Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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Tameo Kits 1/43 Ferrari 275GTB/C Sperimentale

2017-04-12 22:02:05 | 最近手に入れたキットのご紹介
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今日は中庭で芝刈りがメインの仕事だったので制作はちょっとお休みです。

このキットは大阪のHさんコレクションですよ、久しぶりですね。
まだまだたくさんのキットをご紹介できると思います。

古いパッケージですね、ごく初期のものではないかと思いますよ。
先日ご紹介したMeriキットのものと似ていませんか?違うのはラベルの色くらいでしょうか・・・。
当時の価格は7600円ですから結構な値段ですね・・・プロバンスムラージュのキットよりも少し高価だったのかな?
タイヤとホイール無しと鉛筆で書いてあるのでHさんが他のに使われたのかもしれないですね。

そう言えば TMK2とありますからごく初期のキットなんですねちなみにTMK1は何だったのでしょう?
ご存知の方は教えて欲しいですね・・・。
私は当然知らないです(笑)

箱を開けて見たらここにもまたご丁寧に紙が入れてありました・・・なんと律儀ですね。
大丈夫ですよタイヤがなくてもホイールがなくても私は作れますから・・・(笑)
タイヤホイールは別売りのものを買ってもいいしタメオの別売り品も有ったような気がします。

やっと全体像が見えてきました
これにホイールとタイヤがあれば完品のわけですね。
デカールについてはどの部分が不足しているのか未確認ですが、フェラーリのマークくらいなら他のを使っても良いですね。
キットの構成としてはまあ一般的なものでしょうか・・・

ボディの方は・・・
問題があるのはフェンダーのボリュームですが実車は現在も残っているようでして今の写真と昔の写真と比べますとそのボリュームが昔のは小さいような気がしますし今のは少しグラマラスな気がします。
ただ写真の角度によっても見え方が違いますから・・・なかなか難しいですね。
この車を作るときは作りたい年代の車の写真をよく見て決めることが必要と思います。

デカールの方はどこが不足していたのかよくわかりません・・・
一応全部揃っているようなんですがね〜それとも新しいデカールを準備して頂いたのでしょうか・・・?

内装の部品はこんな感じです
シートは意外と良い感じのものが付属しています。
ちょっと・・・なのはドアの内装かな〜。
ドアの開口部の筋彫りが無いのです。
これではドアが開きませんよね〜。
このキットを作るときはドアの内装の筋彫りを入れておきましょう。

こちらがインストです。
実にシンプルなインストですがこれで十分にわかります。
これ以上に作り込む為のベースなんですから十分ですよね。
可能であれば全体のバランスが良いこと、ボディ以外の個々の部品の形状が間違っていない事が重要です。
ボディの形状については個々の感覚の問題がありますから自分の作りたいように形状を変えてゆくのはアリかと思います。

デカールは3種類あります、作るとしたらどれが良いでしょうか?
一般的にはルマンかな〜。
ルマンならフロントノーズに穴を開けないといけないかな・・・(笑)

ステアリングの取り付け及びシートの制作

2017-04-11 20:22:36 | OM Superba 1927
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今日の出勤は少し遅めにと書いたのですが、出勤途上で近くの工房を訪ねました。
当店に出入りの銀行員さんから某工房で3Dスキャナーの貰い手を探しておられるという情報があったからなのです。
全く知らない所ではなかったので本日のお休みを利用していって見ました。
3Dスキャナーも光造形機も日々進化していまして1年経てばもうかなり旧式になる様ですね。
時間短縮して作業の内容もより多くの対応ができてしまう・・・すごい世界でした。
私の工房でどの程度使えるのかはわかりませんが・・・。
作る作品があまりにも工業製品に近寄っていくのは私自身はあまり好きじゃないのです。
まあ少し考えてみようとは思います。

さて制作です。
本日はステアリングを少し削って見ました・・・写真はピンボケ見られないものだったのでそのままスルーしますが、少し良くなったかな!?
そのステアリングを取り付けるためのステアリングポストをハンダつけしました。
この角度も微妙な所で実際にステアリングを取り付けまして角度を調整しながらハンダ付けをしました。
ステアリングシャフトが立ちすぎても変ですし寝かせすぎますと現代のスポーツカーの様になってしまいます。

