ちょっとしつこいですが、書き漏らしたことがあったので追加投稿します。
オーディオは部屋の環境で音質が大きく変化すると書きました。
これは高域ほど距離による減衰が大きく指向性も強くなります。だからリスニングポジションが重要になりますし、それ故にスピーカーからの距離によって補正も必要で、そのためにユニット毎のアッテネーターやイコライザが必要になります。また、部屋の広さや構成する材質での音の反射率(吸収率)により、残響、反射音が変わってきます。お店での試聴後、実際に自分の部屋に設置した時に聴感が変わるのはそう言う事ですね。
そして、人によって音の感じ方や好みの音が違うとも書きました。
音響工学を勉強した事がある人ならご存じと思いますが、人の耳には等ラウドネス曲線というものがあり、その特性は人により若干異なると思います。
等ラウドネス曲線について詳しくは書きませんので、興味のある方は下を読んで下さい。私も再勉強。
http://www.lab.kobe-u.ac.jp/eng-arch-en1/intro-acoust/acoustics3.html
また、耳で音を拾い、脳で認識することになりますが、ここでは脳神経が関係します。音を拾う収音器(耳)は人それぞれ形状等が違いどうしようも無いかも知れないですが、脳神経は鍛えることができます。鍛える事により音の分解能も向上させる事が出来るのではと思います。
音楽家が他人の演奏を聴いて、ある楽器の音だけを聴き出してコピー、譜面にしたりしますが、凄いなぁと思います。
耳を鍛えるとそこまで出来るって言う事なのでしょう。
過去にも紹介しましたが、こんな本が有ります。以前、TVでも放送していて私は興味深く見ていました。
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放送大学教育振興会 |
何が言いたいかというと、オーディオ・システムは人によって音楽を聴く環境、聴こえ方、感じ方は夫々なので、自分が心地く音楽を楽しめたら良いのではと思います。
自分の尺度で「比較」は出来ても、誰が聴いても「絶対」は無い、言えないのではと思います。