(三社権現大社御旗 浅草神社)
三社祭この町に夏はじまりぬ
若女将女将にならふ祭所作
昨日は在宅の仕事をしていても、お尻がむず痒く
いてもたっても居られずに、仕事をほっぽらかして
浅草へ出かけてしまいまいまいした。
そう17日から浅草三社のお祭がはじまったのです
私はこの神社の氏子では無いのですが、子供の頃
から見ていたお祭ですからね。
浅草に着いたのが正午丁度くらいですから、宮出し
もとっくに終わって神輿倉は空っぽ、禰宜さんらしき
人は孫を抱いて寝かしつけていました。
喧騒の裏に静寂あり。嵐の前も後も静かなりです。
私が俳句を始めた頃、俳句の雑誌は仲見世にある
清水屋書店に買いにきていました。
いまはそこのご隠居が亡くなられて、お土産の菓子屋
になっています。雷門から仲見世の大提灯をくぐって
最初の右手のお店がそうです。
そこには「雲母」「馬酔木」「秋」など数種の結社誌があり
ご隠居こと伊藤黄雀(おうじゃく)さんは「秋」の同人さん
で、しきりに入会を勧められました。
そんな風に浅草に関わってきたころころです。
「炎暑」 伊藤黄雀 昭和57年「秋」十月号より
喪服着て炎暑の街を一人行く
縁側でみるアルバムや梅雨ふかし
赤い靴はいた乙女や街薄暑
街炎暑背中のあましドレス行く