(大山蓮華の蕾 赤塚植物園)
あすひらく大山蓮華香りけり
糠床は不変母の日過ごしけり
末っ子の甘え上手や夏燕
先日のブログでお願いしたら、花のお句を送って
下さいました。ご紹介します。
過疎村や一本満てる花てまり ムーさん
過疎は進むばかり、村を離れた人々はこの一本の
花てまりにも心を残していることでしょう。
花は人が居ようと居まいと季節には振り返る人を
あたたかく迎えてくれるのです。 佳句ですね。
糸引けば踊る人形鉄線花
傍らの木の天辺に鉄線花 紫苑さん
上のお句は二句一章で、花の終りの糸くずの様な
蕊に哀れさをも感じたのではないでしょうか?
感性の豊かさを感じます。
下のお句は写生で、ご本人も「に」に説明的では
ないかと悩まれていたようですが、如何でしょうか?
例えば鉄線が木の天辺に蔦をからませ登って行く
ように詠んでみてもよいのですが、写生句に動詞
を使うことによって主観が強く出てしまう場合も
考えられますからね。このままで良いと思います
が。
ムーさん、紫苑さんありがとうございました。
とても参考になりました。
また、どうぞお句をお寄せください。