最近入手したEPレコード「サンチェスの子供たち/チャック・マンジョーネ」の紹介です。
LPに収録されているバージョンは、約14分の大作ですが、EPではサビ部分のみで3分少々です。LPバージョンは前後にボーカルが入っています。
この曲は冒頭からドラムの音が凄いです。マーチング・ドラム。一瞬、スピーカーが破れたかの様な破壊的な音です。ドラムも凄いですけど、ブラスの迫力も凄いです。
序盤での太鼓の音が破綻無く、レスポンス良く、アタックの有る音で再生出来るか、その中でフリューゲル・ホルンの音が優しく柔らかく甘美に響いているか、そして終盤での管楽器全体が天を突き抜ける様に切れ良く響いているかがポイントです。
我が家の現在稼働システムは、
-Record Player : Thorens TD320MkⅡ + SME3009S2 + Shure V15typeⅢ
-Amplifier : 管球プリ(Telefunken ECC88使用) + 管球パワー(RCA刻印 245ナス)
-Speaker : JBL L26
です。
アルニコマグネット・スピーカーのお陰もあって、とてもレスポンスが良いです。エッジも張り替えてますので、破綻無く再生出来ています。
ウーハーの口径がD130の様に大きければ、もう少し低音が沈みこんでスケールの大きな音が出るのでしょうが、私の部屋の広さから今のサイズがちょうど良いです。
それにしても、このフリューゲルの音って本当にメロウで他の管楽器では出せない唯一無二の音ですね。
この曲は学生や自衛隊の吹奏楽団やマーチングバンドでも演奏される様ですが、本家の様には演奏出来ない様です。演奏が結構難しいのでしょうね。
どこかで聴いた事が有るかも知れませんし、初めてでも一度聴いたら耳に残ります。
Youtubeの公式チャンネルに上がっているので聴いてみてください。「Children of Sanchez」で検索。
私が手に入れたEP盤は「見本盤」ですので、当然マトは「1」「1」「1」です。日本初盤プレス。メタルマザー「1」スタンパー「1」、一番左の「1」は何でしょう。「ラッカー」?マスターテープを日本送って貰い日本でカッティングしたのかな?ここは深入りすると沼にはまるので止めておきます。
日本では「Feel So Good」がヒットしたので、今まではそちらばかり聴いていましたが、この「Children of Sanchez」では、二度目のグラミー賞を受賞しています。
この曲の14分フルバージョンを含め、アルバム全体を通して聴いてみたくなりました。
これと似たような感じでトランペット奏者メイナード・ファーガソンの「Conquistador/Maynard Ferguson」も凄まじいです。
ロッキーのテーマ曲「Gonna Fly Now」やアメリカ横断ウルトラクイズの「ストートレックのテーマ」でもお馴染みですね。懐かしい~!。
トランペットのハイトーンが突き抜けます。参加ミュージッシャンも有名どころが揃い踏み。
手元にあるのは、US 「Promotion Only」の盤です。
因みに、「ロッキーのテーマ」はサントラ盤LP(ビル・コンティ・バージョン)も持っていますが、何だかテンポがゆっくりで怠い感じがします。
やっぱメイナード・ファーガソン・バージョンが出来が良くてシャキッとしています。私はこちらが好きです。
紹介したアルバムは、どちらも元気が出る曲です。梅雨時のジメジメした気分を吹き飛ばすにはピッタリですね。