Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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反射板のリペアです

2020-03-16 20:33:06 | Alfa Romeo 1300 Giulietta Sprint Veloce
本日の山陰は・・・曇りでしたね。
昨夜は時々雷が鳴って目を覚ましました、また朝方でしたかアラレなのか雨なのかよくわかりませんが激しい音がして降っていましたね。
布団の中だったので外を覗いてみる事はしませんでしたが・・・
朝起きたら屋根の上に少し白い物が残っていましたのでこれだったのでしょう。

昨日はクタクタだったのでさすがに夜は早く寝てしまいました。
朝起きますと若干の筋肉痛が始まっていましたね。
今日は普通に仕事、でも明日はまた少し早起きして雲南市まで薪を取りに行かなければなりません(笑)
また筋肉痛が酷くなるかも・・・
その後(と言っても少し暖かくなってからですけどね)薪割りと言う重労働が有ります・・・田舎暮らしも楽ではない部分が有りますが寒い冬を乗り切る為には仕方が無い所です。
先日、農業関係の役をしていらっしゃる自宅の有る町内会のIさんが来られましてアンケートが有るので書いて欲しいという事でいらっしゃいました。
何かな〜?と思ったら
農地を所有しているので耕作状況と後継者の調査でしたね。
いままで農家とは見なされていなかったみたいでそれらの調査は無かったのですが・・・今回目出たく農家と見なされていました。
・・・で後継者の欄には勝手でしたが長男の名前を書き入れておきました(笑)
多分他の子供達は全く興味を示さないでしょうしね〜。
難しい時代になりました(汗!)


さてジュリエッタのボディですがトランクとかの仮組時に傷が付いてしまった部分は軽くペーパーを当てて塗っておきました。
このボディカラーですが上にクリアーをかけるのが前提の様で艶がなかった事(デカールを貼るには艶有りの方が密着が良い)や塗面がデリケートだったのでクリアーを軽く塗っておきました。

クリアーが余ったのでデュエットのダッシュボードにも塗っておきましょう
このプラスチックにウレタンクリアーを塗る場合は加温して効果促進すると表面がザラザラになる物も有るので室内の温度でゆっくり硬化させます。
まあ全てのミニカーのこの症状が出る訳では無いのですが後でやり直しも残念なのです。

デュエットと言えば忘れ物が有りました
ドアの厚みの部分は当然ながらボディカラーですよね
塗り忘れていました・・・(笑)
綺麗に塗る為にはまずはペーパーをかけます
この部品・・・エッジの部分にバリが多いのにそのまま塗ってありまして仕上がりが悪かったので丁度良いです。
ここでびっくりしたのはドアの片側を剥いていましたら、下塗りは無しなのは今更驚かないのですが・・・グリーンの下はレッドでした。
恐らくレッドのドアが余ってしまい塗り直してグリーンのボディに使われたのではないかと思います。
レッドの色は私が塗った色とあまり変わらない色目だった事に少し安心しました。
オートアートもそのカラーに付いては研究して調色しているはずなのでね。
色に対しての見解が同じだったんですね。

反対側のドアは下にレッドが無いのです・・・つまり初めからグリーン用として作られた部品だと言う事ですね。
内装部分も一体なので内装はマスキングして塗り直します。

困ったのがグリルです
グリルが違う事に今更気が付きました・・・(超滝汗!!!)
実車はこんな感じ

でも模型は・・・メッシュになっています
多分ミニカーの物は一般的なジュリエッタでお客様の物はちょっと変わった仕様なのでしょうかね〜。
まあ仕様はどちらでも良いのですが・・・
形状が違うのはちとまずい・・・

と言う事でメッシュの部分を切り取って整形してみました
中央のボディカラーの部分は作らないとダメですが・・・取り敢えずは少しパテ盛りすれば雰囲気は良さそうですね〜

と言う事で反対側も・・・
これを切り取る作業って結構時間がかかるのですよね〜
小さめに切り取っておきまして斜めに削らなければなりません・・・。
実物の形状がそんな感じだからですね〜
しかもボリュームが有りますから少し整形は必要ですね。

中央のグリルのメッシュもメッシュの大きさが違いますのでやり直します
実車はこんな感じですが・・・(少しメッシュが荒いですよね)

縁の部分は同じなので取り敢えず切り取ります。
アルファロメオのエンブレムの部分はどうしようか考えますが・・・
一旦削りおとしておいた方が後の作業が楽だろうという事で削りました。

綺麗に整形した後でボディに仮組して雰囲気を確かめます
雰囲気は正しい様な気がします・・・
問題は中央のメッシュですね〜
どうやって作るのか・・・それが問題です。

ここでボディに痛恨のミスが発覚しました
テールランプの確認をしようと後を見ましたら・・・
何と反射板の凸が付いているじゃないですか〜!!

