(大山蓮華 赤塚植物園)
大山蓮華覗かれて蕊赤し
覗かねば大山蓮華貌見せず
花片を目深に大山蓮華かな
今日の拙句、同じような内容で季語の大山蓮華を、
上、中、下に入れて遊んでみましたが、いかがでしょう
たまに句会に参加すると、まあ吟行の即吟だから
でしょうが、もったいない佳句に出会います。
推敲不足で何かギクシャクしたり、リズムが悪かったり
、推敲の初歩は倒置からで、分かりやすく言うと
上、下を入れ替えてみるのです。
対象(季語)のものを強く詠いたいときは下にあるほうが
どちらかと言えば効果的で、二物衝突、二句一章の
ような場合は上にあって中、下で突き放したほうが良いと
思われます。
その二句一章で対象が下にくると、観念づけの
種明かし俳句というような形に注意すべきで、
でも一番陥りやすいのが、「山本山」「観音開き」という
中を中心に上、下そのまま入れ替えても俳句になって
いまう形です。
絶対に駄目というわけではないので、参考に・・・・
ころころは毎日、毎日、よく詠めるなぁ・・
なんて思われたかたへ
初学の20代のころ、所属の結社の青年部勉強会は
教室に10時集合で一日3回句会が有りました。
題詠ですが、例えば「金魚」で50句提出といったような
形式で当時、青年部は6~7名でしたが、それでも「金魚」
だけで300~350句です。金魚鉢いっぱいですよ・・・
内容はともかく多作が苦でなくなるほど鍛えられました。
一番苦だったのが、鑑賞文500字詰原稿用紙一枚以上
当時は秋桜子の句の鑑賞が多かったと記憶しています。
だからか?・・今は秋桜子の句集は読みません。
(秋桜子ファンの方、すみません)
多作をして得られることも多いのでこれも参考に・・・