( 三椏の花 )
「即物具象と切れ字・かな」
皆さんご承知の切れ字「かな」この切れ字は大方下五に付くのが慣例で、ほとんどが
詠嘆の意をあらわします。今ころころが学んでいる「即物具象」の俳句は詠嘆や主観
を抑えて「物」に詩情を預けます。ですからむやみに「かな」を付けると,厄介な句に
なる可能性があります。切れ字の中では「けり」も次いで難しい扱いです。
私が長い間学んできたのが「物」ではなく「事」でした。
。「沖」は伝統の中の新しさ,俳句の装飾美・つまり経験(写生)からの創作。
俳句=詩と捉え机上吟でも作品の出来が中心。(大雑把な掴みですが)
私が今学んでいる俳句とは全く180度違う俳句でした。
それでも、学ぶというのは楽しい。難しいから楽しい。それがころころの俳句感です。
俳句作品では「物」に悩み、結社活動では「事」に悩み。 変ですね。
三椏の蕾のまゝの長かりし 平山愛子
やすらぎや三椏は咲き垂るる花 林翔
三椏や皆首垂れて花盛り 前田普羅
家系亡びて三椏の花ざかり 鷲谷七菜子