本日の山陰は雨でした。
起床した時にはまだ降っていなかったのですが、朝食を食べていますと外で雨の音が・・・。
やっぱりね〜天気予報が当たっちゃったわ〜!!
とちょっと残念、雨さえ降っていなかったら中庭の芝を刈ってしまいたかったのですよね。
雨で濡れてしまいますと重くなって芝刈り機の袋に入らなくなってしまうので、今日の芝刈りは延期ですね。
この1週間位雨が続く予報が出ていますので無理かな〜。
それでもお盆休みに1日位は天気が回復してほしいですね。
その時に芝刈りを済ませてしまいたいのですよ。
さて今日も本業を進めます。
昨日の続きでBBRのマセラティクアトロポルテを分解します。
シャーシは数本のタッピングネジを緩めるだけで何の問題も無く外す事が出来ます。
問題はここからですね・・・タイヤ/ホイールを支えるシャフトはグルーで止められていましてね、ドライヤーで暖めながら分解する事になります。
ドライヤーを使って暖める事数分で外れますが・・・ここからが大変なんです。
グルーは暖かいと糸を引きましてボディに付いたりしますとなかなか取れない事が多いのです。
そして溶剤を使っても溶けません。
一度付きますとなかなか始末が悪いんですよね・・・。
汚さないコツですか?
糸を引いたらそのまま保持をして温度が下がるのを待つ位ですかね・・・。
温度が下がればネチャネチャとまとわり付く事は有りませんので安心出来ます。
前後の車軸をボディから外します。
そしてシャフトをホイールから抜きます・・・ここで運が良い事にブレーキも難なく外す事が出来ましたが・・・このブレーキの部品はグルーでボディに固定する為のパーツを兼ねていますのでグルーがべっとりと付いています。
掃除は必要ですね。
ホイールからタイヤを外しホイールだけにします。
続いてホイールから細かな部品を外します。
センターのマセラティのマークの入ったキャップやエアバルブ、またホイールナットなどが別部品になりますね。
全てエナメルシンナーを含ませて接着剤を緩めておきますと外れやすくなります。
外した部品は全て再利用しますので大切に保管しておきます。
次は塗装の剥離です。
アルコールをつかって剥離しましたが・・・このプラスチックは質が悪いみたいで表面が荒れますね。
そう言えばブラックの上に異常な程クリアーが塗られていた訳がわかりますね。
多分質が良く無いのでシンナーに侵されて毛羽立ってしまうのだろうと・・・
良く見ますとシャフトが通っていた部分に亀裂が入っていましてね・・・。
シャフトの抜け止めの加工がして有るのでそれを差し込む事で割れちゃったのか・・・それともやはり素材の質のせいかな・・・。
こんな感じで割れてしまうとこれを再接着しても強度が戻らないのですよね。
良く見ますと他のもこんな状態で折れてしまっています。
さすがにこのまま・・・と言う訳にも行かないのです。
割れた部分の形状を見ますと上のホイールとは違う事がわかりますね。
シャフトの差し込み部分が折れてしまったホイールはこの様に穴を掘っています
元々のこの部分は外径が6.0mm内側のシャフトの穴は3.0mmになっています
このホイールの穴は6.0mmで深さが3.0mmほど取れました・・・ホイールのセンターの部分が厚くて助かりましたね(笑)
ABS樹脂の丸棒から同じサイズのパイプを削り出します。
作った部品は下側に転がっている物です。
差し込んで接着すれば元に戻ります。
寸法さえきちんと合っていたら簡単な作業です。
接着しました。
接着するときはホイール本体を旋盤のチャックに固定しておきましてセンター出し側のチャックにパイプの部品を装着して接着しますときちんとセンターを出す事が出来ますね。
接着剤が硬化するまでそのまま固定しておきますとあとが楽ですよね。
ここのセンターがきちんとでないと組立て時に困った事になりますからね〜。
左側が直したホイールです、右側はそのままの部品。
直した部品の方がシャープな出来に見えます。
でも難しいのは修理の場合は作り替えはノンオリジナルという事になりますから・・・
どちらが良いのかはお客様次第と言う所ですね。
使えない部品は仕方が無いので修理しますけど・・・その塩梅はなかなか難しい所です。
サフを入れてみました
プラスチックの素材が良く無いですね・・・ザラザラです。
このタイプのプラスチックには反応硬化のウレタンサフがいいですね。
表面の塗料が化学反応で硬化しますから上に塗っても毛羽が立たないのです。
もう少し良い材質のプラスチックを使ってくれると修理も楽なんですけどね(笑)
明日はホイールの塗装から組立てを始めます。