Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ウレタンクリアーを塗りました

2019-07-07 21:41:21 | Ford Model T Truck
本日の山陰は曇りでした。
気温はそう高くないですが、湿度は結構有りそうです。
特に蒸し暑くは感じなかったけど・・・

今日は長文になりま〜す!!(5864文字だそうです)心して読んで下さいね(笑)

ミニピックアップの準備は着々と進んでいます
こちらはミニピックアップ用のグリルです
と言ってもピックアップの場合は通常の化粧したメッキのグリルは付きません
ボディパネルにスリットの穴が開いていているだけなんです・・・それでもこのスリットがミニのグリルの形状をしていますので遠くから見てもミニに見えます。
エッチングは2枚構成で不足しがちな立体感を出す予定です
まだ足らなければ・・・4枚重ねれば・・・まあそれは無いか(笑)

グリルの下側に付いているのはFordの文字ですが・・・
これはホットロッド用に作った物でラジエターに使う予定です。
どちらの紹介がメインなのか良く解らないですけどね(爆)

さて、本日はホットロッドのボディにウレタンクリアーを塗りました
まずはフェンダーですね
フェンダーの裏側にも一応塗っておきましょう
と言うのもこのフェンダーには縁の部分に折り返しが有って(一見厚く見えます)そこから裏側に回り込みますから研磨した時にいきなりボディカラーを削ってしまう恐れも有りますから恨む塗っておくのはポイントですね。

そして一番大きなキャビンの部分ですね
ただの箱なんですが・・・開口部が大きいので裏側にミストが飛びやすいです。
まあこれはしょうがないかな〜
この裏側も何か表面の処理を考えないと見えてしまいますからね〜
考えながらの作業は続きます。


ウレタンクリアーを塗ったら、明日まで触れませんのでここから先は修理を行ないましょう。
メルセデスベンツの450SLの幌カバーですね。
このカバーにはソフトトップの固定用の穴が開いていましたのでこの穴を塞いで欲しいというご希望です。
パテで穴を塞いで研磨しますから自動的に全部塗らなければならなくなります。
しかもブルーメタリックはボディカラーと共色なので調色が必要になりますので小さいけど修理代は高価になります。

塗ってみました・・・しかもシルバーとの塗り分けが有りますので手間もかかりますので小さい割には手間数が増えますからやっぱり高価になります。
それでも気になるからご依頼を頂く事になるんですけどね。

バキバキに割れていて瞬間接着剤で補修されていた幌ですね
昨日はパテを当ててサフで仕上げておきました。
今日は元の幌と同じ色で仕上げます、最後は艶を調整したフラットクリアーで塗って艶を押さえます。

そして0.2mm塩ビ板で窓を作って仮留めです。
ほんの僅かにRが付いているのですがまあこれくらいなら接着出来ますでしょう・・・。

次は1/64のクラウンのミニカーです
ボディ塗装がくすんでいまして艶がなかったので磨いて欲しいのだそうです。
但しモール等が全部タンポ印刷なので本気で磨きますと全部消えてしまいます(汗!!)
一番細かなコンパウンドで磨いてからノンシリコンのつや出して仕上げます・・・時間はかかったけどその割には綺麗にならないな〜
多分硬化剤が少なかったらしく完全硬化していない感じがします。
手で持ちますと何となく塗膜の表面がカッチリしていない(指の痕が付く感じ)ですね。

次は建機シリーズですね(笑)
いつから建機シリーズが出来たのかは不明です(爆笑)
この日立の建機は中央の配管の取付けられる方向が気に入らなかったそうです・・・
まあ僕みたいな建機の素人が見ても変だな〜と思った位なのでよっぽどですよね。
画像は修理後です。
Nさんこんな感じで如何?


お金は頂けないけど・・・と言う物も有ります。
ミニカーがは入っていたケースのカバーなんですが・・・
上にシンナー分の有る物を置かれたらしく表面が溶けて曇っていました。
綺麗にするついでに表面をペーパーで研磨してからコンパウンドを掛けて磨きます。
この辺りはもう完全に慈善事業ですね(笑)
お返しする場合にケースだって綺麗な方が良いですからね、まあ完璧にはなりませんが。

丸い凹みの右上の方に丸い痕が有るのが見えますかね〜?
ここは樹脂のケースに細かなヒビが入っていますので完璧には治りません。
表面は綺麗になるんですけどね・・・後はこのヒビの有る部分を割らない様にコンパウンドを掛けるしか無いですね。

