踊る小児科医のblog

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通常のインフルエンザと同様?

2009年05月02日 | 新型インフルエンザ
楽観視は禁物で、今後の変異など予断を許さない部分はありますが、正直、政府やマスコミが騒ぎ過ぎだと思います。(特に舛添厚労相は不必要に国民の不安をあおっている)
強毒性のトリインフルエンザを想定した対策をそのまま全部やるなんて、馬鹿げてます。
悪い方を想定してスタートすることは正しいとしても。。
状況に応じた対応ということが、出来ない。
昨日のNHK特番でも押谷さんが、対応について今後柔軟に変えていく必要があるかもしれない、といった意味のことを仰ってましたが。。

>オバマ大統領「通常のインフルエンザと同様だった、という結果となる可能性も出てきた」

【新型インフル】予想より脅威低い? 米専門家ら見解浮上
2009.5.2 10:01
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090502/bdy0905021003005-n1.htm

 【ニューヨーク=松尾理也】感染拡大の阻止に向け各国が懸命の努力を続けている新型インフルエンザをめぐり、「当初予想されたほどの深刻な脅威ではないのではないか」との見方が1日、相次いで浮上した。結論を下すのは時期尚早だが、未知の部分が残るウイルスについて分析が進んでいるのは明るい知らせといえそうだ。

 AP通信によると、米疾病対策センター(CDC)インフルエンザ予防局長、ナンシー・コックス氏は今回のウイルスについて、限定的な分析結果と前置きしつつ、「1918年に大流行し、多くの死者を出したスペインかぜのウイルスのような強い毒性につながる遺伝子的特性を欠いている」と述べた。

 また、別のインフルエンザ研究者も「新型ウイルスは通常のインフルエンザ・ウイルスと似通っている」と指摘。「特別深刻な脅威であると信じる理由は見あたらない」と述べた。

 対策にあたっている行政側も同様の見方を示し始めている。ニューヨークのブルームバーグ市長は、1日の段階でも同市で発生している感染が、当初の私立高校など数校にとどまっていることを挙げ、「現在のところ、新型インフルエンザはさほど心配する必要はない」と述べた。

 オバマ大統領も同日、「通常のインフルエンザと同様だった、という結果となる可能性も出てきた」と述べた。

 とはいえ、米国は対策の手を緩めてはいない。オバマ大統領は、たとえ毒性が弱いとしても、その後変異する可能性があるとして、「われわれは真剣に対策に取り組んでいる」と強調。コックス局長も「スペインかぜの原因となったウイルスについても未知の部分が多い。毒性については、今後も解明作業が続く」として、安心を戒めた。

過剰反応:県内全校休校?

2009年05月02日 | 新型インフルエンザ
今朝(といっても5/1)の新聞を寝る前に眺めていて驚きました。
。。。
「県内で1人でも新型インフルエンザ患者が出たら県内の全校(小中高)休校にする」というのが25道府県にも及ぶのだと。。
もちろん、我が青森県も含まれてます。。(-_-)
一部では「隣接する都道府県であっても全域を休校にする」方針で、
「最大2か月の休校」を想定する県もあるなど
 ↑↑↑↑↑↑↑
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。。(-_-) 誰がそんなこと要請したか。。

もちろん、パンデミックになったら休校するのは正しい処置です。是非そうして下さい。
自分の学校の足下に火が点いたら、タイミングを見計らって1週間くらい休校にすれば良い。
もし2週間も休めれば子どもは大喜び。
それで流行のピークをやりすごすことができます。。罹患ゼロにすることはできません。

新型インフルエンザ対策とは、通常のインフルエンザ対策そのもの。
ということは、
毎年のインフルエンザ対策ができていない国で、新型インフルエンザ対策が出来るわけがない。

今回の「新型インフルエンザ」は、良い練習問題になりそうです。。