僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

狐笛のかなた(上橋菜穂子)

2016年10月22日 | よむ

上橋ワールド全開なこの一冊。

長編が多い中

一冊にまとめたものは意外と珍しい。

それだけに

上橋さんの魅力がギュッと凝縮されており

入門編にはちょうどいいのかもしれない。

壮大な世界観はないものの

守り人外伝のような魅力があり

また、

珍しくも日本が舞台となっている点も

初めての読者にもなじみやすいかもしれない。

人外の世を描いたら

当世一だろうな。

どことなく儚げで

『夢のまた夢』

といったところかな。