「紀宮さまご結婚」の見出しが、新聞を半分に折った状態では「まご結婚」(たまご?)となっていたのがちょっと面白かったのですが、今回の「地味婚」は好感を持って受け入れられたようです。それに限らず、現在の皇室が国民から支持されている背景には、(ある程度意識的につくられた面はあるにせよ)沖縄へのこだわりにみられるような平和主義、福祉・文化・子どもを大切にする姿勢、華美虚飾を排して国民の中に入っていこうとする謙虚な姿勢、皇太子世代の国民感覚に沿った個人での発言などがあり、決して右翼国家主義者や靖国神社天皇参拝復活論者によるものではないでしょう。
この「皇室敬語」の問題も、一般的には首相・大統領・国王などの呼称が敬称に相当するので、(話し言葉で直接的・間接的に使われる場合はともかくとして)新聞紙上で「ブッシュ大統領閣下」とか「エリザベス女王陛下」などと書かないのと同じように、日本の皇室についても簡略化していく方向ですすめるべきでしょう。報道陣が自国の元首を「総統さま」と呼ぶような国は、他国からはやはり異様に映るはずです(実際に朝鮮語でどう呼ばれているのか知りませんが)。ただし、日本語、敬語というのは生き物なので、感覚的に受け入れがたい場合もあり、杓子定規には決められないのも事実。深入りしないでおきますが、社会の右傾化の中で逆方向への圧力が高まっているようです。
今回、女性皇族が皇室を離れて民間人になるのは四十数年ぶりということで、私も生まれる前の話になるわけですが、結婚式を挙げる前は「紀宮さま」、数時間後に入籍したら「黒田清子さん」となる。。結婚前は「小和田雅子さん」、結婚したら苗字が無くなって「雅子さま」となるのはこれまでも目にしてきましたが、今回のような逆方向は同じ人に対する報道としてやはり異様な感じがしますね。
「皇室へ親しみ」、過去最高の67% 朝日新聞社世論調査(1993/05/09)
新聞の皇室報道で、特別な敬称や、敬語を使うことについては、それぞれ七割以上の人が「使った方がよい」と答え、「使う必要はない」はいずれも一割台だった。
婚姻届提出、「黒田清子さん」に
この「皇室敬語」の問題も、一般的には首相・大統領・国王などの呼称が敬称に相当するので、(話し言葉で直接的・間接的に使われる場合はともかくとして)新聞紙上で「ブッシュ大統領閣下」とか「エリザベス女王陛下」などと書かないのと同じように、日本の皇室についても簡略化していく方向ですすめるべきでしょう。報道陣が自国の元首を「総統さま」と呼ぶような国は、他国からはやはり異様に映るはずです(実際に朝鮮語でどう呼ばれているのか知りませんが)。ただし、日本語、敬語というのは生き物なので、感覚的に受け入れがたい場合もあり、杓子定規には決められないのも事実。深入りしないでおきますが、社会の右傾化の中で逆方向への圧力が高まっているようです。
今回、女性皇族が皇室を離れて民間人になるのは四十数年ぶりということで、私も生まれる前の話になるわけですが、結婚式を挙げる前は「紀宮さま」、数時間後に入籍したら「黒田清子さん」となる。。結婚前は「小和田雅子さん」、結婚したら苗字が無くなって「雅子さま」となるのはこれまでも目にしてきましたが、今回のような逆方向は同じ人に対する報道としてやはり異様な感じがしますね。
「皇室へ親しみ」、過去最高の67% 朝日新聞社世論調査(1993/05/09)
新聞の皇室報道で、特別な敬称や、敬語を使うことについては、それぞれ七割以上の人が「使った方がよい」と答え、「使う必要はない」はいずれも一割台だった。
婚姻届提出、「黒田清子さん」に