実車には付いてないので・・・削除してリペアします。
ヤスリとリューターを使って削りま〜す。


明日はお休みなので又一往復して薪を運ぶ予定です。
この時期にしか出来ない事なので一生懸命やるしかないですね、木に葉っぱが出る様になりますと根が水を吸い上げるので木の幹に水分が多くなり過ぎます
また水分が多いと虫がわき易くなって薪に出来ません・・・そんな春はもうすぐ目の前まで来ていると思うのです。

ナンバー灯のフィッティング

2020-03-15 20:09:24 | Alfa Romeo 1300 Giulietta Sprint Veloce
本日の山陰は雨のち曇り・・・時々晴れの変な天気でした。
なのに下の写真は雪の降っている写真ですよね〜
何時の写真なんだと?思われるかもしれませんが今日の写真なんですよ
昨夜は早めに就寝していましたら息子が電話をしてきまして・・・
何の話をしたのかよく覚えて無いと言う・・・(笑)
今日は普段よりも1時間早起きをしまして厨房係が始まる前に隣りの雲南市まで薪を取りに・・・と言うか山の整備を手伝いに行ってきました。
山越えをして行くのですが・・・遠くの山にうっすら白い陰を見つけた時は・・・??と思ったのですが、山越えをする時には周りはこんな感じでした。
でもまだ山を越えた訳では無くもう少し行かないと山を越えられないのですよね〜。

一番高い所を越える時には周りはこんな感じですよ
3月の中旬にしかも暖冬の年でもですよ〜!?
全く考えられない荒れ方ですよね〜!!
最初の頃には道路には雪は無く濡れているだけでしたが写真の右側をご覧下さい
ワイパーで寄せられた雪がウインドウに貼り付いていますよね〜
これだけ寒いという事ですしよく降っています。
既に道路には薄らとゼリー状の雪が有ります・・・冬用タイヤでスバルの四輪駆動ですから気をつける事は必要ですがスタックする様な事は有りません。
7時前にアトリエを出発して現地到着は8時です。
8時から10時半まで山から薪の運び出しを手伝って積み込んでアトリエに戻ったのは11時半でした
それでやっとランチタイムに間に合って・・・ランチを全てこなして洗い物を片付けてついでにパンケーキの注文もこなして・・・
アトリエの椅子に座ったのは午後3時でした!

方は怠いし腰も様子が変ですし・・・
体中バラバラです(笑)
ちなみに写真を撮る為に左に寄せて停車して写真を写しております。
一応安全協会の副会長なのでその部分は決めています!!(笑)

ここから普通に制作を始めましょう(笑)
俺はスーパーマンだと言い聞かせる事にします(爆笑!)
そう言えば・・・
昔は結構諦めのいい人だったと思うのですが・・・
最近は諦めないですね〜どんな状況になっても諦めない・・・と言うか「どうしたら良いのか」を考える人になりました。
これも歳のせいかな〜(笑)
自営業になってつくづく思いますね〜じゃなければこんな仕事は選ばないでしょう・・・違うかな〜!?


まあいいや、今日も仕事を進めます
昨日ご紹介をしましたリアのナンバー灯ですが作って簡単にフィッティングが出来るはずも無いですね
作った物がそのまま付いたら苦労しません(笑)
トランクの方に穴を開けましてピンを差し込みます・・・その前に仮のナンバープレートをマスキングテープを丸めた物で仮止めしておきましてね。
位置関係を確認しながら仮組です

取付ける位置もですが・・・このナンバー灯は出っ張りも結構有りますからその向きが重要なのです
上を向いていても下を向いていても変です・・・しっぽの様に真っすぐ後を向いているべきかと思います

ナンバー灯を何度も脱着していましたらナンバー灯の左右の尖った部分でボディ塗装に傷が付いてしまいました
この部分だけは補修塗装をしないといけないですね〜
まあ僅かな事なので大丈夫なんですけどね〜
疲れた体には応えます!!

