Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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番外編!

2013-06-21 09:33:48 | Rossoの休日
Rossoの休日と言ったってお休みしている訳じゃないですよ(笑)
この所更新が制作の方に追いついて行かないので今日は時間外に番外編をお届けする事にしました。
通常の更新は多分夜になるかと思いますが夜には再びのご訪問をお待ちしています(笑)

Rossoの休日と言えばSAアペルタですよね!
前回はBBR製のエッチングのシャープなフロントグリルをホットホイールの少々だるいグリルに変更する部分をご紹介しましたよね。
実はその左右にブレーキ用(?)のインテークが有りますがここが意外と双方のミニカーで形状が違っていましてBBRのメッシュをそのままでは移植出来ない事が判明致しました。そこでBBR製のこの部分を切り取って奥行きの部分ごと移植してしまおうと・・・。
まずはBBR製の者を切り出して整形致します。

何故こんな事をしなければならないのかと言うと今回制作を承った車ではメッシュを茶色で塗ってあるのです、まさかホットホイールのプラスチック部品を茶色で塗って凹みの部分にスミ入れをしただけではちょっと残念な仕上がりになりますのでBBR製のメッシュを移植しようと思った訳です。
このエッチングのメッシュは枠も付いていまして結構私が使いたいと思う形状に出来ているのです・・・。
次は切り取った枠をホットホイール側に接着しました。

勿論ボディ側の板厚が最低限になる様に穴のまわりを削っておきました。
ダイキャストの割には結構削りやすくて助かっています、以前硬いダイキャストに当たってしまい加工に苦労した思い出が有ります。
あれはどこのミニカーだったんでしょうね~?

なんて言う思い出に浸っている余裕は無い訳でして・・・この後また制作をしなければならないのでさ~っと更新をしておきたい訳!
次にグリルを仮に置いてみます。
右上側と左下側が少しボディの開口部と少しズレが有るのがわかりますね、データは同じ物で作られているはずですがどちらかが少し顔つきを変えたくていじったのかもしれませんね・・・まあこれは最近の模型の作り方としては普通でしょうね。
まあとにかく顔つきはBBRの方が何となく良さそうだったのでこれを流用という事にしました。

トランクはまだまだ問題が有る部分の一つでして599GTBのトランクはかなり小さくてこれをベースに延長しなければなりませんまた取り付け方法も検討の余地はあります。
ミニカーの物はこんなプラスチックの箱が付いていましてそのままでは役に立たない物ですね、まあボディ形状が全く違いますので・・・仕方ないかな~。
手前側の物を使用しますが上側中央は既に不要な部分と判断して切り取ってあります。

先ほどのカットしたトランクをボディにあてがってみます、形状はまずまずですが実車画像と比べてみると十分な部分と不備な部分が混在しています。全てを直すのは無理な感じなので雰囲気だけでも実車に合わせたいですね・・・。

トランクを加工する前にトランクの開口部の処理をしなければなりません。
この部分はBBRのSAアペルタから切って移植しただけなのでまだ十分でないのです・・・。
トランクの雨トイの部分をプラ板で延長しています。
この組み合わせ方ですが一つのパネルを接着してから整形がしやすい方向を考えて接着しなければなりません、整形がしやすいと言う事はいい物が出来る元になりますから・・・

周囲を整形していますボディラインに合わせて削ります・・・。

僅かの段が出来たりましますのでパテを盛っておきます・・・


SAアペルタは現在ここまで進んでいます、この後はこの開口部を仕上げてからトランク内部を作ります。
その後は最後の難関のカーボン製ハードトップを作ろうと思います、このカーボン製のハードトップですが実車では国産高級車が1台買える程の金額だそうですよ・・・私にはとても買えないですね(笑)



大雨のお見舞い申し上げます

2013-06-20 21:25:37 | Lotus Seven S2
人間は本当に自分勝手な物ですね、雨が降らないと雨が降れば良いのにと言い、雨が降るともう雨はいらない晴れれば良いと言う・・・本当に自分勝手な物です(笑)
しかし最近は雨の降り方もかなり極端でして降る時には水害が出る位降っていますし、比較的狭い地域で集中的に降るから余計に始末が悪いですね。降らないと言ったらずっと干ばつが騒がれるまで降らないのですから・・・困りますね。
当地でも今回の雨でダムへの流入量が見込める事から給水制限を解除したみたいです。
明日も台風の接近で雨のようですが程々にお願いしたい物です。

さて本日はカテゴリーを何にしようか迷ったんですが順番からいけばスーパーセブンなのでこれにして置きました。と言うのもフェラーリもセブンも全てキャスティングが必要な所で作業が止まっていますので本日はそれぞれの部品をキャストしました。

