5/3発売になった山下達郎2023年リマスター第一弾『FOR YOU』カセットテープ版が届きました。
Amazonで予約していたので、発売1日前の昨日5/2に我が家に到着。
本日、Amazonを覗いてみると、売り切れの状態で「再入荷の見込みが立っていない」となっています。
それほど人気?それとも生産限定盤なので、生産数少ない? 因みにレコード盤も在庫なし。今回はCDの発売は無し。達郎さんの拘り。
Amazonで発売しているものは「ジャケット絵柄メガジャケ付き」です。
届いたものが、こちら。
私が何故カセットを選んだかと言うと、ブログにも書いた様に、今年初めにティアックのV-5010を再修理、チューンアップしたので、これで最近の新品カセットテープを聴いてみたかったためです。
では、さっそくレビューしてみたいと思います。
内容については、これだけの名盤ですので今更と思いますし、他の方が沢山レビューされていますので、私はその音質について個人的な感想を書きます。
全体を通して、第一印象は派手さが無く、迫力やキレのない音と思いましたが、よくよく聴くと、細かい音まで入っており、音の厚み、奥行き感があります。高音と言うよりは、低音とか音の厚みに拘った感じ。確かに、これはデジタルでは味わえない音です。
その当時の様にドライブしながらガンガン聴く音では無いですね。家でじっくりと聴きたくなる感じです。
達郎さんの音作りの世界に没入します。ノリノリで聞き流す雰囲気ではなく、一音一音まで逃さず聴きたくなります。
A-06 FUTARIのイントロのビアノの音や、B-03 LOVE TALKIN'の奥行き感が特にリアル。
各曲の多重録音コーラスの厚みも良いです。楽器もどれだけの音を重ねているのだろうと考えさせられます。私が語るのは音楽関係者に失礼なので、各楽曲のコメントはこれくらいに。。。
余計なお世話かも知れませんが、今現在ミュージックテープを生産出来る場所はかなり限定されていると思いますが、いったいどこで作られたのでしょうね。磁気テープのメーカー、録音、複製、大量生産などの機材設備、技術を所有している会社。こちらにも興味があります。
そして出来上がった製品を山下達郎さん自身もチェックしたのでしょうね。
ウォークマンやラジカセなどの小型システムでの再生や、ナカミチの様な高級カセットデッキでの再生で、どの様に聴こえるか確認されているのでしょう。
このカセットテープの難点は、ドルビー・ノイズリダクション(Dolby NR)を使っていないので、ヒスノイズはかなり大きいです。これはカセットテープの宿命なので仕方ないですね。
これ、音量を大きくして聴くと割と気になります。これも構成の一部なのかな?
Dolby NRを使わない事も、達郎さんの拘りと見たことがあります。
このテープを聴いた後で、『OPUS』の同曲を聴いてみましたが、かなり煩く荒々しくメリハリが効いた音に感じました。
今回のものは一音一音を丁寧にリマスタリングされた感じがします。緻密な音です。
これがリマスタリングに依るものかカセットテープに依るものかはわかりませんが、音質がソフトで以前のものとは趣が異なります。
これが達郎さんが本来意図した音なのでしょうかね?。リスナーは好みが分かれるところでしょう。