My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

BOSE901 スピーカー・エッジの貼り替えに挑戦! ~新しいエッジの貼り付け~

2018-07-04 12:14:12 | スピーカー

引き続き、両チャンネルの古いエッジ除去~新しいエッジ貼り付け作業まで順を追いながら書きます。


<古いエッジの除去作業改善>

インチサイズの6角レンチが入手出来ましたので、ネジの緩め、ユニットの取り外し作業が早くなりました。

そして、フレームからのウレタン残渣の取り除きも、カッターナイフの背ではなく、マイナスドライバーを使い大胆に削ぎ落し、その後アルコールと綿棒で洗浄。こちらも作業効率が良くなりました。

 

<新しいエッジの貼り付け>

古いエッジの除去が終わったら、いよいよ新しいエッジを貼り付けます。

交換用のウレタンは、前にも書きましたが、ノースウエストトレーディングから購入。

元のコーン・エッジ、フレーム・エッジ、そして新しいウレタン・エッジに、接着剤を付属の筆で塗布します。新しいウレタン・エッジの裏表に注意します。梱包緩衝材に「上面」と書いてありました。

作業には、マスク、手袋着用、換気は必須です。

接着剤は、少量ずつ薄く塗り伸ばしながら重ね塗りするのがコツです。乾き始めたら薄く再塗布します。

あまり多く付けると、乾きが遅く、何時までも接着せず反発力で浮いてしまいます。

上下左右が均等になるように新しいエッジを配置し、軽く押さえます。

この時に「センター出し」が必要です。←ここが重要!

コーンを上下に動かして、擦れとか異音がしないようなポジションを探して、まず対角4箇所を仮止めします。

それから、周囲全体を接着して行きますが、これが結構面倒で、時間を掛けて、ある程度接着する(反発しなくなる)まで、何度もなぞる様に押さえる必要があります。私は綿棒を使いました。

10分くらいで接着材が乾き始め、浮かなくなりますが、その間もセンターに注意する必要があります。

エッジの内周は、円筒形のケースの底で押さえても良いでしょう。私は100均の綿棒ケースの底を使いました。

接着剤が完全に乾いた後(約2時間後)、センターの再確認とエッジの浮きが無いか確認します。

使い終わった筆は、水で洗浄します。

 

新しいエッジの貼り付けが終り完成したユニットがこちらです。

自分では、綺麗に仕上がったほうと思います。

作業的には、1本の硬化待機中に、もう一本の剥がし作業と貼り付け作業を行い、時間を効率よく使いました。

しかし、作業姿勢が悪いのか、腰が痛くなり、1日4時間の作業で4本の完成が限度です。

なんとか、片面8本、左右チャンネルで16本のエッジ交換が終わりました。


次に反対面の1本(こちらがフロント)の交換に行きますが、ここで困りました。

 

<フロント側のエッジ交換>

まず、サランネットの外し方が判りません。接着でもなさそうです。

WEBで色々と調べた結果、ステップルで機械的に固定してあることがわかりました。

しかも留めてある箇所が非常にわかりにくい。これは諦める人が多いでしょう。

これをマイナスドライバーと金槌、ラジオペンチを使って外しました。

4隅と左右中央の写真で少し白っぽくなっている所です。

 

ステップルがこちらです。6本。アメリカらしい加工ですね。

 

開けてみると、やはりフロント側も朽ち果てています。

こちらも同じように交換しました。 

 

交換しながら思いましたが、このユニットは、スピーカーのサイズ11.5cm径の割には大きなマグネットが使用されています!

JBL LE8Tがマグネットが大きく強力なのは有名ですが、このユニットも大きい!

これがエネルギッシュで迫力あるボーズサウンドを作り上げてるひとつの要因のひとつなのでしょう。

これが片チャンネルで9個。インピーダンスは、0.9Ω/個 x 9個直列 = 8.1Ω。

マグネット材料もこの時代なので、フェライトではなく、恐らくアルニコと思う(確かではありませんが)。

そういえば、会社寮の部屋に、このスピーカーを置き、その近くに当時まだブラウン管だったテレビを置いた時に、画像が歪み、色も異常になりました。そうです、ブラウン管内の磁力線が狂った?のでした。恐るべし。

人体には影響は無いのでしょうかね?またパソコンのHDDには影響は無いのでしょうか?心配になります。 


全てのエッジ交換が終わったところです。

リア側。

フロント側。

無事に蘇生できました。壮観です。


取り掛り始めは、どうなる事やらと思いましたが、大体1週間で作業が完了しました。思わぬ作業が早く進みました。


エンクロージャー、ダクトの拭き清掃、サランネットに蓄積した埃の吸い取りを行った後、音出し確認をしましたが、ビビりも無く、音が出ています一旦は、成功でしょう。


次は、専用イコライザーの動作確認です。

BOSE901は、この専用イコライザーを使わなくては意味がありません。 


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