僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

江武里(高座渋谷)

2022年05月21日 | 麺をいただく

ハンバーグカレー麺を頂く。

もはや何を食ってもうまいに違いない江武里さん。
カレー麺じゃなくて
ハンバーグカレー麺てとこがふるってる。
サラリとした
爽やかテイストなカレースープが
平打ち麺ととてもあう。

濃いめだとご飯がほしくなるが
サラサラとスープとしてごくごく飲めちゃう。
温泉卵は本来あまり好みではないのだが
麺に絡めて
マイルドに美味しく頂ける。
ハンバーグも手抜きではなく
肉汁じゅくじゅくなので
ほぐしてスープにズブズブに沈めて頂くと
なおうまし!
カレー・ラーメン・ハンバーグの
3大国民食を一皿で!
とのことだが
その発想の素晴らしすぎることよ!


ふんだりけ(上石神井)

2022年05月20日 | カレーをいただく

ムルギー大盛を頂く。

引き戸をガラッと開けてびっくり
奥行き1mのカウンター4席のみ。
ここはクリーニング屋か笑。
お皿の着地と同時に
頂きます前の一枚を頂いたところ
あ、みなさん写真はお断りしていますので・・・
と低調なボソボソ声でご注意が。
だがこれはいい!
カレー屋の店主の変人具合と
カレーの個性は比例するのだ。
満足いくまで写真に収められなかったのは残念至極だが
ブリブリに巨大なムルギーに
カレーが3種類。
ヨーグルトにアチャールと
カレーの解釈の深さに驚かされる。
程よい辛さと複雑なスパイスに誘われ
めくるめくカレーの宇宙に迷い込み
LSDによるサイケデリック体験に
勝るとも劣らない体験。
夢中でほおばる匙が止まらない。
店構えも店主も地味地味グループながら(←失礼)
マニア受けする素晴らしい一皿。

霞の城(山形)

2022年05月19日 | ぶらぶらする
今日も続くよ
山形ラーメンツアーは。
山形駅の東側にある
こちらの栄屋本店さんは
冷やしラーメンの元祖とされる店。
冷やしラーメンにも激しくひかれたものの
冷し鳥中華を頂く。
まぁどこも似たような感じで
鳥チャーシューに
トマトがのるのが特徴かな。
とにかくスープと油が固まらず
冷たいのに深い出汁を再現できているのが
不思議で仕方ない。
ちなみにちゃんと氷も入っている。
これは発明品といってもよい。
うまい。
その後、線路脇にある
山方中興の祖、最上義光歴史館へ足を運ぶ。
素晴らしいことに
なんと入館無料!
もう一回言います。
なんと入館無料なんです!
歴史館から線路をまたぐように架けられた
東大手門を渡ると山形城。
しかしこの山形城、
線路と併設されているという
世にも不思議な立地条件。
お堀の外側を
ガタンゴトンと昨日乗ってきた仙山線が走る。
まぁ、お茶の水や四谷あたりもお城の横といえばそうなるか。
東大手門をくぐり
枡形へ至る。
どうやらここが山形城の
1番の見どころらしい。
こちらが郷土の英雄、
最上義光公。
江戸の方に馬をむけて
睨みを効かせている。
もう少し早ければ
こちらの本丸への橋を渡れたみたい。
本丸御殿へ御用の方は16時までにお願いします。
山形駅から新幹線で帰るので
二の丸南大手門から
南へ下る。
場内は発掘中の箇所が多く
見どころはまだまだ増えそうだった。
新幹線まで時間があるので
駅前の展望台、
霞城セントラルから
山形を眺める。
ここで知ったけど
霞城とかいて
カジョウと読むらしい。
カスミジョウじゃないのね。
もうひとつ驚いたのは
山形市って
盆地だったんだ...。
東西南北
どこをみても山...。
海なし県はともかく
海のある県は
必ず海沿いに栄えているものとばかり思ってたよ...。
地上に降り立ち、
残された20分で
居酒屋1本勝負!
焼き鳥の名店小柳本店さんで
予約でいっぱいですと断られるも
20分だけ!
と駄々をこねて
カウンターの片隅を空けて頂く。
赤星のある店は間違いがないぜ!
まずは名物の豚レバーから
でかいでかい。
巨大なブリブリレバーが
レバー好きにはたまらない。
レバー嫌いには地獄絵図であろう。
返す刀で
トリとカシラの二刀流。
いづれの串もでかいでかい!
外側にしっかり目に焼いて
肉の旨みを封じ込めている。
よく焼きでしかもジューシーがお好みな
我儘ボーイには堪らない。
そしてきになるメニュー
とりどうふがやってきた。
なんとこちらまさかのお椀!
あっつあつのけんちん汁に
あっつあつの豆腐が沈む
むちゃくちゃ温まる一杯。
〆の〆の大〆で頂きますのは
待ってましたの肉中華!