アルミ製のメーターパネルとステアリングをつけて全体の雰囲気を確認いたします。
アルミパネルはステアリングポストの部分がほんの少し干渉しますからその部分だけ削ってあります。
またドライバーの足が入る部分は操作性に問題が出るらしくアルミ板を少し削って上側に上げてあります。

メーターの配置は昨日参考にするといっていた画像からメーターの並びを持ってきています。
キットのメーターパネルはメーターが2個しか付いていない様なのでちょっとそれらしくないのです・・・。

次はいよいよシートの修正です
このキットのシートは少しバケット風になっていますが座面が短くて何かバランスが変なんです。
座面はメタルを盛って長くします。
シートはこの時代にバケットシートは変なのでもっとベンチに近いものにします。
サイドのサポートが良くなって体をホールドしてくれるバケットシートが出たのはもっと後になりますね。
参考にした車のシートはわずかしか見えないのですが体のホールドはお世辞にも良さそうには思えませんがそれが当時の一般的なシートなのでしょう。

シートバックも丸いものではない様です・・・このあたりは完全に想像になりますが・・・。
シートバックの角部分にメタルを盛って削ってシートバックを大きめにします。

座面とシートバックの体が当たる部分に凹みを入れています。
シリコンポイントを使ってリューターを使って柔らかい形状になる様に削ってゆきます。
まだ大きさや大体の形状を見る段階なのでここでシート面のステッチは入れていません。

シート位置はキットの指示よりも1.5mm後ろにずらしています。
この位置ならバケットシートでなくてもドライバーの場合は左側のボディがありますから体のサポートは大丈夫そうですね。
多分キットではシート位置が前過ぎて使徒の座面を前側に伸ばせなかったのでしょう・・・想像ですが。

次はガソリンタンクですね。
車の創世記に近い年代のものですからガソリンタンクがこんな位置にあっても驚きはしませんが・・・問題はその材質です

キットの完成品画像ではシルバーのタンクなんですがこの時代にはまだアルミ溶接はできなかったでしょうしアルミ製だったのかも定かではありません。
仮に鉄ならドラム缶の様なものを使っている可能性はありますがわざわざシルバーに塗ったのかいささか無理がある様な気がします。
塗ってもボディと同色だろうと・・・

しかし鉄は錆びますから真鍮製のタンクであった可能性はあります。
真鍮はハンダ付けで組み立てることができますから全くないとは言い切れません。
実際にブガッティT35Bには真鍮のタンクを積んだ物が有ったはずなのです。
ということで真鍮丸棒で削り出して見ました・・・。
止める為のバンドは洋白帯金で別途作る予定です。

ガソリンタンクには給油用の蓋を取り付ける為の穴を開けておきました。
ただし、このタンクはこの上にトノカバーがつくために見えなくなる可能性が高いですね・・・(笑)


この車の制作は資料が少ないために作っている時間よりも考えている時間の方が長い気がしますね〜。

BBR 1/43 Ferrari 340 Mexico Watkins Glen

2017-04-11 14:49:00 | 最近手に入れたキットのご紹介
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本日は定休日なのでゆっくり出勤しました。
天気が良かったら芝刈りが出来たのですが朝目覚めたときから雨の音がしていたので比較的ゆっくりとした物です。
午後からは午後からはゆっくりと制作を始めます、その前にキットのご紹介をして気持ちをもり立ててゆきましょうか・・・(笑)

先日、私がお世話になっているショップのU社長さんと電話でお話をする機会がありましてその中で私が自分の作りたい物を作る時間がなかなか無くて・・・とお話をしたのですが、その中でモデラーの方が作りたいと思った物を自由に作られた物を販売したいとおっしゃっていました。
まあ注文の品を作るのは全然問題無いと思っています。
私の好みに合わせて注文が来る訳では無いですが、ご依頼を頂いた物を調べて、作り方を考えてゆく事も楽しみな物です。
いつか(定年したら!?)自分の持っているキットを思った方法で作る事をしたいな・・・と思っている事も事実でして。
その為には少し時間を何とか工面する事から始めなければなりません。

