( 菊咲き一華・茂吉忌 )
1953年の今日25日はアララギ派の歌人、斉藤茂吉の没日です。
茂吉忌の目刺より抜き藁熱し 鷹羽狩行
茂吉忌の万年筆の太さかな 大牧 広
深空より茂吉忌二月二十五日 飯田龍太
茂吉忌の逆白波の河口かな 佐藤信三
独り言
昼間時間が少し出来て植物園に行ってみた。色々な花が咲きそろった園も
いいが、芽吹き時の園は尚いい。 菊咲き一華が土を割って一花だけ咲いた。
今日は茂吉忌、忌日俳句は難しいと言われる所以は余程その文学者に傾倒
していなければ忌日まで覚えていない。 つまりあまり季感がないからだろう。
斉藤信三の句は茂吉の歌
最上川逆白波のたつまでにふぶくゆうべとなりにけるかも 「白き山」から
一節を被せて詠んだもの、忌日俳句を詠むヒントかも知れない