踊る小児科医のblog

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「今の状況は政府が招いたパニック」

2009年05月12日 | 新型インフルエンザ
新型インフルエンザ「今の状況は政府が招いたパニック」- 厚労省検疫官・木村盛世氏に聞く◆Vol.9
「大本営発表」を繰り返す厚労省、医療者からの正しい情報発信が重要
http://www.m3.com/iryoIshin/article/97613/?pageFrom=m3.com

#現役の厚生労働省検疫官(東京空港検疫所支所・検疫医療専門職)で世界の状況を知る専門家の貴重な発言です。
#まさにこの方のいう通りだと思いますが、いつになったらこの国は今の異常な状況を「間違いだった」と認めて修正することができるのか。。

>歴史上、新型インフルエンザで封じ込め対策が有効だった例はありません。
>WHOは検疫、国境封鎖には意味がないと以前から指摘しており、
>現在、検疫を実施しているのは日本などごく一部の国です。

>幸い、今回の新型インフルエンザは弱毒性です。にもかかわらず、政府は
>「日本で一人でも、流行性感冒の患者を発生させない」という姿勢なのですから、
>不可能なことを求めているのであり、狂気の沙汰としか思えません。
>インフルエンザ対策では、「いかに集団として免疫を獲得するか」を目指すことが必要です。
>その間、健康被害の発生を最小限に抑える、つまり感染者の数を抑え、
>かつ重症者を出さないかという姿勢が重要。
>「一人も感染者を出さない」のは無理なことなのです。

#ここが重要です。
#新型インフルエンザ対策とは、実は「いかに重症例を少なくしながら、ゆっくりと国民に罹らせるか」という問題であって、「誰も感染させないか」などということは非現実的(ナンセンス)なんです。
#ということを、この国の政府やマスコミは、国民にきちんと伝えようとしていない。

>私は、ハンセン病とHIV感染、日本は過去二度も誤った感染症対策をしてきたと
>思っています。今回が三度目になる懸念を持っています。

>今の厚労省の発表は、太平洋戦争時の「大本営発表」と同じ。

>医療者には知的レベルが高い人が多いですから、WHOやCDCなど海外の
>しかるべき機関から、正しい情報を直接入手していただきたいと思います。
>そして、マスコミ、国民に正しい知識を持ってもらうよう、多くの医療者から
>情報発信をしていけば、今の状況が改善するのではないでしょうか。