(ポピー 旧古川庭園)
ポピー咲く風有ろうとも有ろうとも
ポピーを詠もうとしたら、風に揺れる姿しか思い浮ばな
かった。お昼休みにこんな事を考えていた。
ポピー咲く風が有っても無くっても
きっと下の句が素直な詠み方だろう。しかし意味においては
大分違っているように思う。
上の句に省略されているもう一つの「風」、省略されて
いなければこうなる。
ポピー咲く 風有ろうとも 風有ろうとも
私の中では、風に揺れながら開花をする様ではなく
風に咲く花こそポピーであると程の意識をもって詠んで
みた。まだまだ未熟でそこは読み手には届かないかもし
れないけれど。
下の句になるとポピーでなくても良くなってしまう。
本当に植物を詠むのは難しいが、対象に纏わるもので
相応しいものを斡旋する作業は楽しい過程だと思う。
「有ろうとも」のリフレインとともに「とも」に隠された
ものが読み手に伝わればいいのだが・・・
序破急の風にのったるポピーかな