今日は暑かったですね・・・ということで(?)今回は鎌倉へお出かけ。
きょうオープンしたという、
「水平線ギャラリー」という貸ギャラリーへ行ってきました。
こちらで
「えのでんタンコロ」という絵本の原画展示と、江ノ電の写真展示のコラボイベントをやっている。いわば、このギャラリーのこけら落としイベントでもあるようでして。とはいえ、絵本の存在を知ったのは、Facebookでフォローしている
「江ノ電が好き」さんがこのイベントを紹介されていたのを見たことからですが。
鎌倉駅を出て歩くこと3分、江ノ電の最初の踏切からほど近いところにある。
昼時に入ったら、女性がひとり、絵や写真の説明をしていた。
絵本の作者、倉部今日子さんだった。もちろん、地元、江ノ電沿線の方という。
(ギャラリーで買った本に、直筆のサインまでいただいてしまった・・・)
ほのぼのとした画風ながら、車両や町の風景が事細かく描かれている。
倉部さんは、前は銅版画による絵本の挿絵を手掛けていらしたそうですが、江ノ電の絵本を作りたい、という思いから数年前からこの本の企画を練り上げたそうで、念願かなって発行されたのは昨年夏のことだった。
その絵本についてお伺いしたところ、江ノ電、とりわけタンコロの話となると、現役で活躍している姿を描きたいとのことから、時代を昭和30年代に設定したり、そのために当時の写真(集)などで情景を調べるなどの取材を重ねたり、また地元の人の声を聴いたり、時には沿線の地形についても調査したという。
車両についても、ディテールを細かく描いている。
表紙を改めてみると、今は動態保存されている108号(右)とすれ違う105号(左)が、108号より少し車体幅が広かったという、その違いや特徴もきちんと描き分けられている。
沿線に住んでいて、毎日見ている江ノ電、だからといってすらすら描けるわけでもなく、先のような大変地道な作業が必要だと知ると、かつて同じように苦労した、自分のモジュールジオラマにも似ているな・・・?こんなのとか、
こんなの。
ふとそう思って話してみると、制作の過程が、絵本を作るのとよく似ていますねとおっしゃられた。
物語は、あるお爺ちゃんとその孫が、藤沢から鎌倉まで、江ノ電に乗った時に、お爺ちゃんの昔の思い出話として、タンコロに乗ったことを語りだす・・・。
いつのまにか、ギャラリーに人が増えていた。その中に、どこかで見た顔を発見した。
それは江ノ電ファンクラブの元会長、野口さんだった。
極楽寺でのタンコロのイベントやTVでも拝見してはいたが、その方が目の前にいて、しかも氏ならではの話も聞けてしまうなんて・・・!これには作者の倉部さんも興奮なされた様子。
タンコロ(江ノ電100形)は、連結ができないからラッシュ時は同じ線路の上を2台が続けて走る「続行運転」を行っていた。その様子も物語に描かれている。
物語にも登場するが、七里ヶ浜から鎌倉方向へ、今は高校がある場所に、かつて牧場があったことは、今まで全く知らなかった(地元の方はご存じだったらしいです・・・)。
野口さんの話では、由比ガ浜にある
「柴崎牛乳」さんが関わっていると教えていただき、また建物が面白いから行ってみなさいと勧められたので・・・。
今は4両でも満員な江ノ電に乗って、由比ガ浜へ行き、
教えてもらった通りに進む。すると、
その店があった。すぐ近くに鎌倉文学館があるからか、大正モダンな(!?)佇まい。
お店はやっていないかもしれないと言われたが、運よく(?)入ることができた。
先ほどのことを店の人に話すと、「私は昔のことはよくわかりませんが、この牧場については仰るとおりです」とのことだった。最後の1本だというビン牛乳を買い、カウンターのようなところで飲んで休憩がてら、そんな話をした。
もちろん、そのあとは、駅の反対方向にあるタンコロに会いに行きましたよ!
絵本の原画展は、6月4日(日)まで、写真のほうはは1週間で入れ替わるそうです。来週、久里浜へ行くついでにまた行けるかな・・・?