ひさびさに散財(いや投資)しました・・・。
日本の楽器メーカーKORGが、まさか70年代のシンセサイザー「アープ・オデッセイ(ARP ODYSSEY)」を復刻して発売するなんて・・・。
こんな夢みたいなことが起ころうとは、世の中本当にわからない。
製品紹介HP→
http://www.arpsynth.com/jp/
まさか、とさっき書いたけど、昨年末に製品化する発表をしてた上に、NAMMショー(アメリカで毎年開催される楽器ショウ)ですでに発表されていた(開発することの発表はそれよりさらに1年近く前だって・・・!)。
ぼくがそれらの情報を知ったのは先月。日本でも初回販売された後のことだった。それだけ最近、こういう情報に疎かったわけで。
完全復刻とあらば、あのYMOの音も、ハービー・ハンコックのあの曲の音もできるんじゃないか?と当然ながらそういう期待はあるわけで、価格も、上手くやり繰りすれば手に入るものと考えたもので、もうとにもかくにも欲しいと、すぐさま楽器店に足を運んだものの、当然初回販売分は品切れで入荷待ちの状態だった。それでも次回入荷を待つこと半月、ようやく手に入れることができた(かなり財政厳しくなったけど・・・)。
オリジナル機を触ったことがないので、比較することはできないが、今回の復刻機は、オリジナルの86%縮小で、デザインは後期型と言われる、黒地にオレンジの配色のタイプ(Rev.3とも呼ばれる)。
付属のセミハードケースに収納。
そのセミハードケースに刻印されたアープのロゴ(アープ(ARP)については
こちらから)。ト音記号から伸びた電源プラグのデザインがまたイイのよ。
ちなみに、これがオリジナル機(かなり昔の楽器フェアにて撮影)。
中期型(Rev.2)でパネルの色は黒地に文字は金色。ちなみに復刻機でこのデザインのも限定販売(5月)が予定されている。
今売っているキーボードやシンセサイザーと決定的に違うのが、ボタンやダイヤル一つでいろんな音色を「呼び出す」のではなく、波形をフィルター等で加工して楽器に近似した音や、宇宙的、非現実的、SF的な音などを「作っていく」ことにある。
ODYSSEYでは、鍵盤の上にあるパネルの左から右へ、音を作っていく過程が視覚的に解りやすく配置されており、調整は上下に動くスライダーによる。これが、ダイヤル回すタイプの他メーカーのアナログシンセに比べてもODYSSEYが「カッコイイ」と思えるところでもあるわけで。
当時の(ものと思われる)オーナーズマニュアルと、オリジナル機および今回の復刻機の開発に携わったというARP Instruments前社長、デビッド・フレンド(David Friend)氏のメッセージカードが封入されている。このオーナーズマニュアルは全編英語。もちろん、別に日本語を含む多言語のマニュアルもあるけど。
背面デザインも縮小版とはいえ、オリジナルにかなり忠実と思う。MIDI INコネクタやUSBコネクタを搭載しているのは今の時代、必須だからだろう。
で、さっそくシールド線をアンプに接続して電源を入れ、音を出してみる。「ツーーーーーーー」
音が出た。単調なノコギリ波の単音ではあるが。ちゃんと音階(ドレミファソラシド)も出てる。しかしここで困ったことに、鍵盤から指を離しても音が止まらない!
マニュアル見ながらスライダーを「多分これだ、これだ、いやこれか?」といじって数十分格闘の末、ようやく鍵盤離せば音が出ないようになった・・・(説明は今回割愛)。
その後はさきほどのユーザーズマニュアルに従って、スライダーの位置を合わせ、掲載されているフルートやトランペット等を模した音を出して遊んでみた。ただ一度設定を変えてしまうと記憶ができないので、同じ音を再現しようとするならばまた一から調整しなおさなければならない。これがアナログシンセの醍醐味であり、また厄介なところ(?)でもあるわけで。
今回は買ってきて音出したところで時間切れ。専門用語が多くて伝わりにくかったらすいません。
でも面白いので、もうちょっと使いこなせたら、この続きを書きたい・・・。今回失敗(?)したことも踏まえて。