Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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本日は休日!?

2015-06-27 20:00:15 | Rossoの休日
本日は午前中雨が降りました。
正確には降ったり止んだりでしたのでそんなに良い天気と言う訳ではなかったですね・・・
でも僕は本日虹を見ました(そうRainbowが完成したのです)
今まで自宅で作っている時にはこんな日は半日お休みにして近くの温泉に行ってお風呂には入りました。
お風呂に入る事で気分転換を図り次の製作に向けて頭を切り替えて・・・また発想を変えてみるのです。
しかし、今はアトリエに居ますからそんな勝手は出来ません、何時誰がいらっしゃるかわかりませんのでなるべく営業時間中はアトリエを空ける訳にはゆかないのです。
では、どんな方法で・・・発想を転換させるのか・・・(笑)
アレが有るじゃないですか〜!!!!


・・・330P4!
それです!!

と言う事でそれを進めますよ(笑)
偉そうに言うけどこれって仕事じゃない〜!!(爆)

大体の仮組は終わっていますのでここからは公約通りにフレームを真鍮で作り直してゆく事になります1/12の鋼管スペースフレームを作るのは初めてですがはたしてうまくゆくのでしょうか?
まず素材からですが
キットのメタルのフレームを計測してみますと一番細い物が2.0mm中間の物が3.0mm一番太い物が5.0mm程ですね・・・このフレームで使われている主な物はこの3種類ですね。
ただメタルで鋳造してあるのでどの様な配置になっているかわかりますがキットの構成上辻褄が合わない部分やキットに都合の良い解釈をしている部分も見うけられますね〜。
そこは調査をした上に想像も含めて作ってゆくしか無いでしょう。
実車を見に行くにしても今国内には無いはずですし・・・
素材を揃えます
皆さんなら何を使われますか?
5mm/3mm/2mmの真鍮線ですか?
甘い!甘い!!
実車は鋼線では無いですよね・・・・
鉄のパイプなんですよ!だから線じゃなくてパイプを使うのです。
と言う事でこれです。
パイプを使うのは他にも理由がありますよ、3mmや2mmはまだ良いのですが5mmの真鍮線って加工し難いでしょ?
切っても曲げても接続するのも難しいのです・・・第一にハンダ付けする時に暖まり難いから時間もかかりますハンダゴテも容量が不足しますしね〜その点パイプなら肉が薄いからすぐに付きます。

この太い真鍮パイプはコクピットの下側を左右に結んでいる物なのですね、そこに細い2.0mmのパイプが直角に通ります。
しかしここに少し問題が有りまして普通貫通するのは中央だと思われるかもしれませんがMFHのキットでは細いパイプは太いパイプの下側を貫通しているのです。
まずこの貫通位置が正しいのか考えなければなりません・・・
このフレームの下側にはアルミ板が貼られていますが裏側から見た場合にこの細いフレームの位置に添ってリベットが打ってい有る様な表現になっている訳ですね。
だとすれば太いパイプの中央を細いパイプが貫通していればアルミ板はこの太いパイプの所で段が付いてしまいますね。
実車の裏にその段が無いという事は細いパイプは太いパイプの下側に寄って貫通している事になります。
そこまで考えが付けば後はする事は簡単でしょう?
5.0mmの真鍮パイプの下側に寄せて穴を開けます
と言ってもドリルでは斜めの部分に穴は空きませんよこのときドリルを使えば斜めの面にドリルを押し当てる事になりますからほぼ確実に刃を折ってしまいます。
フライス盤を使って2.0mmのエンドミルを使って穴を開けるのです。

同様に細いパイプがT型に接続される場合は接続部分の方側を半円型に削る必要が有りますがこれも同じくフライスを使って削ります。
切った真っすぐな面をパイプの曲面に押し付けてハンダ付けするよりもハンダの量を最低限にして確実に奇麗に仕上げる事が出来ますし金属の当り面を大きくする事で強度アップも見込めます。

先ほどの太いパイプの下側に細いパイプを通す部分はこんな感じになります・・・
(下の画像ではシャーシの裏面が上側になっています)

ちょっと離れて上から見ますとこんな感じに見えます。
まだハンダ付けはしていませんがフライスできちんと穴を開けたのでガタは無くこのまま持ち上げられます・・・(笑)

ハンダを流しました・・・
よく観察して下さいね、パイプだから熱が良くまわりますね必要最小限のハンダで接合が出来ていますよ。
ハンダが団子状になる様ではきちんと付いていませんいずれボロっと剥げてしまいます。


