本には偶然とは思えない出会い
というものがあり
震災の原発事故直後にであった
ベイジン(真山仁)
や
八日目の蝉(角田光代)
がこれにあたる。
数か月前に鄭成功という人物の軌跡に触れる機会があり
少し調べただけでも他人事は思えない接点の数々。
そんなこんなでさっそく飛びついたこの文庫本。
夢か現か物語は突飛につぐ突飛な展開をみせ
大阪住吉からあれよあれよと五島や
果ては明代末期の厦門まで
奇妙な人々を巻き込んで
おもちゃ箱をひっくり返したようであり
しかもひっくり返したまま
という煩雑ぶり。笑。
平成狸合戦の妖怪道中にも似たような
やりたい放題なとっちらかったお話。