まず一昨日シリコンゴムを流しておいた物を分解致します。
これはフェラーリ312T2のスリックタイヤですね。

シリコン型を切って原型を取り出します。

原型を抜いてしまうと・・・中がよく見えませんね・・・
実は今回のシリコンはいつも使っている信越シリコンの製品じゃない物を使っています、結果失敗でしたね。
まず透明度が良く無い、一発取りの場合中が見えないとナイフを入れるのが難しいのです。
しかもシリコン自体が硬いので原型を取り出すのが結構大変です、耐久性に付いてはまだそれほどの回数キャストしていないのでわかりませんが硬い物程欠けやすいのですが・・・そうでない事を祈りますよ。

それでも光を当ててやるとこれくらい見えます・・・

フェラーリ312T2のブレーキダクトなどの透明部品をキャストする為に透明レジンを買いました。透明度の良いエポキシ系の樹脂です。

裏をよく見ると硬化に36~48時間かかるらしい・・・でも透明度は良くてしかも黄ばみ難いらしい・・・その上小さな物は6~7日間もかかるって・・・(笑)

他にもキャストをしなければならない物が有ったのでついでにキャストしております・・・ちょっと量が多いので2~3日かかるかもしれませんね・・・(笑)
画像はエポキシ樹脂を真空にして脱泡した時の物です

本題のスーパーセブンのノーズコーンを普通のレジンで抜いてみました。
メタルの物が原型で肌色の物がレジンで今回キャストしたものです。
ファーストトライでは残念な事にノーズの先の上側にポツッと気泡が入ってしまいました。

こちらは312T2のスリックタイヤです肝心のパターンがちょっと薄いですね・・・

そしてこちらがメルセデス350Eのフロントグリルで友人に頼んでシルバーで作り直そうと思っている物です・・・これは綺麗ですね。

こちらがセカンドトライの成功品です。

レジンのキャスト作業はまだ終わらないのです、あと1日くらいはかかりそうなのですが明日はキャストが出来ません、肝心のレジンの樹脂が無くなってしまったので探して注文しなければならないのです。
ちょっとキャスト作業は遅れるかもしれませんね。


やっと休日です・・・ホッ!

2013-06-19 21:32:00 | Rossoの休日
今日は朝から大雨ですよ。
全国的にも雨がかなり降っている様ですね、畑の潅水をしなくていいから随分助かりますよ(笑)

今日は休日なのですがいつも通りアトリエに来ています。
本来なら入り口扉の調整に来て頂く予定だったのですが午前中から午後に変更・・・そして余りにも雨が降るので中止になりました。
雨に濡れての作業はなかなか大変ですからね~来週にして頂きました。
制作はマイバッハのグリルで止まっていますがあれは大変難しいですね、画像にはあげてないけど何度作り直したか・・・キットのままならどんなに楽か・・・と思いますがあの形状では他の部分とのバランスがとれないから一生懸命になっちゃうんだよね。
でもまだ満足出来るレベルになっていない・・・正確な物では無いけど雰囲気たっぷりな物にしたいんですよね。

今日はリフレッシュでSAアペルタをすすめておりました。
トランクの中身を作りたいのですがその前にマフラー関係を作っておかないと、トランクを作った後ですと収まらない可能性が出て来ますのでマフラーを優先します。
まずはホットホイールのGTOのマフラーを当ててみますと・・・ビスの穴位置が違いますね~。

うっかりしておりました、マフラーの止めビスの部分やエンドパイプの出口部分はGTBの物を使っていましたからマフラーもGTBを使わないとダメでしたね。
メッキ製の物がGTBの物ですがさすがにこれだとピッタリしています。
ただエンドパイプはシャープさが足らないのでBBR製の物を流用してやりましょう。

ミニおカーの場合何が悪いというと見えない部分はただ付いているだけの物が多くてマフラーもかろうじて付いているけどもバリやパーティングラインはそのままメッキしてあったり致しますから大掛かりな修正が必要ですね入り口側のエンドパイプを一旦切り飛ばしましてセンターがわからなくなると困りますので1.0mmの穴を開けておきます。

大げさなパーティングラインは荒めのヤスリでガシガシと削ってしまいます。
まあここまでやらなくても見えないかもしれませんが・・・

前側のパイプは1.0mmの真鍮線を植えてマフラーに戻しておきます、後ろ側のパーティングラインも奇麗に磨いておいてからエンドパイプの取り付けに移りましょう。

BBRのエンドパイプはボディの凹みに刺してあるだけですからマフラーに付ける為には少々短いです中間パイプを作ってやりますがこんな時には旋盤の出番ですね。

一つのマフラーから2本のエンドパイプが出ていますがそれぞれに長さが違いましてボディラインに沿った出し方になっていますので長さを変えた2種類のパイプを作ります。
画像は内側の長い方の物になります。

