5月2日

2007-05-02 07:40:02 | Weblog

    (鴨  古川庭園)


    残る鴨浮き寝とならぬ池普請


何気なしに始めた俳句ももう30年、まじめにやっていれば
もう少しましな俳人になっただろうにと思うこの頃・・

 私の最初に参加した句会「レッドポニー句会」の句を紹介
します。

1982年句会報4月号より

 湯浅辰巳(沖)
うぐひすに町会の朝動き出す
一人飲むだけの茶を摘む母なりし
道よぎる蟇に止めたる耕耘機
大利根の端から端へ春の雷
種おろし己の影を尺として
関東平野眼下に荒ぶ鯉のぼり
たんぽぽに徐々に近づく畦を塗る
波郷忌や開きて暗き紅椿


 須賀余年(帆船)
一期一会熟年花の宴かな
たんぽぽを除けて野点の席つくる
みちくさを忘れて久しれんげ草
身一つを操りかねる花曇
花吹雪軍歌の傷は今もある
耕しに来て菜の花を見て帰る
生き生きと老後の花の盛りかな


 谷矢須子(朝)
この旅はわがひと区切り三月尽
たんぽぽや子の袖口に涙あと
春の夜の中天を汲む北斗かな
指先の荒れ常ながら花苺
海棠や新しき傘が嬉しくて
アイリスのふくみてこぼす花の雨


 宇佐美野仏(ころころの兄)
たをやかに古墳をつつむ朧かな
山門の春墓を閉ざす修行僧
春林に傾く馬頭観世音
春宵の机前作家といふ孤独
春雷の野に残されし石仏


:::::仕事の帰り際に旧古川庭園に行ってきました:::
そろそろ薔薇の開花の頃と思っていましたが。まだ早い
ようですよ、連休の最後5月6日頃が見頃と思います。
まだ蕾ですが香りはもう庭園内に漂っています。



 

 

 

コメント
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