プリアンプ初段のカソード・パスコンを再度換装しました。
これは良い!。
今まで使った電解コンの中で一番良い、格段に違う。音が浮かび上がって空間に広がっています。
「良い」と言う表現には個人差が有りますので、あくまでも私個人の主観で「良い」又は「好みの音」という事です。
以前投稿した「フィリップス製の青い奴 470uF/40V」で、エージングが進み、悪くは無かったのですが、少し面白味に欠ける音。色気が無いと感じていました。
そこで今回「Sprague(スプラグ)製の EXTRALYTIC 600D 440uF/20V」に再換装しました。
実物の写真がこちらです。形状は長いですね~。Φ10mm L=57mmです。
長さが有るので、これを搭載するには、それなりのスペースが必要となります。
よく見ると、中央付近に僅かなスリットが有ります(+マークの上)が、これは防爆用でしょうね。
この電解コンデンサは当時MarklevinsonやCello AmpのMust Itemになっていた様です(Web情報)。
実際にプリアンプの初段に載せたところです。長いのでちょっとはみ出してしまいますが、足をフォーミングして調整しました。
さて、音傾向はと言うと、冒頭に書いた様に、低音から高音まで良く出ています。使い始めは高音が突き刺さり煩く感じましたが、徐々に落ち着いてきました。色気も出てきました。兎に角、音が部屋一杯に広がります。立体的です。中域もしっかりしていてピアノの音も良いですね~。音の表現力、それぞれの楽器の主張が有ります。
特にデジタル音源のポップ系では音数多く音の広がりも良くDynamicな音でGroove感があり気持ち良く聴く事が出来ます。今までとは何だか曲の感じも違って聴こえます。
Sprague (Made in USA)は兎に角音抜けが良いのが特徴で、私の好みに合っています。
今迄カソードパスコンには色々な種類を使ってきましたが、今の所一番良いかも。
この部分での音質の変化は大きいです。カップリング・コンデンサよりも顕著かも知れません。
試聴に使った音源の一部がこちらです。いままでとはちょっと傾向の違う楽曲を紹介。
Perfect Angel(パーフェクト・エンジェル)/Minnie Riperton(ミニー・リパートン)
アルバム全体も良いのですが、この中の「Lovin' You」です。有名な名曲ですね。
この曲中の「鳥のさえずり」は、スティーヴィー・ワンダーが自らわざわざ公園に出かけて行って録音したとの事。
この「鳥のさえずり」が、本当に自分の部屋の外から聴こえる様に感じるかが評価のポイントです。
今回、私のシステムでは、本当に窓の向こうで鳥が鳴いている様でした。
具体的にはスピーカーの後ろ斜め30度上方向です。
歌声も美しい~!最後のエレピの音も聴きどころ。美しく爽やかです。
但し、この「Lovin' You」ですが、色々なバージョンが有るので注意が必要です。
オリジナルは、アコースティック・ギターとエレクトリック・ピアノと彼女の歌声、「鳥のさえずり」のみです。
コンピレーション・アルバムでは、ストリングスが被せて有り、肝心の「鳥のさえずり」がかき消されたり、音を再ミックス、マスタリングしたような物もありますので、ご注意を。
そして、もう一枚紹介。
Caravanserai(キャラバンサライ)/Santana(サンタナ)
冒頭の「虫の鳴き声」が綺麗に聴こえるか?がポイントです。部屋全体に広がって聴こえます。草むらに居るよう。
システム、特にデジタルソース再生装置に問題があると濁って聴こえます。太い音になったり細ったり。
続いて、低いサックスの音とウッドベースの低音。ウッドベースは低く、胴鳴りが聴こえます。
そして、この楽曲には沢山のパーカッションの音が収録されていますが、それが分離良く聴き分ける事が出来るかがポイントです。
夏の暑い日の夜に冒頭の虫の声を聴くと、秋の気配を先取りできます。
これらの音楽を聴くことで、自分のシステムの評価の一助けになれば幸いです。
自信が持てれば良いですが、逆にガッカリしない様に。(´;ω;`)
さて、皆さんのシステムではどの様に聴こえたのでしょうか?
このコンデンサはタンタルコンデンサですから、耐圧には十分注意して使ってください。
ビンテージの場合は定格の1/3ぐらいで使った方が無難です。
こんにちは。
重要なコメント頂き、有難うございます。
タンタルでしたかぁ、知りませんでした。
言われてみれば高域の綺麗なタンタルっぽい音がします(笑)。
今の使用箇所は、印加電圧が高々3V程度ですので大大丈夫かと思いますが、他の個所に使うときはディレーティングに充分注意が必要ですね。忠告頂き、助かりました。
タンタルなら故障モードもショートでしょうか?
カソードパスコンでも使う箇所によっては、過電流が流れて、大切な球を壊してしまいかねないですね。
怖いですね~。
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