次はオートアートの1/18ランボルギーニムルシエラゴですが・・・
フロントのエンブレムのデカールが浮き上がって来ています
密着がよろしくなかったんですね〜

このお客様・・・大変熱心な方でして、何と純正のデカールを取り寄せていらっしゃいます。
普通は手に入らないんじゃないかな〜
少なくとも国内には無いでしょう・・・

デカールを剥がしてみました
本当は汎用の樹脂がコーティングしてあるエンブレムを貼ろうと思っていましたが・・・
ボディの方がこの様に飛び出していますのでここに樹脂をコーティングした物を貼れば出っ張り過ぎになってしまいます。
ボンネットの先ですから出っ張り過ぎはNGですよね。

純正のデカールを貼ってソフターを付けてから押さえておきました。
このデカールですが縁に金色の印刷が有りましてその部分がメタルインレットの様に硬いのです。
なのでデカールが密着し難い・・・
強力なソフターを使い密着させた後で乾いてからウレタンクリアーを塗っておきました。
これで耐久性も上がるはずです。

こちらの小松の建機ですが・・・地面を掘る為のバケットがブラックでしてこれをボディカラーで塗って欲しいという事でした。
分解無しで塗れれば良いのですが建機の場合複雑なアームを綺麗にマスキングするのはなかなか至難の技です
一度分解して塗りました。
こちらは小松純正のタッチアップペイントをお客様がご準備頂いておりましたのでエアブラシに出して塗って完了ですね。
もちろんサフは塗っておかないとブラックの上にイエロー系のカラーでは発色がよく有りません。

上の物と同じ車体に見えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんね・・・
でも良く見ますと違ったミニカーです(笑)
こちらもバケットの塗り替えです。
やり方は同様に分解してから塗って組立てます。
使えなくなったピンは旋盤で削って作ります(笑)

こちらもまたバケットの塗り替えですね
このミニカーはちょっと困りました
タッチアップ用の塗料の色が合わないのです・・・
まあミニカーですから実車と少し違う色が塗られていても不思議では有りません・・・ボディカラーの調色を行ないました。
ほぼ見分けがつかない位になりましたね・・・
ちなみに調色に手間がかかってもお代は変わりません、なぜなら・・・色が合わないのは自分の能力不足なのですからね。
特殊な塗料が必要になったり量が多ければまた違った話ですけどね。
調色は1色いくらの統一料金です(笑)

280SLの納品準備をしてボディを磨いていましたら・・・
幌カバーの左右に接着剤の痕を発見しました
幌カバーや幌を折角直したのでお客様には頼まれていませんが・・・この接着剤の掃除をします。
まずは一番影響の無いエナメルシンナーで拭き取ってみましたが全く溶ける気配はありません。
次にクレオスのシンナーで拭いてみました・・・ボディカラーが溶けちゃっていますね。
このミニカーはラッカーで塗っているのかまたはウレタンカラーで塗ってあるけど硬化剤の入れ忘れか量が少なかったと思われます。
大陸系のブランドには塗料の管理が出来ていなくてこう言う事がよく有ります。
塗膜は有る程度厚みが有るのでウレタンの塗料だと思うのですけどね。
以上の結果で接着剤は瞬間接着剤で塗料は溶けやすいと判断出来ます。
こう言う場合の対処法は接着剤を目の細かなペーパーで削り落とすしか方法が有りません。
ボディの塗料を削って下地を出したら即塗直しで相当の手間がかかってしまうのです

細心の注意を払い時間を掛けて削りました
そしてコンパウンドを掛けまして・・・ピカピカに仕上りました。
今回は下地を出さずに修理する事が出来ましたね。
でもこの作業はご依頼を頂いていない作業なので請求は有りません。

こんな事をしているから儲からないのですけどね〜(笑)
まあ好きだから仕方がないです・・・

でもどんなミニカーにも愛情は必要ですからね。
次はマセラティメラクですが後の斜めのCピラーが曲線を描いていてダメらしいのです。
仕方が無いのでまずは分解ですね。
何とか簡単に直す方法は無いか探って行きます・・・
がプラスチック製の部品なので削って直すしか無いみたいです。
プラ板を貼付けて削り代を作って真っすぐになる様に削っています
左右で太さが変わらない様に気を付けて加工します


まだマセラティは完成していませんが・・・今日はここで時間となってしまいました。
この続きは明日以降ですね。
今日もよく働きましたよ・・・かなり疲れましたのでよく眠れる事でしょう(笑)