ついでにダッシュボードのボディカラーの部分も塗り直しておきます
この時代のイタリアの車は所々にボディカラーの部分が有って良いですね〜
最近の若い方ですと車内にボディカラーの部分が有るのは珍しいじゃないかと思います。


さて今日は早寝をして体力を回復する様にしなければなりませんね〜。
自営業になって一生懸命生きるのが楽しく感じる様になりました、それは楽な事ばかりではないけどね。
良い事ばかりでもない・・・
でもストレスは明らかに少ないですね〜(笑)

ジュリエッタボディ塗装

2020-03-14 21:33:59 | Alfa Romeo 1300 Giulietta Sprint Veloce
本日の山陰は雨時々曇りの天気でした
一日中降ったり止んだり・・・時々風も強く台風のような天気でしたね。
こんな天気の日は嫌ですね〜
なんとなく気分が沈みます。
あまり躁鬱のない私ですけどね、気持ちは良い訳ではありません
やはりスカッと晴れた日が気分がいいですね〜。

昨日のブログですが設定の日付が違っていたようで何故かわかりません3月11日で更新していたみたいです、FBからご訪問くださったかたはリンクは正しかったので大丈夫と思いますが・・・
お気に入りやブックマークからご訪問くださったかたは更新されていないじゃないかと思われたかもしれません・・・大変申し訳ありませんでした。
現在は正しい日付で更新し直しておりますので今夜の投稿のすぐ前に古い投稿がありますのでご覧になってください。

さて本日は間違い無く更新をしなければなりませんね〜
ジュリエッタはボディカラーを塗ります
この塗料はAR105と言うカラー番号だったのですが私にはどんなカラーなのかわからなかったのでヒストリックカーに詳しいKさんにお願いして塗料を送っていただきました。
Kさんに請求書もお願いしますと言っておいたのに・・・
何も入っていなくて・・・確認したら「請求できませんと・・・」
今度島根に来られたら大好きな安来の「松浦のうどん」を奢りますからと・・・買収しておきました(笑)
塗料代にしてはちょっと安いけど・・・持つべきものは友人と親戚ですかね〜。
双方ともに大事にしなければなりません

さてその塗料を塗りました
まずはボディの内側から塗りはじめます

ボディ以外にも
ドアやボンネット・トランクなども塗っておきますが、両面とも一度では塗れませんので片側ずつですね。

ボディの方も塗料が入りにくい角の部分から塗り始めましょう
実車もこんな感じで塗りますよ
塗り忘れがありますと後で困りますからね・・・実車も模型もですよ。

内装の一部であるダッシュボードにもボディカラーのある部分がありますので無駄なモールドは削り落としましてサフを塗っています
サフがないと発色が良くないのです
省略はダメですね〜!!
この後ボディカラーを塗っておきました。

次は・・・
また変なものを削っています
素材は洋白ですね〜。
実はこれはリアのナンバー灯なんですよね
元のミニカーでは形状が違っていたので作り直しになります
これはお客様もおっしゃっていらしたので頑張って作るしかないですね〜。

砲弾型の部品を糸鋸で切りますがまっすぐ切るわけではないですよ
他の部品と合わさる部分ですから形状を合わせて切り出します

糸鋸で切ったらヤスリで削って組み合わせる部品と形状を合わせましょう
なかなか面倒なんですけどね
ここはポイントですからね〜

0.3mmのよう白板を曲げて作った部品と合わせてハンダつけします
このような複雑な形状の部品は一体では作れないので組み合わせてハンダつけします
それでもなかなか難しいのですよね〜

砲弾型の部品の上側ですが・・・
糸鋸を使ってスリットを作ります
ここに洋白板を差し込んで再びハンダつけします

これが洋白版をハンダつけした所ですね
何故こんな事をしなければならないのか
この部品はメッキ仕上げになっていますので他の素材では表現が不可能なんですよね
ですから洋白素材で作りたいのですがあまりにも複雑な形状なのです

ハンダつけした部分を削って整えます
実車もこんな形状なので・・・
なかなかいいものが出来たのでは無いかと思っています

最後に取り付けたのがトランクフードに差し込んで接着するためのピンですね
このピンがないとなかなか気tんと固定できませんね
トランクを開ける時についつい指をかけてしまうのでこのピンは大事なものなのです。


今日も忙しかったので制作はちょっと時間が少なめでしたね。
明日は何処まで出来るやら・・・
そろそろミニも進めたいですね。

再びサフを塗って確認します

2020-03-13 22:25:13 | Alfa Romeo 1300 Giulietta Sprint Veloce
本日の山陰は少し雲が多いながらも暖かで穏やかな天気になりました
明日からかな〜雨模様になるのかもしれませんね〜。
後1週間で3月20日になりますが、またもやタマネギに肥料をしなければならない時期になります。
今年最後の肥料ですからキッチリと終えなければなりません、と言うのも肥料をやるタイミングが遅れてしまいますとタマネギが夏に腐り易くなるからなのです。
一説にはトウ立ちする準備がタマネギの中で始まってしまうと腐り易くなると言われているみたいですね。
それがこの春先の肥料なんですよね・・・自然相手の畑の作業って難しいわ・・
普通ならこれで製作の報告に移るのですが、今日は違います。
珍しいお客様がいらっしゃいました
下の写真は中庭にあるスズメ用の餌台なのですが・・・下の方をご覧下さい。
何か居ますよね〜