さて本日ご紹介するのはBBR 1/43 Ferrari 340 Mexico Watkins Glenです。
340メキシコという車は古いFerrariの中でもあまり有名ではないのかもしれませんね。
私が知ったのは1990年代の始め頃にモデルカーレーサーズと言う本の中で早川松芳さんが作られていたブルーとホワイトのスパイダーボディの物を思い出します。私も早川さんの記事に触発された訳では有りませんが340メキシコと言いますと屋根の付いたクーペボディの物をプロになり立ての頃に何台た作った記憶が有りますがあれはタメオのメタルキットだったですね。
ベースキットは何なのか思い出しませんがこの車でキットが比較的豊富に手に入るのはタメオのメタルキットかこのBBRの物くらいでしょうか・・・

今回入手した物はBBRですからレジンのボディを持った物で Watkins Glenの仕様ですからボンネットにスリットがいくつか入っているはずです。
箱の状態は新品同様、文句の無い状態ですね。

中身はこんな感じですね。
このボディですがタメオのキットの物と比べますと少し幅が広い感じがしますね。
タメオはクーペだったからその様に見えるだけかもしれませんが・・・

ボディは如何にもBBRらしいもので独特の硬質のグレーのレジンなのです。
このレジンは収縮が少ない代わりにかなり硬くて少しの衝撃でも割れやすいのが特徴ですね。

エッチングは必要最低限と言った所です。
例えばグリルの奥に有るラジエターもエッチングが付いていてその上にメッシュのグリルを重ねる様になっています。
ステアリングはトロン方式とでも言いましょうか中央にエッチングを挟み込んでブラウンのプラスチックでサンドイッチする様な構造になっています。
この方式ですとグリップの外側にも金属面が見えてしまいます、実際にこの様なステアリングを作っているのはモトリタくらいじゃないでしょうか?
まあ車によって違いますからその車に合わせてタッチアップが必要になるかもしれませんね。

デカールは必要最小限ですね。
Watkins Glenではゼッケンくらいしか無いのでしょう・・・

ちょっと残念なのはホイールとタイヤですかね〜
この時代の車はもっとホイールの幅が細いですしスポークが太いのも気になりますね。
多分私が作るときはホイールとタイヤに関しては作ってしまうでしょうね。
そしてシャーシの下側にモールドされているマフラーもちょっと惜しい所・・・ここは別部品にして欲しかったですね。
僕が作るならここは必ず作り直しますよ(笑)

作る時間もないのに良く言います(爆)

ステアリングの制作

2017-04-10 21:53:57 | OM Superba 1927
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本日の制作は修理だけではありません。
本業の!?制作も進めてゆきます。
OM Superbaですがここからは細かな部分の制作を進めてゆかなければなりません。
まず気になるのはシートです。
キットの部品ですが座面がやたらに短い様な気がします。
下の写真をご覧いただければわかりますが・・・
ただどの程度伸ばせばいいのか・・・というのはシートだけの問題ではなくダッシュボードやステアリングなどの位置にもよりますからシートだけの判断は出来ませんよね・・・。

と言うことでまずはダッシュボードのパネルから作ってゆきます。
素材はアルミ板を使いますがあまり薄い物だと頼りなくて削りにくいですから0.5mmと少し厚めの物を使ってみました。

この車、実車が残っているのか残っていないのかわからないのですが実車のダッシュボードの写真はどこにもありません。
キットのダッシュボードが正しいとも正しくないとも言えないのです。
ですが何かを参考にしないといけないので下の写真を参考にすることにいたしました。
色々なOM Superbaがあるのですがまずドアのないもので内装が付いていないものを選んでみたつもりです。
と言うのも作る予定のものはドアのないボディだったからです、ドアのないボディというのはこの時代レース用のものに近いものですしこの様な車は内装もついていないはずなのです。
だからその雰囲気にできるだけ近いものを・・・ということですね。

