッション | |
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フォーライフミュージックエンタテイメント |
さらにもう一枚。ロック、ブルースから一枚!
「Blues Breakers with Eric Clapton」
説明不要のクラプトンの出世作!神様クラプトンの全てはここから始まりました。
このアルバムを聴かずして、クラプトンを語るなかれ。
デラックス版ではモノラル録音とステレオ録音が収録されています。
これも周知の事実ですが、これらは別テイクで録音されています。
今日も聴き直しましたが、モノラルはド迫力です。クラプトンのギターが唸っています。
ステレオでは音が左右に散らばっていて、モノラル聴いた後ではスカスカに感じて迫力不足です。
Bluesbreakers With Eric Clapton (Dlx) | |
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Decca |
DECCAのモノラル盤LP(赤ラベル)が欲しい!!!