4本のエンドパイプが完成致しました。
やはり金属製のエンドパイプはかっこいいですね。

もう一つのご紹介はフロントグリルです。
左側の上側はGTBの物、その下側はGTOの物ですがいずれにしてもかなり簡略化した物でして奥行きを余り感じない物になっています。
今回ご注文のSAアペルタはこの部分にもカスタムされていまして、ホットホイールをそのまま使う訳にはいかないですね。

BBR製の物はグリルの奥がボディ一体になっていましてこの部分を移植するにはノーズを切り取らないとダメですね・・・
少しずつ原型をとどめない物になって来ました・・・

切り取ったこの部分をひたすら削ってインテークの内側だけが使える様にします。

ここまで削るとかなり時間がかかりますよ折れてもいけませんので丁寧で慎重な作業が求められます。

ボディ側の奥行きはたったのこれだけしか有りませんが有るのと無いのでは見た目がかなり違って来ますからね、大切な作業ですよ。

BBRのグリルとインテークの内側を合わせてホットホイールのボディの内側にセットしてみました、いかがでしょうか??

今日は雨が降る・・・はずだった。

2013-06-18 19:21:56 | Maybach Zeppelin
本日の天気予報は雨のはずだったのに朝からずっとお昼頃まで曇りの状態・・・雨降り前のムシムシ状態が随分続きまして潅水をした方が良いのかしなくても良いのか・・・随分迷いました。
結局潅水をしないで四角マメの苗を植えておきました、この後雨が降ると水をやらなくて良いからですね・・・。
午後からは少し降りましたがカラカラの畑には焼け石に水状態で表土の辺りが若干湿ったくらいですね。
とても根まで届いていない様な気がします。

そう言えば先日大阪の某ミニカーショップにアバルトアセットコルサのスパークのミニカーが入荷したらしい情報が入りましたのでよせば良いのに通販してしまいました。

このミニカーは実は2個目です。
最初に送られて来た物は左のヘッドライトのレンズが付いてなくて交換してもらいました。
しかし2個目が来たからわかったのですが・・・問題なのは最初に来たミニカーは明らかに検品で不良品であったのではないかという疑惑が有るのです。
そう!どこからか返品を食らったものではないかと・・・
最初に来た物は車の後のアバルトのエンブレムが印刷してある厚紙が上下逆になっていた事、そしてベースとクリアーカバーを留めているこの楕円形のシールが一つも付いていなかった事なのです。

そして外れていたライトのレンズははこの中のどこにも無かった・・・以上から検品ではねられたか誰かから返品を食らった物を送って来た可能性が非常に高いですね。
しかも不良品である事を電話した時も名前や住所でそんな注文が有った事さえわからない様子で保留のBGMを聞いたまま随分待たされました。
そして注文番号を言いましょうか?といってもいいですの一点張り・・・貴方の店の注文番号は何の為に有るのかな?と言ってやりたかったですよ、電話代もかかるのに・・・。
どうも腑に落ちないショップの対応でしたね・・・私の所ではこんな事が無い様に十分注意をしなければいけませんね。
良い勉強をさせて頂くと共に通販でミニカーを買ってはいけない、現物を見て買うべきだと声を大きくして言いたいですね。

さてさて雨の中ですが中庭の擁壁の工事は職人さんたちによってどんどん進められていまして今日は擁壁を下から支えるベースコンクリートを打ちました。
これは擁壁の中には入る鉄筋を支える意味も有りましてこんな状態になっています。
雨が降って来ましたのでブルーシートを掛けてあります。


懸案のグリルの問題が一部(後で意味がわかります)解決しましたので溜まっていた雑用も片付けておかなければなりませんね。
まずは予約を頂いたMP4/4モナコGPのマルボロデカールを貼りました、昨日ご注文を頂いたお客様がお見えになりましたのでデカールの件を確認したら貼っておく事を希望されましたので貼りました。
中にはご自分で貼られる方もいらっしゃいますのでお客様の楽しみを残しておかないといけない場合もあります。

モナコ仕様はスプリッターが小さくてとても大変ですね、ピンセットから飛ばしたら探すのは難しそうですね。
そして完成です!


