(Case 1) 朝なんとなく具合が悪い。だるい。頭やノドが痛い。熱っぽいけど測ったら36.8℃。皆勤賞が大事だから学校に行かせる。学校で発熱。。
(Case 2) 土曜の夜、発熱と頭痛で急病診療所を受診する。インフルエンザ検査は陰性。「明日から修学旅行なんですけれど?」。「はぁ?無理ですよ。もし明日の朝熱が下がっていても絶対に行ってはいけませんよ」。インフルエンザや検査(偽陰性)のことや、過去の修学旅行でインフルエンザで帰された事例などを説明したが納得していない様子。
(Case 3) Case 2と同様。インフルエンザ検査は陰性だが典型的なインフルエンザ。春休み最終日「明日帰らないと始業式に間に合わない。新幹線の切符は買ってある」。だっから~「こんな熱のある状態で新幹線に乗るなんて絶対ダメですよ。インフルエンザは出校停止になる隔離しなくてはいけない病気なのに、新幹線に乗れば乗客みんなに移して回ることになりますよ」。。「あっ、下の子の入学式なんです」。。だっから~。(-_-)
人からうつされる事には過剰なまでに神経質になるくせに、学校、部活、行事、仕事を優先してちょっとぐらい具合悪くても休まない、まだ治っていないのに無理をさせようとする。
これがこの国の現実。。そこに「新型」騒ぎ。
これからは新型も季節性もその他の高熱が出るウイルスも、混在して区別がつかなくなりますから(少なくとも受診して検査するまでは)、新型だけ分けて考えるのは無意味になってきます。
一番大事なのは、新型であれ何であれ、
「具合が悪そうだったら熱がなくても休む」
新型だけおそれて、その他の「具合が悪い」は休まず登校するなどという考えはナンセンス。
もう一つ。これはほとんど守られないだろうと思いますが、
「具合が悪そうな時に、慌ててすぐに医療機関を受診しない」
特に夜間。一晩様子を見てからでも全然遅くはない。
「発熱外来」や救急病院はあっという間にパンクします。
<ボストンでの冷静な対応例>
臨時 vol 111 「新型インフルエンザ―ローカルとグローバルな視点から」
医療ガバナンス学会 (2009年5月17日 10:21)
細田満和子(ハーバード公衆衛生大学院国際保健学部リサーチ・フェロー)
http://medg.jp/mt/2009/05/-vol-111.html
(以下引用、本文途中より)
アメリカでは新型インフルエンザの新患数は増えているものの、致死的ではな
いmild diseaseと考えられるようになり、最も患者数の多いテキサスでは一時
800校以上の学校が閉鎖されましたが、マサチューセッツ州教育委員会からは、
症状のある生徒は自宅待機にするが学校閉鎖はしないという方針が、5月5日(火
曜日)に出されました。
そのような中、娘の行っている学校の隣の小学校では、5人が新型インフルエ
ンザと診断され、風邪様の症状で20人が欠席しているという報告が、5月11日
(月曜日)に当局からありました。また、何人かの生徒に関しては、親が罹患を
心配して学校に行かせないでいるということでした。この学校の全校生徒は670
人ですが、前の週の8日(金曜日)と11日(月曜日)には90人の生徒が休みまし
たが、12日(火曜日)には70人に減ったということでした。
二人のお嬢さんたちをその学校に通わせている友人がいるので、心配して電子
メイルを出したら、確かに新型インフルエンザに罹った子がいることは学校から
お知らせがあったけれど、彼女は子どもたちを普通に通わせているということで
した。学校閉鎖をしないことが州の方針なので、もし罹患していたら学校には来
てはいけないけれど、学校に行かせるか、あるいは予防のために行かせないかは、
親の判断にゆだねられている訳です。ちょうどこの時期3年生から8年生まで、
MCASという全州統一試験があるのですが、それも変わりなく行われているという
ことでした。(引用終わり)
(Case 2) 土曜の夜、発熱と頭痛で急病診療所を受診する。インフルエンザ検査は陰性。「明日から修学旅行なんですけれど?」。「はぁ?無理ですよ。もし明日の朝熱が下がっていても絶対に行ってはいけませんよ」。インフルエンザや検査(偽陰性)のことや、過去の修学旅行でインフルエンザで帰された事例などを説明したが納得していない様子。
(Case 3) Case 2と同様。インフルエンザ検査は陰性だが典型的なインフルエンザ。春休み最終日「明日帰らないと始業式に間に合わない。新幹線の切符は買ってある」。だっから~「こんな熱のある状態で新幹線に乗るなんて絶対ダメですよ。インフルエンザは出校停止になる隔離しなくてはいけない病気なのに、新幹線に乗れば乗客みんなに移して回ることになりますよ」。。「あっ、下の子の入学式なんです」。。だっから~。(-_-)
人からうつされる事には過剰なまでに神経質になるくせに、学校、部活、行事、仕事を優先してちょっとぐらい具合悪くても休まない、まだ治っていないのに無理をさせようとする。
これがこの国の現実。。そこに「新型」騒ぎ。
これからは新型も季節性もその他の高熱が出るウイルスも、混在して区別がつかなくなりますから(少なくとも受診して検査するまでは)、新型だけ分けて考えるのは無意味になってきます。
一番大事なのは、新型であれ何であれ、
「具合が悪そうだったら熱がなくても休む」
新型だけおそれて、その他の「具合が悪い」は休まず登校するなどという考えはナンセンス。
もう一つ。これはほとんど守られないだろうと思いますが、
「具合が悪そうな時に、慌ててすぐに医療機関を受診しない」
特に夜間。一晩様子を見てからでも全然遅くはない。
「発熱外来」や救急病院はあっという間にパンクします。
<ボストンでの冷静な対応例>
臨時 vol 111 「新型インフルエンザ―ローカルとグローバルな視点から」
医療ガバナンス学会 (2009年5月17日 10:21)
細田満和子(ハーバード公衆衛生大学院国際保健学部リサーチ・フェロー)
http://medg.jp/mt/2009/05/-vol-111.html
(以下引用、本文途中より)
アメリカでは新型インフルエンザの新患数は増えているものの、致死的ではな
いmild diseaseと考えられるようになり、最も患者数の多いテキサスでは一時
800校以上の学校が閉鎖されましたが、マサチューセッツ州教育委員会からは、
症状のある生徒は自宅待機にするが学校閉鎖はしないという方針が、5月5日(火
曜日)に出されました。
そのような中、娘の行っている学校の隣の小学校では、5人が新型インフルエ
ンザと診断され、風邪様の症状で20人が欠席しているという報告が、5月11日
(月曜日)に当局からありました。また、何人かの生徒に関しては、親が罹患を
心配して学校に行かせないでいるということでした。この学校の全校生徒は670
人ですが、前の週の8日(金曜日)と11日(月曜日)には90人の生徒が休みまし
たが、12日(火曜日)には70人に減ったということでした。
二人のお嬢さんたちをその学校に通わせている友人がいるので、心配して電子
メイルを出したら、確かに新型インフルエンザに罹った子がいることは学校から
お知らせがあったけれど、彼女は子どもたちを普通に通わせているということで
した。学校閉鎖をしないことが州の方針なので、もし罹患していたら学校には来
てはいけないけれど、学校に行かせるか、あるいは予防のために行かせないかは、
親の判断にゆだねられている訳です。ちょうどこの時期3年生から8年生まで、
MCASという全州統一試験があるのですが、それも変わりなく行われているという
ことでした。(引用終わり)