なんと昼間で明るいのに狸が遊びに来ました
おそらくスズメが餌台から落としてしまったパン屑を食べに来たのだと思われます
体つきからして小さいのでこの春に親元を離れた子狸と思います
子供なので人間が怖い事も知らずに出てきたんでしょうね〜

この突然の珍客にお店の中にいらっしゃったすべてのお客様が窓際によってこの珍しいお客さんをご覧いただきましたよ。
アトリエのある所は田舎なのですが・・・まさか昼間の明るいうちから狸が出るなんて・・・初めてのことですよ。


あ〜ちなみに狸は飼っていませんからいつでもみられるという物ではありませんのでお間違えなく・・・!!

さて窓際に塗料の小瓶が並んでいますが・・・
塗料の注文が来ましたので発送の準備をしています
いつもはサフやクリアーが多いのですが今回はカラーです。
やはり実車用の塗料は密着が良いですし色あせなどの変化が少ないので長期間楽しんでもらえますからね。
最近レジンやメタルキットを作っておられる方からの注文が多くなってきました。
まあこれで凄く儲かる事は無いですけどね(笑)

途中でラベルが無くなってしまいまして・・・印刷したり。
硬化剤のデータがどこにも無くて作り直したりとバタバタです・・・。

そしてデュエットですが
トランク部分とかダッシュボードとかプラスチックで出来ている部分の塗装をしなければなりませんでした・・・すっかり忘れていたというのが本当の所ですね
余分な部分に塗料が飛ばない様にマスキングしておきましてサフを塗っています
この後ボディカラーのレッドを塗っています

少しオレンジ色が強かったボディですがこちらも塗り足してみました
塗って硬化してから太陽光の下で見ますとイメージはアメリカ仕様のデェットっぽかったんですよね〜
イメージが違うのでもう一度レッドを強くしたボディカラーを塗りました
ボディの方は塗り足した物、ドアの方は最初のオレンジが強いボディカラーですね。
色の違いわわかりますか?

ここからはジュリエッタですが・・・
ジュリエッタのボンネットにまだ問題が有るのですよね〜
どこが問題なのかと言いますと外側ではなく内側の部分なのです
内側には遮熱の為の遮熱材が貼られているのですがミニカーではこの部分の表現がメッシュ状態なのです。
実車は布の様な物が貼って有りましてその内側には多分遮熱剤が入れられているのではないかと思われます。
その遮熱剤を押さえて固定する方法も少し違いますし・・・
ちょっとやり直します
実車は布の様な物を貼られていますのでもう少しふんわりと膨らんだ感じなのですが、ミニカーではこんな感じのペタッとした物になります。
パテを盛って修正するのですが余分な部分にパテが付かない様にマスキングしておきまししょう

パテを盛ってから硬化するまでにマスキングテープを剥がします
と・・・こんな感じになります

パテが硬化するまで他の作業を進めましょう
ジュリエッタのボディですが下のモールの部分の凹みにパテを入れて修正しています。
気泡などが有る事が有りますので細目のパテで修正しています・・・それでも見えない部分も有るかもしれませんのでサフを塗りました。
他に気泡は見当たらなかったのでまずまずかな〜。

ドア部分も同様に確認します
こちらも大体良さそうですね
もしも気泡が有りましたらまた細目のパテで修正となりますね。

そして丁度パテが硬化しましたのでここからは彫刻刀でパテを彫ります。
1回で成功する訳も無いので・・・盛っては彫り・・・盛っては掘りを繰り返します
彫刻家の世界ですね〜(笑)


明日も頑張りましょうね〜!!

