僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

やえす初藤(東京駅)

2021年12月21日 | いろいろいただく

豚汁定食を頂く。

八重洲さくら通りの松屋が閉店となって以来
日本橋朝食難民となって久しい。
再開発によるスクラップ&スクラップは侵攻の一途で
もはや兵糧攻めと言えるレベル。
そんな中
綺羅星のごとく発見したのが
こちらヤエチカの初藤さん。
夜は居酒屋のご様子ながら
朝は7時からほかほかの白ご飯を供給してくれる
今や絶滅危惧種ともいえる貴重なお店。

お値段は590円~とちょと高めだったり
味付けは薄めだったり
お海苔は味付け海苔だったりと
いろいろ言いたいこともあるが
この時間で白飯を食わせてくれること自体に
とにかくありがとう!

花山うどん(日本橋)

2021年12月20日 | 麺をいただく

まいたけうどんを頂く。

ほんとはカレーうどんにしたかったが
カレーは銀座限定メニュー。
日本橋限定メニューは
鴨南蛮なんだとか。
銀座ではあんなに行列しているのに
こちらではみごとな閑古鳥。
なんでかなと思いを巡らすと
あ、
キンキラしていない。
日本橋では
微妙な新しさ、清潔さがでていると
ちょと避けられる傾向にあるように感じる。
巨大な舞茸天ぷらと
ふわふわの花かつお。
透明感のある出汁がほっこりする。

麺は名物の鬼かわうどん。
びろんびろんの平打ちうどん。
これは好みが分かれるところだな。

疾風ロンド(東野圭吾)

2021年12月20日 | よむ

イージー読書のつもりで借りたのだが
ほんとにイージーで
6時間程度で読み終えてしまった...。
東野圭吾作品は
方程式というか
カセット式というか
なんかこうしっかりとした定型があるように感じる。
いろんな仕掛けはさすがの作家さんなんだけどさ。
2013年の「いきなり文庫」と呼ばれる
文庫本書き下ろしで
当時としては珍しい出版形態だったらしい。
ハードカバーを経ない文庫本て
手には取りやすい反面、
消耗品に割り切られてそうで
「ペーパーバックライター」を連想し
ちょとせつない。
スマホを操る中学生と
ウルトラマンにでもでてきそうな探知機を操る中高年との対比が
イタい年齢になってしまった。

イーマサラ(中央林間)

2021年12月19日 | カレーをいただく
神奈川西部のカレーの雄、
イーマサラさんへやってきた。
こちらはカレーといいながら
ネパール料理なので要注意。
毎度のことながらダルバートを頂く。
カレーはもちろんキーマカレー。
ライスの大盛無料。
何がうまいって
このカレー屋は
オプションのグレードアップを是が非でもお勧めしたい。
ワンランクアップのカレーに
ワンランクアップのチャイ。
店を後にするとき
あぁ
来てよかったなぁ・・・。
としみじみ感じてしまうこと
うけおいである。
しかしよくできた店だなぁ。

終末のフール(伊坂幸太郎)

2021年12月18日 | よむ

ヘビーなオカルト小説に8ヶ月もかけてしまい
リハビリテーションをかねて
かるーいお菓子小説へ。
伊坂幸太郎お得意の連作短編小説。
短編でも楽しめるが
最終話でオールスター出演となり
ちゃんちゃんで終わるいつものスタイル。
ここ数年仙台に縁があり
仙台を題材にした伊坂氏の作品は
多少縁を感じながら楽しむことができる。
『8年後に小惑星が地球にぶつかる』
をベースに生きる人々の日常を描く。
8年後小惑星は地球にぶつかり
本当に世界は終わったのだろうか。
その時ローグワンのラストシーンのような光景が世界を覆い
マンションの屋上から終末は見えたのだろうか。
冒頭に
『今日という日は残された日々の最初の1日』
というチャールズディードリッヒの引用があるが
本作舞台の伊達仙台藩の始祖、
伊達政宗の遺訓を引用して感想としたいと思う。
『この世に客に来たと思えば何の苦もなし。
朝夕の食事はうまからずとも誉めて食うべし。
元来、客の身なれば好き嫌いは申されまい。
今日の行くを送り
子孫兄弟によく挨拶し
娑婆の御暇申するがよし』
音楽的要素が少なかったのは残念。