本屋で立ち読みするのが好きな自分。しかし最近、本屋に行ってもあまり満足せず、何も買わずに帰ることが多くなった。毎月決まった本(雑誌)しか買わない、というのも理由のひとつだけど、本そのもの、とくに実用書に魅力を感じなくなったせいでもある。
書店にはいると、「話題の本」とか「ベストセラー」などといったお決まりのキャッチコピーで平積みされている本がまず目に付く。自分がその本に最初から興味があればそれはそれでよいのだが、最近はほとんどない(自分の琴線に触れるような本ではないことが多い)。さらにガッカリさせるのは、「初めての○○」「これならわかる○○」「必勝!最強の○○」などのやたらインパクトが強いタイトルや、同じジャンルで中身がほとんど同じ本があまりにも多くて、選択が難しくなったこと。さらに実用書なのに表紙やカットに、所謂「萌え」の女の子のキャラクターが描かれている本も最近多くなったこと。本当にこんな本で勉強できるのかい、なんて疑ってみたくもなる。
社会人になってから、仕事に役に立つかも、と思って電気・電子回路の実用書やテキストを結構たくさん買っていた。買っておいて手元に置いていたらいつか役に立つだろう、と思って。しかし今、そのほとんどは1回だけ読んで本棚の肥やしに・・・。実際に使っている本なんて全体の1割もないだろう。これを何年も繰り返してきたから、もう失敗したくない、と言う思いが先に立ち、これが最初の憂鬱につながっている。
これはぼくの考えなのだが、本というものははもっとシンプルであって欲しいと思っている。表紙などは特に。さらに、一時の話題で盛り上がるようなものでなく、昔から内容がほとんど変わらず、内容充実で、かつ1冊でまとまっている本があれば、非常にベストだ。
・・・そんな本を、ずっと探し続けているが、なかなか見つからない。だから書店めぐりはやめられない。