( 小綬鶏 )
今ごろの散策の楽しみに野鳥との出会いがあります。人間の勝手で季語になって
しまっていますが、眼白(夏)翡翠(夏)頬白(春)鶺鴒(秋)鵯(秋)四十雀(夏)等など・・・
今の季節でも見かけ、その声も楽しませてくれます。
平日の植物園は人も少なく、野鳥を楽しむには最高です。
時たま草むらからシャシャと掃くような音がします,眼を凝らしてみると小綬鶏が
草の中を嘴で掻き分け、虫や木の実を漁っています。最初は雉鳩だろうと思って
いましたが,よく見ると小綬鶏でした。 俳句をするようになって野鳥への感心も
深まりこれも俳句のまわりを楽しむことなのでしょうね。
小綬鶏の妻恋ひ節のちよつと来い 沢木欣一
小綬鶏は鳴く声のみに草茂る 藤井和子
一列に小綬鶏よぎる山の畑 中川 奈美
小綬鶏よぶ方へ誘はれ栗鼠に逢ふ 平井さち子