ブラーゴ1/32 フィアット500ホイール修理

2020-03-13 10:42:59 | ミニカー修理
今回はちょっと番外編です

少し前にメールが届きました。
子供さんの遊んでいるミニカーが壊れたらしい・・・修理をして欲しいという事だったのです。
一応写真が付いていましたのでザックリと見積もりをしました。
車軸が差し込まれているホイールの中心部分が割れてなくなっている写真が付いていましたのでホイールを作り直して修理をする旨を書きまして返信しておきました。

昨日の朝このミニカーが宅急便でやってきました。
中にはよろしくお願いしますとメーッセージが入っておりました
届いたミニカーはこちらです・・・

確かに車軸を止める部分が割れてしまっていますね〜
でもこのミニカー良く見ますとかなり遊んでありましてあちこちが傷だらけ・・・(笑)
よっぽどお気に入りなんだな〜と思われるのです。
察するに子供は男の子で2〜3歳かな??などと勝手な想像です(爆笑!)

早速ホイールの部分を分解して採寸。
どの様にホイールを作るのか検討に入ります
ホイールの表側は純正!?アルミホイールのモールドが有りますのでここは生かしたい所ですね
センターの部分はシャフトにローレット加工(抜けない様にギザギザを付ける様な加工)がして有りますが設計値よりも太くなってしまってホイールに負担がかかって割れてしまったと思われます。
ホイールの表面の部分は薄く削いでモールドを生かして実際にシャフトの刺さる部分とタイヤを支える部分は真鍮の挽き物を作って組立てる事にしました。
まずは真鍮の挽き物を作ります
最初に外径を元々のホイールに合わせて加工します
そして車軸が刺さる部分を削り出してからセンターに穴を開けます、穴は元々の車軸と同じ2.0mm(車軸は元のを使います)で穴を開けています。
車軸はローレット加工がして有るので本来なら少し大きな穴(0.2〜0.25mmくらいかな)を開ける所ですが・・・
真鍮はプラスチック程ローレット加工に対する抜け止め効果が期待出来ないので車軸を2.0mmまで削って(ローレット加工している部分を削るという事)固定はエポキシ系の接着剤にする事にしました。

ホイールが出来まして・・・後は突っ切りバイトで切り落とすだけになった所ですが・・・
ここで一手間です
ホイールの角の部分を回しながら荒めのサンドペーパーで落とします。
子供さんが遊ばれるおもちゃですから角が出ていると怪我をする恐れが有るのです。
普段の修理ではカッチリ角が出ている方が良いと判断するのですが、修理はお客様の気持ちを自分なりにどのように配慮するのかという部分も大事になって来るのです。

次は元々のホイールの表面を使う為に裏の壊れた部分等を切り取ります
この作業も旋盤を使って綺麗な面を出す様にします

裏面を切り取ったホイールの表面はこちらです・・・
厚みは約1.8mm程ですね
この部分が付いていたら子供さんも元の自分のフィアットだと認識してくれるんじゃないかと・・・

先ほど作った金属のホイールにこの切り落としたホイールの表面を接着してから組立てようかと思ったのですが・・・
おもちゃですから遊ぶ時に車体をひっくり返されるでしょう・・・その時にギラギラした真鍮色が見えるのも何だか無粋な感じがしたので塗っておく事にしました。
まずは下塗りです・・・耐久性を考えてウレタンサフを使います、そしてセミグロスブラックを塗って元のミニカーと同じ様に見える様にしておきます。
既にホイールの表面の部分を接着していたのでマスキングして塗っております。

作ったホイールに塗装をしてタイヤを填めて元通りに組立てました
実は修理を請け負ったのはリアだけだったのですが・・・
旋盤を使ってホイールを作るので同じ作業を4回しておきますとフロント側のホイールも同様に修理が出来ます。
同じ構造でしかも同じ素材のホイールですからまたどこかで壊れるかもしれませんし・・・良く見ますと少し亀裂も見えていますので今回フロントも同時に修理しておきました。
おまけにホイールタイヤをフェンダーの幅いっぱいに配置しますとタイヤが左右にガタツキが有りましたので透明のアクリルの丸棒を削ってスペーサーを入れておきました。
これでまた当分遊んで頂けるでしょう・・・今日の午前中には京都府の宮津市にお届け出来る予定ですね。


ちなみに「車好きの子供さんを養成したいので・・・」この修理は無料です

と言うか今の時代、壊れたミニカーを普通修理してまでは遊ばないですよね〜
実は僕の提示した修理見積もりは3000円と送料のご負担だったのです・・・
昨日ヤフオクを検索しますと同じ物が3700円で出ていました(昨日で終わったはずですが)、しかも新品です。
壊れたら新しいのを買ってもらったりするじゃないですか?僕は何も聞いてないけどそれでもこのフィアット500が良いという事情が有ったんだと思うのです。
ボディに付いた細かな傷(敢えてタッチアップはしていません)がそれを物語っていましたね

その気持ちは大切にしないとね〜。