Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ジュリアSSの修理

2021-08-14 19:00:22 | ミニカー修理

本日の山陰も雨が続いております。
起床したときからず〜っと降っていますね。

時々はポツポツ程度になる事は有りますけど・・・降るときもそんなに強く降る訳ではなく・・・。
まるで梅雨みたいですね。
Cafeの窓から外を見ますと結構降っていますね〜。


本日から当店もお盆休みです今日は14日なので本来なら近隣の親戚の仏壇に手を合わせに行きますが・・・今年はちょっと様子が違います。
爆発的なコロナの流行の為に初盆(新盆)のご家庭のみ伺いました。
コロナの為に親戚の付き合いもか・・・と思いますが少し年配の家族の方もいらっしゃったり個人事業で飲食店を営んでおられる親戚も有ります。
勿論、私の方も同様ですのでコロナを持って伺っても、持って帰っても困りますので今年は止めておきました。
まあそれで後ろ指を指される様なお付き合いは無いと思っていますので大丈夫かと思います。
もし何か小言を言われる様な事が有れば謝ります、それで良いのではないかと自営業の私は思いますが・・・皆さん如何ですか?
私の息子達も帰って来たい気持ちを押し殺して耐えているはずなんですよね、でも今はもう少し我慢の時期かと・・・。
でも電話ではいくらでも話せますからね〜便利な時代になった物です(笑)

昨日、帰る時には軽トラックまでこんな感じでタイヤの下に角材を入れて帰宅しましましたが、今朝ガレージを覗きましたが乾いています(笑)
まあ十分な準備がして有る時には何も起らないのですよね〜
転ばぬ先の杖・・・と言うのは本当何だよね〜と感心してしまいます。

私のブログにご訪問される方はモデルアート111と言うフランスのミニカーショップさんをご存知と思います。
そうです、たまに私の所でもキットを取り扱いしておりますあのショップさんですね。
原型師はAMRのルフ氏の娘婿のマイケルクレイグ氏が担当しておりました、最近になってイタリアのルカタメオ氏に変わりました。
マイケル氏はすでに模型の仕事から他の仕事にスイッチされたらしく・・・今では模型の仕事はされていないと伺っています。
まあ時々完成品とかは趣味程度には作られるのかもしれませんが・・・
そこで気が付きました、このままではルフ氏のキットが入手不可能になってしまうのです。

マイケル氏の造形はルフ氏を継ぐ物なので違和感は無いのですけど・・・
しかも最近ヤフオクに出てくるAMR系のキットも少なくなりましたし・・・
そこでモデルアート111さんの方に有る人を介して連絡を入れて頂き残っているキットをお譲り頂く事にしました。
まずはフェラーリ330GTOですね。
(さすがに250GTOは無かったのです)

そのキットがフランスから届きました。

こんなステッカーが貼って有る事から通関時に開封されたみたいですね〜。
まあ一向に気にしませんが・・・

中を開けますと・・・
この様に2つの段ボールが出て来ます。

この中の段ボールは開封してないみたいですね。
なぜなら茶色のPPテープを切った所が無いのです。
まあX線撮影はしていると思いますけど・・・。

二つの段ボール箱を出しますとこんな感じ・・・
ね〜、補修された痕が無いですよね。

エアキャップを剥がします。
ここにも茶色なPPテープが貼られていますがカットされた部分は見受けられません。

出て来たのは11台分の330GTOのキットです。
エンジンは4台分ですね・・・
モデルアート111さんには11台のキットとエンジンキットが4台分残っていたんですね。

全部お譲り頂きましたのでもう無いはずです・・・

ボディも確認してみました

梱包材を剥ぎますと・・・出て来ました

330GTOです、美しいルッソボディと250GTOのボディの競演ですね。
私はこの車が意外と好きなんですよね〜。

老後に作れたら良いな〜と
ついでに書きますとそんな老後の夢を知ってか知らずか・・・消費税も取られませんでした(笑)
普通キットを買いますとおもちゃの場合は関税は非課税になっていますが消費税は取られるんですけどね〜今回は当方の母親が支払ってないと言っていました・・・受け取ったのが母親だったので・・・まだそんなにボケている事は無いと思いますので本当なんでしょう(笑)
デカールは折れないように発泡スチロールの板にマスキングテープで貼ってありました。

メインのボディとシャーシはこんな感じで個々に包装されています。
すでにシャーシには刻印がありますので数を誤魔化しているようなことは絶対にないですね。
今後作るなら今回入手した物を作る予定です。
まあ年金が出るようになってからかと思いますが・・・(笑)

