昨日のこと、いつも仕事でお世話になっていた、製造課の女性社員が、ぼくの所へ挨拶に来た。あらたまって何かと思っていたら、「実は私、今日が最後(の出勤)なんです・・・」とのこと。やや驚いたが、その後ちょっとした雑談になった。
彼女はこの会社に11年勤めてきたそうだが、続けているうちに、だんだん「職場のボス」的存在になっていくことがイヤになってきたとのこと。こんな彼女の発言に、ちょっと意外だなと思った。いつも元気で、スポーツ大好き、去年はホノルルマラソンにも出場したくらいだし、まさに「元気娘」だとぼくは勝手に思っていたからだ。仕事でも、自分のピンチに無理なお願いをしても、快く応対してくれたし(それよりは、こっちのケアレスミスを指摘されたことが多かったのですが・・・)、いやホントに助かりました。そんな彼女も昨年結婚し、今後は「のんびり」専業主婦になるんだと、はりきっておられました。いや、本当にお疲れさまでした。(同じ職場から来月、もうひとり社員が退職することになっていて、製造課は今後、さらに大変になるだろうな・・・。)
話は変わって今日、本社で打ち合わせの後の帰り道、乳母車を押すとある女性とすれ違う。その顔に、どこかで見た顔だと一瞬頭をよぎったが、歩きながら考えているうち、それが同期入社した女性だとわかったとき、心の中で「あーっ!」と叫んでしまった。もう×年も前、社会人になりたての右も左もわからなかったころ、同じ部署に配属され、彼女も交え、当時の同僚達とよく飲み会にも行っていた。その頃は(失礼だが)酒が強い小娘と思っていて、ぼくは勝手に「姐さん」と呼んでいたのだが、いつの間にか一児の母に・・・。
時の流れというのはとても非情なのだと、雨の中ふと思った。しかし、たまにはこんなセンチメンタルな気分もアリかな?