昨日のことですが、1年半ぶりにコンサートに行ってきました。
地元ベルフォーレにて、ギタリスト渡辺香津美氏のソロ・コンサートがありまして、音楽の師・K係長に誘われてのことです。最近、仕事で詰まることが多く、大丈夫かなとおもってたのですが、今回も開き直ってやりかけの仕事を、定時をきっかけに抛りだし、足は一路ベルフォーレへ。
HPにも書いていますけど、渡辺香津美氏といえば、かつてはYMOの1回目ワールド・ツアーのサポートを務めたことで知られているが、ぼくの知っている渡辺氏は逆に言うとそれしかない。現在も音楽活動を続ける傍ら、大学の客員教授もこなし、また去年まで某FM局のパーソナリティも務めていたという。前日に引き出しの奥にしまっていた往年のYMOライブで渡辺氏を確認する。
会場は7~800人は入るほどの大きなホールなのだが、ステージセットは本当に少ない。ひとり分のイスとギターが後ろに数本、エフェクタやらモニタアンプも手元に置いてあるだけの、少し寂しい感じがした。座席は前から3列目、でほぼ真ん中の位置だった。K係長曰く、渡辺氏の手元が観たいから、とのこと。
午後7時、開演。ステージ下手から渡辺氏がひとり登場。有名な「ACROSS THE UNIVERSE(ジョン・レノン、ポール・マッカートニー)」を最初に披露してくれた!ぼくは今回、演奏中はずっと手元を観ていたけど、昔とまったく同じなのには驚いた。手さばきが本当に早い。だからより沢山の音が出せ、より深みのある音楽を奏でられる。短い間にこれだけ沢山の音を奏でられる音楽家ってそうそういないのでは。
曲は始めに分かっていたので、チック・コリア「スペイン」、マイルス・デイビス「マイルストーン」は昔から聴いていたので楽しく聴け、また「ヘイ・ジュード」では、お願いしますと事前に練習したこともあるけど、観客とのコーラスで盛り上がった。あと、アンコールでラストに弾いたのが意外にも「SUKIYAKI(上を向いて歩こう)」なのも、今回ステージをたったひとりで演奏したからなのだろうか、という変な推測もしてしまう。
終了後、サイン会にも並んだ。一番新しい(?)「Guitar Renaissance IV[響]」を会場で買い、列に並んでいたわけだが、前に並んでいた人が「これに(サインを)かいてください」と、持参したギターケースをテーブルに持ってきたのには驚いた。次の順番のぼくも負けじと(!?)、買ってきたアルバムを差し出すときに、昔の映像とかで氏のことは知っていましたがきょうの生演奏はすばらしかったですのようなことを喋ったうえ、握手もしてもらった(聞いてくれてたかなぁ?)。YMO演奏のビデオでも思ったけど、渡辺氏は比較的小柄な方で、手もぼくとほぼ同じ大きさだ。この手で、この指先でものすごい演奏するのかと思うと、不思議というか、なんと言おうか。
久々に楽しい音楽、そして新しい音楽に巡り会えたような気がして、少しだけ気分が軽くなった感じがした。しばらく車の中は香津美サウンドかもね。