ただこのころの車はシャーシをそのままにボディを載せ替えてレース用の車から乗用車に変更するということはよくあることでしたでしょうから・・・製作中の実車もボディを載せ替えられて残っているかもしれませんね。

真鍮の丸棒を旋盤で削ってからフライス盤を使って穴を開けています。
穴は2つ開けますが十字にクロスする様に穴を開けています。

真鍮線を差し込んでハンダ付けをします。
もう何を作っているのかわかりますよね。
ステアリングのスポーク部分なんですよ。
普通はこの様な場合エッチング板に頼りますが・・・上の写真をよく見てみてください。
スポークの部分は板ではなく楕円形の断面を持つ結構しっかりしたものであることがわかります。
それであればエッチングで作るという事は出来ませんよね。
少し厚みがある様に真鍮線で作って見たという事です。

スポークの部分は真鍮線の断面の様に丸ではなく楕円ですから楕円になる様に削って見ました。
グリップの部分は鉄道模型に使う布巻線を使っています。
実車も何やら紐の様なものを滑り止めに巻いていますからこの表現をして見ました。
もう少し余分に付いたハンダやスポークの部分を削っておきたいですね・・・これは明日のお楽しみということにしておきます。

このハンドルに紐を巻いて滑り止めにしているのは理由があります。
今の様にパワーステアリングは付いていませんからハンドルは重く道路は凸凹道ですから道路からのキックバックは相当のものであることが想像できます。
この為にハンドルに紐の様なものを巻いて滑り止めにしているのですね。

修理 Ferrari F355 GT3 Ver.2

2017-04-10 20:27:32 | その他
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本日は昨日とうって変わっていい天気でしたね。
これが昨日と入れ替わっていたら・・・と思うのは私だけではないと思います。
それほど昨日は残念だった・・・

そんないい天気の中草刈りを始めました。
畑の周りやブルーベリー・イチジクの畑などの草を刈っておきました。
そして、近いうちに中庭の芝刈りを行うことになりますので中庭の樹木の際刈りをしておきました。
まだまだ全部終わったわけではありませんが2/3くらいは出来ましたかね〜。
明日は雨らしいので出来ませんが明後日は天気が回復すれば残り1/3の際刈りをしてから芝を刈ろうかと思っています。


さて本日の制作は昨日の続きでF355の修理からですね。
昨日あkん了した修理でしたが・・・最終的に確認していると不具合を発見してしまいました。
ウイングのステーはエッチング板をコの字型に曲げてあるのですが正確な曲げをするために溝を入れてあるのですがその部分を何度も曲げますと金属疲労で亀裂が入ってしますのです。
ウイングの接着を完了して8割がた硬化が終わった時点でこの曲げた部分に白い線が見える様な・・・見えない様な・・・
何度も角度を変えて見るのですが光っているのか亀裂に沿って破断した部分があるのか判断が出来ないのです。
完全硬化してしまったら分解は難しくなってしまいますし・・・判断のための時間がない。
こんな時はとりあえず分解します。
写真はありませんがウイングとステーを分解してみましたらやっぱり金属疲労の亀裂が入っていました。
ステーの曲げ部分にフラックスを塗ってからハンダを流します、念のために破断していなかった方もハンダを流しておきます。
ハンダを流すことで塗装がダメになってしまいますからシンナーに浸けて塗装を落としてから再塗装をします。
そしてウイングとステーを接着していよいよボディと接着しました。
ウイングがずれない様にマスキングテープの細切りで仮に固定しておきます。

接着剤が硬化したら再び確認です。
そして返却するタイヤやスペーサーも袋に入れて準備ですね。

最後にワックスをかけてクリーニングします。
そしてケースのクリアカバーにも少し汚れが付いていましたのでそれもクリーニングします。


そして本日東京のお客様のもとに旅立ってゆきました。
修理というのは時間がかかりますし思いもしないぶぶんにダメージが及ぶことがあります。
十分に観察し必要な手段を講じておくことが必要です。