今朝もTVを付ければコロナと雨のニュースばかりで少しうんざりします。
でもまあ今日からは夏休みなので気持ちも楽です。
家内は妹と実家の母親の仏壇に手を合わせに行きました、たまには私と一緒ではなく自由に気楽にしてもらうのも良いかな・・・
そうでなくても家内はなかなか忙しいのですから・・・命の洗濯をしてほしい物ですね。

私ですか?
私の命は洗濯はしている暇がないので・・・いや、仕事自体が命の洗濯かもしれません(笑)
でもお盆なのでこんな修理もしますよ。
当家のお墓は私のお爺さん(2代前ですね)が亡くなる前に自分で墓を建て直しました。

もう40年位前のお話です・・・毎年その墓の灯籠に火をともすのですが・・・
窓の部分のステンレスの金具がバラバラになってしまいました。
先日、墓の掃除に行って気が付いて持ち帰ったのです。
材質はステンレスでハンダで組立ててある様です。

と言う事は私にも直せますよね。
既に墓を作ってくれた墓石屋さんも三途の川を渡られていますのでいまさら修理をお願いしてもお盆にならないと帰らないから・・・と言われそうですよ(笑)
それじゃあ間に合わないので私が直します。
ステンレス用のハンダもフラックスも仕事場には揃っていますので作業開始です。
まずは四隅をハンダ付けします。

そして中央の部分をハンダ付けします。
ここで注意するポイントは・・・ステンレスと言っても酸化しますのでハンダ付けする部分は磨いておく事が必要ですね。
ハンダの流れが抜群に違いますからね。

お盆らしい仕事はこれでおしまいです。
模型の仕事をしていますのでこれ位は簡単です。
ここからは本業です・・・

今日はこれでしたね。

お客様はジュリアSSが大変お好きな様で・・・気になる部分を直してほしいという事です。
細かく見ますと・・・
バンパーがメッキが良く無いですね
くすんでいますし・・・メッキ自体も下地を磨かずにメッキをしたらしくガタガタです。

リアはどうかな?
と思ってみますとやはり同じ状態でしてヨレヨレのガサガサです(笑)

そしてフロントガラスの上側は・・・お決まりの浮きが有りますね。

リアのウインドウも・・・同様に

でもサイドウインドウは裏から綿棒で軽く押してみますけどびくともしません。

バンパーの接着部分にエナメルシンナーを流してひと時置いてから外しました。
ゴム系の接着剤なのでストレス無く外れます。

この後フロントバンパーやリアのサイドモール/フロントグリルも外しておきます。

外したメッキ部品は表面を軽く削って平面を出します。
ホワイトメタルの再メッキはほとんど不可能なんですよね。
再メッキの場合もとのメッキを酸性の液体に付けて剥離しますが、銅メッキやクロームメッキは溶け難く下地のホワイトメタルは溶けやすいという特徴が有るのです。
ですから再メッキをしても綺麗に仕上る可能性は低く下手しますと溶けて無くなってしまう場合も有るらしいのです。
そんな事では元も子もないので・・・今回はメッキ調の塗装で仕上げましょう。
今は便利な塗料が有りますからね。
まずはウレタンのブラックを塗っています・・・そしてウレタンクリアーを塗っています。
今回は大変慎重な下地作りですね。

メッキ部品はウレタンブラックを塗ってからウレタンクリアーで仕上げていますのでこのまま加温して一晩置きましょう。
明日には完全に硬化しますのでそれまでは次の作業に進む事が出来ません。

他にも気が付く部分が有りまして・・・
マフラーですがお客様も気が付いていらっしゃったみたいなんですが・・・マフラーの接着剤がかなりはみ出していまして見た目が実に良く無いのです。
メッキのマフラーと言うのもちょっと違うんですよね。
通常は焼けた鉄の色か耐熱のシルバー又はブラックなんですよね。
良く見ますとシャーシの板の両端がえぐってありますね。
厚みの部分が見えて気になったのかな?
もう少し薄くしたいですけどネジを外しても外れて来ないのですよね〜。
後でドライヤーであぶってみまして外れたら削って塗りで仕上げましょう。

取り敢えずマフラーを外しました。
この時点でお客様に連絡をしてマフラーはシルバーで塗ってほしいと言われましたのでそれで仕上げましょう。

ライトはレンズの為に盛ってあった透明な樹脂が黄ばんでみっともなかったので・・・何とかやり直そうかと外しました。
リムの部分は磨きの方がパリッと仕上りそうなので磨きで仕上げましょう

さてここで今日も時間となりました。
続きはまた明日ですね・・・時間が有れば明日も出勤して来ます。