本日の成果はここまでですね〜。


ここまではまずまず順調な滑り出しでしょうか・・・

Ferrari 308GT Rainbowが完成致しました

2015-06-27 19:05:35 | Ferrari308GT Rainbow
今日も昨日に引き続いて雨の朝になりました。
この数日は雨が降っていましたので畑には出ていないのですが家内曰く「草が凄い事になっています・・・」と(笑)
まあそうでしょう高温多湿なので雑草が生育するには絶好のコンディションですからね〜。
でも雨の時は畑に入らないと決めていますので・・・(笑)
制作を進める事が優先なのです。

Ferrari 308GT Rainbowの方は昨日で一応完成しているのですがお借りしていたエーダイグリップのミニカーはまだバラバラのままになっていますからこちらも組立てておかなければいけません。
まさかバラバラでお返しする訳にもゆきませんから・・・
当初は元通りに塗装をしてお返しする予定(まあ普通はそうですよね)だったのですがお客様のご希望で酸化防止にクリアーは塗りますが塗料を剥いたまま組立ててお返しする事になりました。
まずはサンドブラストで荒れていた表面をペーパーで磨きまして番手を上げてゆきます。
最終的にはリューターで真鍮ブラシを付けて磨きますがダイキャストの場合は少しづつ黒ずんでしまいます、これは素材の金属の色なのでどうしようも無いのですが取り敢えず奇麗にはなりました。
次は酸化防止ですが・・・
皆さんは金属地のアルミホールを見た事が有りますか?
アルミ系の素材の上にウレタン系の塗料を塗りますと密着に問題が出ましてクリアー層と金属の間に僅かな隙間が出来る様でしてそこに水分が入り込んでミミズ腫れの様に白い錆が進行しているのをご覧になった事が有りませんか??
まあミッチャクロンなどのプライマーを塗ってからクリアーを塗りますと多少は改善するかもしれませんが耐久性に問題が出ると困りますので今回はミッチャクロンをプライマーにしてラッカークリアーを塗っています。
余り光り過ぎず落ち着いた艶と言う感じでしょうか・・・。

プラスチックの部品には分解前からのホコリも有りますし1年前くらいに分解していますからそれ以後の汚れも付いていますのでブラシの古い物でこすってホコリや汚れを落としておきます。

分解してから1年以上もかかっていますのでフロントウインドウも汚れています
傷や汚れを落とす為に極細コンパウンドを使って磨きをかけておきましょう、これだけでもウインドウがず〜っと奇麗になります。

もちろんですが内装も奇麗に掃除をしてからギミックのルーフを取付けました。

ちょっと困るのはホイールを支えるシャフトですね・・・
このシャフトは両端をプレスで潰してホイールが抜けてこない様にしてあるので分解する時にはこのカシメをヤスリで削って取り外しています、よってホイールの穴にシャフトを通しますと簡単にスルスルと抜けてしまいます。
同じ様にカシメる場合には専用の道具が必要になってくるのです。

この様な場合はいつも使う金属リングを作りましてリングをシャフトに固定してハンダを流せばOKですね見た感じはカシメと変わりません。
下の画像はハンダを流す前ですね。

ハンダを流しますとこんな感じになります・・・
シャフトの先が少し膨らんだ感じになっているのがわかりますね。
書き加えますとこのミニカーはどうやら子供の玩具になっていた様でホイールのディスクの部分やボディのあちらこちらに黒い油性のマジックでいたずら書きがされていましたのでホイールのディスクの部分はシンナーに浸けてマジックを落としておきましたがもう随分前の事らしく100%落とす事は出来ませんでしたがそれでも一見分からないくらいにはなりました。

次はテールレンズですね
テールレンズにもマジックの悪戯書きがされていまして余り奇麗な状態とは言えなかったのでレンズにペーパーをかけて少しづつ番手を上げてゆきまして8000番のラプロスまでかけておきます。
最終的には極細のコンパウンドまで掛けておきましてポカピカにします。

さてテールレンズを取付けますとミニカーの方もあっけなく完成致しました。

現在は私のアトリエのショーケースの中で納品を待っております。
こうやって2台を比べますと元々が同じ型だったとは想像がつかないですね〜。
そう見える原因の一つはダイキャストミニカーのギミックのオープンルーフの為にフロントウインドウの上下寸法を詰めなければならなかったからでしょうね〜
私の作品はその部分も元通りと思える寸法まで延ばしてあります。

現在お客様に納品の方法をご相談中です。