こちらお馴染み冷やしラーメンに
親鳥を載せましたら
ささっと頂く
〆の一杯。
もう口の中が
熱いんだか冷たいんだか
よくわからないまま
20分1本勝負を終えて
心身共に大満足で
18時山形駅にチェックイン。
新幹線なのに踏切があるので有名
山形新幹線つばさ。
東京へ向かって
左側に座ると
あら不思議。
田んぼのまん真ん中に
誰が住むのか
聳え立つタワーマンション。

意外にも人気で
常に満室だとか。
そうじゃないとか。

閑さや岩にしみ入る蝉の聲(山形)

2022年05月18日 | ぶらぶらする
仙台と山形を1時間20分で結ぶ
仙山線で山寺駅へやってきた。
東北って巨大なイメージだけど
意外と近いのね。
本日のお目当ては
「古池や蛙飛び込む水の音」
じゃなかった
「閑さや岩にしみ入る蝉の聲」
で有名な山寺こと
立石寺を参拝すること。
この句は
松尾芭蕉が当地を訪れた際の発句で
奥の細道に収録されている。
山寺駅到着12時17分。
電車は概ね1時間に1本のため
帰りの電車を考えて行動しないと大火傷となってしまう。
よし、帰りは山形行13時58分に乗ろう。
では、1時間半の奥の細道へ出発だ!
山頂まで1015段の石段は
こちらの山門から本格的に始まる。
なお、1015段にはこの山門までに
200段くらい消化されているもよう。
12時40分上り始め。
まずは直進して折り返す
単調で整備された石段から始まる。
くぅ~、
蝉の聲も人々の汗も
全部しみ入りそうだぜ。
石段の最狭部はなんと14cm!
両側の岩にはなんやかんやと彫った跡が見られる。
こういうのを見ると
今は亡きバーミヤン遺跡の摩崖仏を思い出し心が痛む。
こちらはしみいるしみいる蝉の聲の
せみ塚。
せみ塚を越えたら
ようやく次の山門がお目見え。
真っ赤な椛にしばし足が止まる。
仁王門をくぐると
ゴールの奥の院まであと一歩。
道は平坦となり
最深部へと誘われる。

最上家中興の祖、
最上義光公御霊屋なんてのもあって
関わりの深さが伺える。
13時奥の院登頂!
頑張って上ったのに、
思ったほど見晴はよくない笑。
とりあえず天空の宗教道場最深部って感じでかっこいい。
昔の人はお寺参りを
レジャーとして楽しんでいたんじゃないかと
常々おもっているのだが
この山寺もご多分にもれず
三重小塔やら

マニ車付の卒塔婆やら
遊び要素に事欠かない。
なかでも目を引くのが
こちらの納経堂。
間違いなく一番のフォトスポット。
ぱっと見た感じ
どんな断崖絶壁にたっているのか。
この日今日まで果たしてたどり着けるのか
とビビりまくるが
実際は写真の撮り方ってやつで
まぁまぁイージーにたどり着いてしまう。
左が納経堂で右が開山堂。
開山堂の右手から
山寺随一の展望台、
五大堂への階段が続く。
この五大堂から眺める田園風景は
山寺駅に発着する電車以外
全く動きというものがなく
初夏の風に吹かれているだけで
飽きることがない。
あまりの居心地の良さに
心を持っていかれてしまうが
油断すると1時間後の電車となってしまうため
涙をこらえて下山の歩をすすめる。
上りは20分だったが
下りは実に10分!
俳聖松尾芭蕉にもご挨拶。

蛇足のお手本のような古池を発見。
もちろんこれは例のあの句とは縁も所縁もにゃい。
下山したら参道の茶店で
お約束の玉こんにゃくを頂く。
鰹のきいただし醤油でグツグツした蒟蒻ボールを
串に3つ刺し
からしをつけて頂く。
お値段100円なり。
口の中でもにゅもにゅしながら
駅へ急ぐ。

山寺の全景はここ山寺駅から素晴らしくよく見える。
こんな山奥に
よくぞこんなテーマパークを作ったものだと感心する。
しかも1200年も前に!
予定通り13時17分の仙山線に再びのって
一路天童駅へ。
ほほぅ、噂には聞いたが
これが新幹線しか通ることのできない
スイカ泣かせの自動改札か。
天童市はさすがに将棋の町。
道の模様が詰将棋!
なお天童駅に降り立った理由はこちら
水車生蕎麦店で鳥中華を頂くこと!

あっさりさっぱり
博多うどんのような透明黄金だし。
に天かすと
歯応えのある蒸し鶏がのる。
麺は中華麺だけど
そばつゆってことでよいのかな。

卓上の七味が
上品なスープととてもよくあうのです。
なにげに胡椒たっぷりなところが
B級心をそそります。
あまりのちゃんぽん具合に
何食ってるのかわからなくなるけど
最終的に縮れ麺と
クリアなスープがよくあって
うまかった!
幕末から続く由緒ある蕎麦屋さんとのことで
店内には古い蕎麦猪口が並ぶ。
これで蕎麦食わせてくれたらよいのに。
さらにはこの日の飲み会の締めは
山形駅前、五十幡飯店で
冷たいラーメンを頂く。
冷やし中華のようで
冷やし中華でない。
氷が入ってはいるが
油は固まらない。
味は完全にラーメン。
確かにこれは冷たいラーメンとしか表現のしようがないな。
さすがラーメン大国山形県。
鳥中華・にく蕎麦・冷たいラーメン。
見たことも聞いたこともない麺料理が
そこいらにいとも簡単にころがっているぜ。

尾和(新橋)

2022年05月17日 | カレーをいただく

昭和カレー大を頂く。

真っ黄色でほどよく辛く
小学校の給食カレーを思い出す。
あらー
御徒町さかえやそっくり。
あれをちょっと水っぽくしたかんじ。
ニンジン、タマネギ、豚バラ肉。
ジャガイモがいれば完璧なのに。

なおこれを昭和と言われちゃうと
いまの給食ではどんなカレーを食べているのか
不安になってしまう。
安心して頂けるカレーライス。