そしてグリルを作ります。
形状を決めるのもなかなか大変だったんですがこのグリルのメッシュを作るのも大変なんですよ。
細い線が小さな間隔で何本も並んでいます、しかも真っ直ぐではなくてRが付いてグリルなりの形状になっています。
色々な方法を試しておりますまずはタメオのエッチングのラジエターを使ってグリルの形状に曲げてみました。3次曲面ですので叩かないと形状があわせられないのです、ですが叩くとエッチングの凹凸が歪んでしまいます。そしてどうもその形状が気に入らない。
やはり丸い線を並べてハンダ付けをした方が良いかな~と思って線を両面テープで止めておいて均等に並べようと・・・しかしこれでは綺麗に並ばないしグリルに沿って曲げるのも難しいですね。
・・・でも取り敢えず作ってみました。

やはり1本ずつ作るのが良いのかな~。
まず中央のクランクハンドルが入る穴が有る物を作ってみました。
取り敢えず穴は丸い物を作ってこの後ハンダ付け・・・

穴をラジオペンチで少しつぶして長丸にします。

切って曲げてハンダ付け・・・
先程のが中央の物なのでその脇の物を作ってみました。綺麗に並べるのは大変だけど取り敢えずこの方法が一番イメージに合っているような気がしますね~。


今日は他に何時も出来ない事をしておきました。
いつも出来ない事とはシリコンを流してシリコン型を作る事です。
手にシリコンが付くとなかなか脱脂する事が出来ないので他の段取りを全て完了してから最後に行う方が良いですね。
先日来準備していた312T2のタイヤや透明パーツやメルセデス350Eのグリル、スーパーセブンのノーズコーンの型枠を準備します。
埃が付いてないかよくエアブローしておきたいですね。

シリコンは硬化剤とよく曲げ合わせまして一度脱泡します。
泡がおさまった所で型に流し入れてもう一度脱泡します。
このまま1晩放置して硬化を待ちます。

明後日にはレジンをキャスト出来ると思います。

やっと一昨日の状態になりました(笑)

2013-06-17 19:06:42 | Maybach Zeppelin
今日も良く晴れました。
おかげで畑は元通りカラカラの状態です、潅水は欠かせませんね。
いい加減疲れますよ人間も・・・(笑)

本日から新しい中庭の造成部分の擁壁工事が始まりました。
この擁壁は画像の右側に流れる用水路よりも左側の中庭の土地が高いので雨が降る事で中庭の土が用水路に流れ込まない様にする為なのです。
土地を購入する時に用水路に土砂が流れ込まない様に必要な措置をこうじる事を書いてありますので・・・約束を果たします。
本来はコンクリート製のL型の既製品を置こうと思っていましたが友人の好意で現場でコンクリート製の擁壁を作る事になりました。
元は水田なので地盤が弱くここにL型の既製品を置くと時間が経つに従って擁壁が凸凹になってしまう可能性が有るらしいです、しかも距離が長いので凸凹は非常に良く目立ちますから・・・。


さて潅水と現場打ち合わせの後には制作が待っています。
昨日の続きでラジエターグリルのサイドの板をハンダ付けしました。今回は0.6mmの真鍮板を使ってみましたので硬くて曲げ難いですね・・・これを合わせるだけでも時間がかかります。

ザックリと削って形を出してみました。
作り直した新しいグリルはキットの物に形状が近くなった様な気がします・・・。

この時点でボディの形状に合わせる事もしておきます。
下側に隙間が空くのは織り込み済みです、これからこの部分のフィティングを行ないます。
この作業が実は一番手間がかかります。厚い真鍮板を削ったりするのはまだ簡単なんですよ。

グリルの前側の先端は一昨日と同じ様にエプロン側を盛り上げてグリルの厚みが全部見えない様にしておきますどれ位見えるかはこの部分を削って調整出来ますね。

ボンネットの先端にも真鍮線をハンダ付けしておきます。
この部分は短かったというよりもメタルだけでは強度的に弱いので真鍮を埋め込んでおくのです。

一応塗装の厚みを考慮して僅かに隙間を作っておきます、この隙間が無いとグリルを取り付ける場合に削らなくてはいけなくなります。
つまり部品同士隙間の無い状態で仮組すると塗装後に組み立てる場合接着面の塗料を全て剥がさないと密着しなくなります・・・まあ当たり前ですね、この加減が難しいですね。
何回やってもこれでピッタリと言う事はそう何度も無いですね。

さて最後の仕上げです
グリルの中央の穴を開けましょう。
切り取りは糸鋸なのですが4ヶ所に穴を開けておきます、ここが糸鋸の刃の逃げになります。

くり抜いた穴をヤスリで仕上げます変形させない様に気をつけなければなりません・・・ここで力を入れ過ぎてくにゃっといくと明日も同じ作業をしなければならないのです(笑)
時間はかかりましたが何とか完成です・・・。

まだまだ擦り合わせは必要でしょうけれど何とかなりましたね・・・。