毎日製作をしていると製作方法に付いて質問を頂く事が有ります、本日はそんなご質問にお答えする所から始めたいと思います。
コメント欄から頂いたご質問はメールアドレスが書かれている場合が多いのでそんな場合は非公開のままそのアドレスに返信させて頂いております。
メールで来た質問にはそのまま返信というのが多いのですが、他の方の参考になる物などはブログ内でお答えをする事も有ります、今回はそのパターンですね。
ご質問は塗装前に塗料を濾して使っているのですが素材は何で濾すのかと言う事ですね、またその効果はいかがな物かと言う事になります。
まず、普通に塗料を濾す場合ソリッド/メタリックを問わず使っているのは下の画像の物です。
下側に相当細かなメッシュが付けてありましてこれで濾しています。
メッシュの大きさは何も指定が無いのでわかりませんがかなり細かなメッシュです。
しかし必要以上にメタリックだけが残る様な事も有りませんので丁度良い荒さではないかと思います。
意識的にメタリックを細かな物にしたい場合はもっと細かな物を使います。
例えばこれです。
厚めのキッチンペーパーの様な物ですがこれでもプロ用の越し紙になります、頂き物なのでメーカー名はわかりませんが例えばタミヤのスプレーカラーやクレオスのメタリック塗料の中には色目はよいがメタリックが荒すぎる物が有ります。
その荒すぎる部分を濾してしまい細かな部分だけを使って塗りたい場合や改めて目の細かなメタリックベースを追加して塗ったり致します。
塗料を使用前に濾す事で得られる効果ですが、塗膜表面に凹凸が出るトラブルはかなり少なくなると思います。
一般のクレオスなどの塗料瓶の口の部分に固まったラッカーが付いていませんか?
コレが付いていると蓋を開ける場合に瓶の中に落ちてしまったりする事が有ります、また他の容器に移し替える場合にも粉状になった塗料が混じってしまう場合も有ります。
これらの固まりはブラシのノズルを詰まらせる程の大きさは無いかもしれませんがノズルを通り越して塗装したい物に付いてしまう事は意外とよく有ります。ブラシに入れる前に濾す事でこのトラブルが減ればかなり仕上がりが良くなると思いますし硬化してから再度ペーパー掛けなどという煩わしさが無くなります。
短所としては漉し紙やフィルターが塗料を吸いますので塗料の無駄が出ます。
また余談ですが塗料を保管するのにフィルムケースをお使いの方はどれくらいいらっしゃるでしょうか!?
フィルムケースはどうやら油分が付いている物が有りまして洗わずに使うと油分が塗料に混入する事が有ります、本来の塗料を入れる容器以外で塗料を保管したり希釈したりすると余分なトラブルを招く恐れが有りますのでご注意下さい。
昔私も使っていましたが確かに全部とは言いませんが塗装時に油分による弾きが出る事が有りましてその時は原因不明でしたがフィルムケースを使わなくなったらその事例が格段に少なくなったと思います。
ただフィルムケース自体もデジカメの普及ですでに死語になりつつ有りますのでフィルムケースを塗料の保管に使うのは特殊な事例なのかもしれません。